美少年に転生しまして。〜元喪女の精霊と魔王に愛され日々!〜

三月べに

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序章

05 掛け持ち。

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 新たにルーヴァと契約をした私は、契約者として挨拶をしようと思い、メンバーより先に朝早くギルド会館に来た。
 ギルドマスターのリグルドさんに挨拶。

「新しくルーヴァの契約者になった冒険者のノークスです。どうぞ、ルーヴァをよろしくお願いします」

 ペコッと頭を下げると、ポンと大きな手が置かれた。

「話には聞いていた。ルーヴァのこと、よろしく頼むな!」

 視線を上げれば、リグルドさんはニカッと笑いかける。

「若いのに、礼儀正しい冒険者だな。ルーヴァが気にいるわけだ」

 私としては普通だと思うけれど、冒険者はわりと粗暴な振る舞いが目立つのだろう。メンバーを見てても、ガサツだとは思っていた。

「結局、ルーヴァの前の契約者……ジションさんは辞めちゃったんですか?」
「ああ、そうなんだよ。はぁー困った。人手が足りないんだよなぁ」
「私がなんとかカバーします。ギルドマスターも接客をすれば回せます」

 ギルドマスターが窓口に立つのか。想像したら、おかしい。
 普段は少年や若い女性が対応していたから、見慣れないだろう。
「げぇ……」とリグルドさんは、げんなりした。
 ギルドマスターなのに、接客対応は嫌なようだ。似合わないな。

「あ、仲間が来たので、オレ行きます。じゃあね、ルーヴァ。またあとで」
「あとでなのー」
「はい」

 ルーヴァに手を振ってから、メンバーの元に向かう。
 ローズはなんだかんだでルーヴァを受け入れた。
 逆にメンバー達には、嫉妬をぶつけられていじくり回される。もうグリグリのもみくちゃだ。精霊と二体も契約しているのだから、羨ましいことこの上ないのだろう。
 ルーヴァの水魔法は、強力だった。自在に水を出せる上に操れるのだ。
 それを使って、自分達を楽させろと半分冗談を言われた。
 頑張って、働くけれどもね!

「ノークス!」
「了解!!」

 パーティーのリーダーであるウォンさんの指示に頷く。
 無詠唱で、火炎を走らせた。打ち上げられた花火のように素早く標的の魔獣に、ドドドンと火をぶつける。その音で、新たな魔獣がまた寄ってくる。
 囲まれたけれど、熟練者のメンバー達は焦らない。
 むしろ私がいることで、余裕さえ思っている。

「ノークス! 足止めだ!」
「はいよ!!」

 私達を囲んだ魔獣に、水をぶっかけて、顔を覆う。
 水の魔法。覆われてもがく魔獣達。
 メンバー達が、仕留めにかかる。

「よっしゃ!」
「楽勝だな!」

 本当に楽出来るとメンバー達は上機嫌だ。
 私も力になれて嬉しい。



 我が家の『ドムステイワズ』には、浴室がない。
 なので、銭湯に行く。その方が、正直浮くのだ。お金が。
 まぁ、水の精霊と火の精霊がついているなら、風呂も自由に沸かせると言えば沸かせる。とはいえ、用意する場所と暇がなかったので、銭湯に行く。
 ローズはシャロンさん達に任せて、私は仕事を終えたルーヴァと『ドムステイワズ』のメンバーと男湯でまったりと浸かった。
 男湯に連れていかれた時は、おっかなびっくりだったものだ。
 喪女だった前世を思い出した私には、異性の裸は刺激が強すぎた。
 いや、同性なんだけどさ、今世は。
 正直、自分がぶら下げているものも、どうしたらいいかわからなかった。
 なんとか十年、自分の身体に付き合ってきた記憶のおかげで、戸惑いはすぐに解消したけれども。
 そして胸がないってことも、新鮮に思えた。
 喪女ではあったけれども、それなりに胸はあった覚えがある。
 走ればたぷんたぷんっと、揺れるってほどでもなかった。でも、邪魔に思えるくらいはあったのだ。
 今は、胸板があるだけ。ストーンと平べったい胸を見下ろし、お湯に浸かっている腹部を見る。筋トレのおかげで、腹筋がうっすらあった。
 引き締まってきたはいいけれど、中々屈強な男になる気配がない。何が足りないのだろうか。いっぱい食べているつもりなんだけれども。

「ねぇ、ルーヴァ。リグルドさんみたいな体格に、オレもなれるかな?」
「……わかりませんね」
「わからないかー」

 片眼鏡は外しているルーヴァは、もうのぼせたのか、顔を真っ赤になっていた。

「それで、仕事はどうなの? ルーヴァ」
「そうですね。人手が足りないと痛感します」
「新しい人、雇えないの?」
「まだ雇えそうにないですね」

 雇ったとしても、仕事を教えることから始めなくちゃいけないんだもんな。それも大変だろう。

「大変だね、無理しないように」
「はい」

 ルーヴァはクールな感じに頷いたが、顔がほっこりしていた。

「私の仕事より、ノークスの方はどうなんですか?」
「オレ? すごぶる順調だよ」

 ルーヴァの魔法をもらってからの順調すぎるくらいの討伐を話す。

「……は?」

 ルーヴァの反応は、わりと怖かった。

「それは利用されているだけじゃないですか!」

 男湯にルーヴァの声が、響き渡ったものだから注目が集まる。
 その後、ルーヴァは『ドムステイワズ』の家のダイニングルームに、私のパーティーを呼び出して説教をした。

「精霊二つ持ちだからと言って、ノークスにばかり魔法を使わせないでください。あなた方を楽させるために、私はノークスと契約したわけではありません。ノークスに負担をかけないでください」

 口調は丁寧だけれど、グサリと釘を刺す威圧感がある。パーティーメンバーは俯いた。
 その説教を聞き付けて、『ドムステイワズ』のリーダーことタイリースさんも参加。

「バカ者!! ノークスはずっとここにいるが、新人冒険者に変わりないんだぞ!? 自ら戦い方を教えるどころか、任せっきりとは何事か! お前達はしばらく謹慎だ!!」

 謹慎という罰が下ったものだから、私は恐る恐るながら発言した。

「じゃ、じゃあ連帯責任ってことでパーティーの一員であるオレも謹慎します」
「ノークスはいい!」
「いやでも、他にパーティーがいないならオレも冒険者業出来ませんし……」
「同じレベルのパーティーをギルドで紹介してもらえばいいだろう。とりあえず、ウォン達と組むのは今後禁止だ」
「そこまで!?」

 大事になってしまったけれど、決定権を持つタイリースさんに従う。
 翌朝、ルーヴァとギルドに行き、メンバーを求めているパーティーを調べてもらうことにした。
 すると、がしりと肩を掴まれる。
 全然背後に立たれたことに気付かなかった私は、仰天した。

「わ!? リグルドさん!」
「ノークス! パーティーがいなくて冒険者業が出来ないなら、ギルドで働いてくれないか!?」

 屈強な男のリグルドさんが泣き付いてきたことにも驚く。

「オレと代わってくれ!」
「ええ?」
「ギルドマスター。ワガママを言って私の契約者を困らせないでください」
「もう限界なんだ! ルーヴァ! 頼む、ノークス!!」
「ええー……じゃあ、今日だけ。仕事が出来るかは別ですよ?」

 鷲掴みにされている肩を揺さぶられて、私は承諾した。
「ノークス……」とルーヴァが呆れた様子。
 ここまで頼まれたら、断れないよ。

「ありがとう! ノークス!!」

 バシンと背中を叩かれた。猛烈に痛い。流石ゴールドランクのレベル1である。

「はぁ……あまりギルドマスターを甘やかしては困ります」
「まぁまぁ、ギルドマスターにはまた別の仕事があるんでしょう? 今日だけ」
「……では、着替えてもらいます。更衣室はこっちです」

 肩を竦めるルーヴァの案内で、男子用の更衣室に入った。
 制服はジションのものしか残っていなかったので、それを着る。白のワイシャツに、黒のベストとズボンというシンプルな制服。
 ちょっとブカブカ。筋肉が付いている分、きつく感じる方がなんか男らしさを覚えるのに、残念感しか湧かない。
 萌え袖……。なんちゃって。
 それから出勤してきたギルドメンバーに紹介してもらった。

「えっと、今日だけ臨時で働かせてもらいます! ルーヴァの契約者のノークスです。足を引っ張らないように気を付けます。よろしくお願いします!」
「あたしもノークスの契約者なの! 名前はローズなの! よろしくなの!」

 笑顔で自己紹介して、ペコッと頭を下げる。
 ルーヴァの新しい契約者、あるいは精霊二つ持ちの冒険者だとしっかり覚えられているようで、特に驚かれることなく「よろしくね」や「よろしくお願いします」とにこやかに挨拶を返された。
 よく対応してもらう茶髪のボブヘアーの女性の名前は、メリッサさん。
 その隣にいるのは、うっすら桃色がかかる白金髪の結ってある美少女。歳は私の一個上ってところだろう。ブルーアイの持ち主。最近入ったばかりらしい。名前はネマ。
 さらに隣にいるのは、のほほんとした笑みを浮かべるボブヘアーにカチューシャをつけておでこを出している少女。金髪と琥珀色の瞳の持ち主。種族はエルフで、耳がとんがっている。名前はエルア。
 そして、サブマスター。ひょろっとした長身の男性で糸目。緑色の長い髪を一つに束ねて右肩に乗せている。名前はアエストロ。
 最後に、ギルドマスターのリグルドさんだ。

「ノークスは、換金専用窓口を担当してくれ。主に魔石を測ってお金を渡すだけだから、簡単だ。あ、くれぐれも」
「少なすぎず、多すぎずに妥当の金額を換金してください」

 リグルドさんの言葉を遮って、先に言ったのはルーヴァだった。
 やっぱりきっちりしている精霊だ。

「はい! お任せください!」

 測ってきっちりした金額を渡すだけのお仕事。
 こなせると胸を張って見せた。

「あ、早速来ましたよ」
「え? こんな朝早くから?」
「私が横で見るので、対応してください」
「わかった。あ、わかりました、先輩!」

 職場なので、ルーヴァを先輩として接しておくことにする。
 ルーヴァは、ちょっと微笑んだ。
 換金専用の窓口に立つ。窓口の中にいるってなんだか変な気分だ。

「ノークスです。換金ですね」

 名札がないので、笑顔で名乗っておく。
 無言で魔石をどっさりと出してきたのは、魔族の男性だ。
 あ。私のデビューを霞ませた魔族の人だ。
 色白の肌をしていて、そのくせ、ストレートな長い髪が漆黒。瞳は血のような深紅の色。ぞっとする美しい顔だ。頭には羊のような黒いツノが二つ、包むようにあって、耳もややとんがっている。
 その容姿だけで、前世のイメージで魔王って感じだ。他の魔族を知らないから、比較しようもないけれど。
 あまり見惚れていないで、大きな魔石を測りにかける。
 今まで見たことないってくらい大きい。私の拳より大きい。それが六つもある。
 こんな朝早くから、ゴールドランクの魔獣を討伐したのだろうか。
 そんな早業、ありえないか。

「えっ……えっと、ルーヴァ先輩。この金額で間違いないですか?」

 とんでもない金額が出てきたから、ルーヴァに確認してもらう。
 コクン、と頷くルーヴァ。私の間違いではないようだ。

「金貨六十枚です」
「……」

 魔族の男性は私がトレイに積み上げた金貨を、数えて確認することもなく、袋に入れて早々と立ち去った。

「ひゃー。ゴールドランクってそんなに儲かるんだね」
「その分、危険も高いですけどね」
「あの魔族の人、こんな朝早くから換金って、一日中討伐して朝帰りしたのかな」
「彼はいつも朝だけにギルドに来ますから、きっとそうなんでしょう」

 魔族ってだけで夜型のイメージがあるけれど、朝にしか来ないのか。
 ゴールドランクの魔獣が、相手だ。倒すにも時間がかかるのかもしれない。
 あれ、でもソロっぽいぞ。ゴールドランクを一人で六体倒すって強すぎでは?
 それから、換金専用窓口に冒険者はしばらくの間来なかった。
 なので、他のメンバーの接客を見せさせてもらったり、依頼の受注や発注の仕方を見させてもらう。
 午後に近付くと換金専用の窓口に、人が並んだ。新人冒険者から、冒険者じゃない人まで、小さな魔石をいくつか換金しにきたので対応をした。
 きっちり測って、妥当の金額を渡す。
 立ち仕事は思った以上に疲れてしまい、ぐったりとした。
 ローズは途中からぐっすりと眠ってしまったけれども。

「お疲れ様、ノークスくん。初めては疲れるでしょ?」

 皆のお姉さんって感じのメリッサさんが、水をコップに入れて持ってきてくれる。

「はい。ブロンズランクの魔獣を一日中狩ってた方がまだ疲れないと思います」
「冒険者らしい例えだね」

 クスクスと笑ってもらえたので、大成功。

「いやー助かった! ノークスが代わってくれたおかげで後回しにしていた本部への報告書などの仕事が片付いた! ありがとうな!」
「いえいえ、どういたしまして」

 リグルドさんにまたバシッと叩かれると思ったけれど、ポンポンと頭を叩かれただけで済んだ。

「それで? パーティーメンバーは見付かったのか?」
「あーそれが……精霊二つ持ちだと、どうも同レベのパーティーは……」
「恐縮してしまうようです。ゴールドランクのパーティーからならお誘いをもらいましたが、流石に参加させるわけにはいかないので断りました」

 私に続いてルーヴァが答えた。
 メンバーを募集しているパーティーに何組か会って話をしたけれど、同じレベルなのに、精霊二つ持ちだと知るとギョッとしては自分達にはもったいないと断られてしまったのだ。
 レベル2や3や、ゴールドランクの魔獣討伐は、今の実力ではやっぱり死ぬ気がする。

「じゃあもうしばらく働いてくれないか!?」

 目をキラキラと輝かせて、リグルドさんは私の手を握った。

「そうですね……パーティーが見付からない以上……でも冒険者業もしたい……」

 んーと悩んでしまう。

「それなら、換金が混みやすい午後から働けばいいんじゃない?」

 そう提案したのは、メリッサさんだ。

「それまでソロでも大丈夫なブロンズランクの魔獣狩りをしたらどうかしら」
「それがいい!」
「え、掛け持ち、ですか……」

 朝は冒険者業、昼からはギルド業の掛け持ち。

「あまりノークスを困らせないでくださいよ」

 ルーヴァが、ため息をついた。

「だめか?」
「じゃあ明日お試しにやってみてもいいでしょうか? それで仕事が務まるなら」

 そう承諾の言葉を口にするなり、がしっと筋肉質な腕に引き寄せられる。

「ありがとう! ノークスはいい子だな!!」

 ホールドされて、グリグリと頭を撫でられた。
 ルーヴァは心配してくれたけれど、翌朝、ブロンズランクの魔獣狩りをやって稼いだあと、ギルドの窓口に立って換金作業をこなす。
 いい感じだと思ったので、しばらくの間、掛け持ちを続けることにした。


 
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