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序章
01 私は美少年。
しおりを挟む危機だと思った。
冒険者として、わりと死線を潜り抜けてきたけれど、これは確実にやばいと直感。
「好きなの! 私と交際してください!」
目の前には、そう告白する美少女がいる。
うっすら桃色がかかる白金色の髪を、結ってあるけれど、頬を包むようにほんの少し残してある髪がくるんと回っていた。瞳はブルーアイ。彼女は、人気の受付嬢。
「どうするなの?」
「どうするつもりですか?」
「どーするの?」
契約している精霊達が、後ろで答えを急かす。
恥じらっている美少女に、告白されているのだ。真の男なら、大喜びして交際を承諾するだろう。
だがしかし、残念ながらオレは真の男とは言えなかった。
何故ならオレーーーーというより、私は、前世が女だったからだ。
正直、自分の恋愛対象が、どっちかわからない。
そんな私にどうしろというんだい、受付嬢!?
◆◇◆
生まれ変わるとは思ってはいた。
それは多分、願望だったのだろう。私は転生ものの小説や漫画を好んで読んでいたし、生まれ変わりたいという願いはあった。
転生先は、異世界がいいと思っていたことは覚えている。転生ものの定番。文明が後退気味で、中世風の世界観が理想だ。ガラス張りのビルが建ち並び、車が空を飛ぶような世界ばかりが未来ではないだろう。
そして、魔法や魔物が実在するような、そんな世界に憧れた。
異世界先に転生をする。それは叶ったけれどーーーー。
性別が変わることになるとは、思いもしなかった。
前世は、女性だった。外見はあまり好きではなかったせいなのか、鮮明には覚えていない。容姿は、母親似で美人寄りだってことくらいは、覚えている。告白されたことは一度や二度ぐらい、ナンパもそれくらいだ。
人並みに恋はしたけれど、恋人関係まで発展出来ず、結婚も出来ず、喪女で人生を終えた。現実より二次元に恋をする方が楽しかったのだもの。
そんな前世を思い出したのは、いつのことだろうか。
あれは、両親がもう帰ってこないことを知った日の夜だ。
両親は、冒険者だった。ペアを組んで背中を預け合って戦うようなスタイルで、魔獣の討伐をしていたと聞いたことがある。
最強のコンビだった。愛し合っていて、愛情をたくさん注いでくれたいい両親だった。
でも、そんな両親にはもう会えない。
両親が所属していた冒険者団体のリーダーが家を訪ねてきて、告げた。
漠然としてしまい、受け止めきれないでいた幼い私を、彼は手を引っ張り、団体の拠点にしている家に連れていかれて、今日からここに住めと言われたのだ。
その夜。与えられた新しい部屋のベッドで、高熱を出して寝込み、前世の記憶を見た。
起きた私は、ようやく泣いた。
あまりにも大きなものを失ってしまったと自覚をして、泣いたのだ。
たった十年しかいられなかったことを、嘆いて泣いた。
一人残されたことを、悲しく泣いた。
私を置いて死んでしまったことを、どれほど悔やんだろうかと泣いた。
両親のために泣いた。泣いた。泣いた。
それは新しい家に響き渡っただろうけれど、誰も止めに来ない。泣かせてくれたのだ。
その異世界は、一人で生きていくには、厳しすぎた。
だから、私は温かく迎えてくれた団体にしっかり挨拶をして、雑用から働かせてもらうことにしたのだ。
細身で小柄な男の子な私だが、それなりに両親に鍛えてもらえていたので、体力には自信があった。両親と同じ冒険者になるために、日々鍛錬をしつつ、掃除に洗濯をこなす。
それから三年後、ようやく冒険者の資格を手に入れられる歳になった。
冒険者ギルドというところで、冒険者登録をする。
基本的には、満十三歳が最低条件。それから、実力が値するかどうかが鑑定される。鑑定するのは、魔法の水晶玉。触れるだけで、魔力を数値化し戦闘能力を合わせてランク付けするのだ。
ランクは三つに分かれている。
ゴールド、シルバー、ブロンズ。
その中でまたさらに三つのレベルに分かれる。
レベル3、レベル2、レベル1。
新人冒険者は、確実にブロンズランク。私も例外ではなかった。
それなりに魔獣と戦った経験はあったものの、その実戦経験はあまり糧にならなかったようだ。十三歳未満に倒せる下級の魔獣だったから、しょうがないのかもしれない。普通の村人も仕留められるような、猪タイプの魔獣だった。
いやでも見た目まじ凶暴なんだよ? 猪って時点でわりと危険だけど、鋭利な牙とギラついた目と猛突進な体当たりは、本当に危なかった。だからその辺の新人より実力はあると自惚れていたのだ。
水晶玉に触れるまでは、前代未聞のシルバーランクデビューをしたりして、なんて妄想をしていた。期待していた分、落胆な結果だ。
でもこれで、両親と同じ職業につけた。
それだけを喜ぼう。
「おかえり、冒険者ノークス!!!」
家に帰れば、盛大な声が溢れた。
冒険者の団体『ドムステイワズ』のメンバー達が、祝杯と飲み物を掲げて、乾杯をする。
一階は食堂のような作りになっているから、木製の丸テーブルが並んでいて、そこにメンバー達が席についてお酒を飲み始めた。
ノークス。それが、今世の私の名前だ。
「皆……なんで合格したってわかったの?」
「合格しないわけないだろう!?」
「お前さんが日々鍛錬していたことは皆が知ってる!」
「その努力が報われないなんてこと、あるわけないじゃないか!」
キョトンと首を傾げて問うと、また盛大な笑い声が溢れた。
私が努力をしているって知ってくれていて、嬉しい。
隠していたわけじゃなかったけども。
「もちろん、合格! 晴れて今日から、オレも冒険者だよ!!」
そうブロンズのダグを掲げれば、歓声が上がった。
ちょっと耳が痛い。でも、賑やかなのはいつものことだ。
「今日だけ特別に呑めや! ノークス!」
「いや、だめだよ。リーダー」
「何を言う! オレがデビューした時は呑んだぞ!?」
「それは昔の話でしょう? お酒は十六歳になってからって法律で決まったじゃん。罰せられちゃうよ」
リーダーことタイリースさんがお酒を押し付けようとしたけれど、押し返す。筋肉質のモリモリした体躯で、ニカッと笑う顔が朗らかな男性。十歳だった私を、ここまで引っ張って連れてきてくれた人だ。
つい最近、飲酒についての法律が出来た。十六歳から飲んでいいなんて、十分緩いと思うけれど、リーダー達からしたら「そんな法律いらないだろ」と零す。いや必要だと思う。子ども達が酔い潰れていたら、可哀想ではないか。
「気持ちだけ受け取っておきます。皆は呑んで呑んで!」
そう言えば、大盛り上がりを見せて、皆が飲み始める。
命をかけて戦う冒険者。お酒を欲するのもわかる。
前世ではあまりお酒を飲むことをしなかったけれど、父が好んでよく呑んでは酔っ払っていたことを覚えている。呑みすぎて、その都度、母と口論していた悪酔い型だった。きっとストレスを抱えていたのだろう、とは理解出来る。
酔っ払って喧嘩、はあまり見ない。仲良く呑んでは寝落ちる。そんな光景が日常だ。
夕食の時間だから、私は私を出しに祝い酒を呑むギルマス達の横で食事をする。
「それで? レベルはいくつだったんだい?」
サブリーダーことヘンリーが隣に移動してきて、問う。
男性だけれど、ストレートの長い髪と長い耳を持つハーフエルフのヘンリーさん。長身でいつもローブを着ている。
「ふぁい」
口にチキンを入れていたので、私はダグを渡した。
「え!? レベル3じゃないか!!」
ヘンリーさんがそう声を上げるものだから、注目が集まる。
「ふぁい……レベル3って結果でした」
ゴクン、と飲み込み、私は頷く。
「レベル3だって!?」
「レベル3!?」
「嘘でしょ!? ほんとだー!!」
「レベル3って、それの何が不満なんだよ!? お前!!」
あっという間に囲まれたと思いきや、拳骨が頭に落とされた。
「なんで拳骨を落とすんです!?」
誰の拳骨だろうか。声的にシルバーランクのジョーさんだろうか。
私が男の子だからって、拳を落とすなんて理不尽だ。
女の子だったら、絶対にしないだろう。
「オレはレベル1でデビューしたんだぞ!? それなのに、レベル3でデビューって!!」
ジョーさんは、悔しそうに私のダグを睨んだ。
「いくらなんでも強すぎる新人冒険者だろうが!!」
「ヘンリーさん!!」
「こらこら。ジョーは殴るな、ノークスはくっ付くな」
また拳を上げるものだから、ヘンリーさんに引っ付いて守ってもらう。
ヘンリーさんは殴ることを許さなかったし、引っ付くことも拒んだ。
くそう。女の子なら絶対に拒まなかっただろう。
「もう冒険者なのだから、一人前の男だよ?」
「……はい」
ちょっとむくれたくなったが、仕方ない。
今世は男の子。覆せない事実。そして、もう一人前の男として生きていかなくてはいけない。シャンとしよう。胸を張ろう。背筋を伸ばそう。
「しかし、驚かれなかったか? レベル3でデビューなんて」
リーダーも確認のため、ヘンリーさんからダグを受け取り見る。
「いえ……それが、レベル3と判定してくれたギルドの受付嬢は驚いてくれたんですけど……魔族の人が来ていて、注目は持ってかれてしまいましたね」
このカノソウェイル王国は、多種族が住んでいる国だけれど、魔族と呼ばれる種族が隣にある。友好関係にある国なのだけれど、ここにいるのはわりと珍しい。
なんせ私のいるところは、魔族の国であるラグズウルズ魔王国とは、反対の南東に位置している大きな街。アルジス。
ギルドも南東支部とつく。本部は王都にある。国の中心だ。
「お前と同じ、冒険者登録しに来たのか?」
「いえ、元々冒険者みたいで、ゴールドのダグを持ってましたよ」
「へぇ、魔族の冒険者とはまた珍しい」とヘンリーさんは言いつつも、お酒を啜った。
ラグズウルズ魔王国とカノソウェイル国は、魔獣が巣窟の森に囲まれている。だから、魔族の方にも、討伐する職業はある。討伐者と、前に聞いた。
「そうですね。とっても、美しい人でしたよ」
「魔族は、ほとんど美人らしいよ?」
「そうなんだ。長い髪が黒くって、瞳は紅い男性でした。黒いコートを着てましたね。あと、ツノ! 黒いツノが二つ頭を包むようにありました!」
顔面偏差値の高い種族か。羨ましい。
それでいて、生まれ持って魔力が高いのだと。
大昔に、魔法は魔族から伝わったそうだ。
そんなわけで、ツノを生やした美男がいたおかげで、レベル3デビューな私は霞んだ。まぁ、そう言う私も魔王って感じの男性を、凝視していたけれどね。
「そんな魔族の冒険者なんていいんだ。ノークスの話だ。幸先いいデビューを祝って、呑め!!」
「だから未成年は呑んじゃだめです!!」
リーダーがまた勧めるお酒を押し退ければ、また皆は乾杯をした。
あわよくばシルバーデビューがしたかったけれど、それを言ったらまた拳骨を落とされそうだから言わないでおこう。
盛り上がってじゃんじゃんお酒を呑む姿を眺めていたけれど、そのうち眠気がきたのでおやすみを告げて二階の自分の部屋に戻る。
普通の一室。簡易ベッドが一つあって、机と椅子とクローゼットがあるだけ。窓から射し込む月光に、ブロンズのダグを翳す。
なれたよ、同じ冒険者に。
そう両親に報告をした。
翌朝。顔を洗いに、一階の洗面所で顔を洗う。
向かいの鏡を見れば、美少年がいた。
前世の男性キャラクターの好みで、髪型は後ろの方をはねさせて、真ん中分け。顔付きは、まだ可愛い。まだ少年と幼いからだろう。わりと好みの少年である。
髪色はラピスラズリのような深い青色と、金の粒が散りばめられた不思議なもの。瞳も同じだ。
でも出来ることなら、愛され肌な美少女になりたかったものだ。
まぁ、いいけれど。
これが今の自分。冒険者ーーーーノークスだ。
さぁ、よろしく。ノークス。
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