幼馴染

kisaragi

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一章

51. 北斗くんの誕生日

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『北斗誕生日おめでとうー!!』

「ありがとう。笑」

あっという間に8月になり、今日はほくの誕生日。ほくの家で二家族が集まり、誕生日会を開いている。

「ほく、おめでとう。」

「美蘭ありがとう。」

「プレゼントは後で渡すね。」

「うん、楽しみ。」

毎年、一緒にお祝いしてるけど、今年は付き合って初めてのほくの誕生日。もう16歳。

「いやー北斗、16歳か。」

「あっという間だったわね。」

「美蘭は2月だからあと半年だな。」

「うん!」

「2人ともあと2年で成人か。」

「早いね。」

ママたちは感慨深いみたい。笑

「ケーキ食べよう!」

「食べたーい!」

「お酒も開けよう!実紅も呑むでしょ?」

「呑む!パパたちも明日休みでしょ?」

『休み!』

「呑もうー!!」

4人ともお酒が大好きだから、よくお家で飲んだり、お店に行って呑んだりしてる。今日の主役はほくなのに。笑

「この2人めちゃくちゃかわいい!」

「かわいいね!!懐かしい。」

「本当ずっと仲良かったよね。」

「うんうん。喧嘩も全然しなかったし。」

「今の方がしてるかもね?笑」

「確かに。笑 この前してたよね2人。笑」

「してたしてた。笑」

ママと麻美ちゃんでほくと私が写った小さい頃のアルバムを見てる。めちゃくちゃ盛り上がってる。

「ほく、ケーキ美味しいね。」

「うん。」

「食べ終わったら美蘭の部屋行こ?」

「うん。いいよ。」

カシャッ

「ほくかっこいい。」

「ありがとう。笑」

カシャッ

「笑ってるの撮れた。レアだ。」

「2人で撮ろうよ。」

「うん!撮る!」

ほくとたくさん写真を撮った。さっき、ママたちも入れて6人で撮ったけど、2人でも撮りたかったから撮れてよかった。

「ほく食べ終わった?」

「うん。」

「じゃあ、美蘭の部屋行こ!」

「はーい。」

ケーキを食べ終わったので、ほくを美蘭の部屋に連れて行く。

「ママ、美蘭たち美蘭の部屋にいるねー!」

「はーい!喧嘩しちゃだめよー。」

「そうだよー!仲良くねー!」

「しないから。笑」

ママたち完全に酔ってる。笑

「ほく、ちょっと待ってて。」

私の部屋の前でほくに待っててもらう。

「ほく、入っていいよー!」

ほくが部屋に入ってくる。

「ほく、誕生日おめでとう!!」

「わ!みぃ、ありがとう。」

クラッカーを鳴らし、飾り付けをした部屋に入ってもらった。

「いつの間にこんなことしてくれたの?」

「昨日、結衣と遊んだ時に買って帰りに飾りつけたんだ。」

「すごい。嬉しい。みぃありがとう。」

「うん!あと、これ、プレゼント!」

「ありがとう。開けていい?」

「うん!」

ほくは、服が好きだから、似合いそうな服をプレゼントした。

「え!めっちゃいい。美蘭センス良すぎ。笑」

「ほんと?よかったぁ。」

「ありがとう。」

ほくがキスをしてくれた。

「あと、アルバム作ったの。」

「すごい。ありがとう。」

アルバムには、ツーショットや、結衣たちと撮った写真とか色々貼った。アルバムの最後には、私と結衣、寛太からのメッセージを書いて貼った。

「めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう。」

「うん!よかった喜んでくれて。」

「ありがとう。」

ハグとキスをしてくれた。

「ほく、誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。いつもいっぱい助けてくれてありがとう。みぃの味方でいてくれてありがとう。大好きでいてくれてありがとう。ほく、大好きだよ。」

「なんで泣いてるの。笑 ありがとう。俺も大好きだよ。」

「ほく、大好き。」

ほくには感謝してもしきれない。

「みぃ、可愛い。」

「可愛くない。メイク崩れた。」

「あー。本当にかわいい。幸せ。ありがとう。」

「みぃも幸せ。」

すごく幸せ。この幸せがずっと続くといいな。

「そうだ、クッキー作ったけど食べる?」

「えっ、食べる。」

「ちょっと待ってて。持ってくる。」

「やった。」

一階に行き、作ったクッキーを持ってくる。

「お待たせ。はい、どうぞ。」

「おいしそう。みぃ、食べさせて。」

「やーだ。」

「お願い。俺、手折れた。」

「嘘つき。」

「ねー、お願い。今日誕生日。」

「もー、分かったよ。」

「やった。」

「はい、あーん。」

「ん。うまっ!!」

「おいしい?よかった。」

私の横に座り、クッキーを食べさせてくれるのを待ってる。犬みたい。笑

「もっと食べたい。」

「はい。」

「うまいっ!!」

「はい。」

「うまっ。」

「はい。」

めっちゃ食べてる…。いっぱい作ったけどすぐなくなりそう。

「はい、もう終わりね。」

「えぇ。もっと食べたい。」

「明日ね。」

「…はい。」

さすがに食べすぎだから、もうクッキーは終わりにした。

「ほく、今日の写真SNSに載せてもいい?」

「うん!いいよ。」

「ありがとう。」

結局SNSは鍵を外して再開した。仲良い子だけの鍵がかかってるアカウントも新しく作った。

「どの写真がいい?」

「これがいい!このみぃ超可愛い。」

「そう?じゃあ、これにする。あと、これとこれ。」

ほく1人の写真と、ツーショットを載せた。ママ達も入った写真は、結衣や寛太、理沙ちゃん達をフォローしている鍵アカの方で載せた。思い出が残せて嬉しい。

「みぃ、まだ?」

「できた。」

「遅い。」

「ごめんごめん。どうした?」

「ぎゅーしよ。」

「いいよ。おいで。」

手を広げるとほくが私の胸に顔を埋める。この体勢好きみたい。可愛い。

「ほく、甘えん坊さんだね笑」

「違う。」

「可愛い。」

「かっこいいがいい。」

「かっこいいー。」

「棒読みじゃん…。」

「ごめん。笑」

「みぃ、ベッドいこ。」

「うん。」

ほくにお姫様抱っこされ、ベッドに寝かせられる。

「みぃ、好きだよ。」

「みぃも好き。」

ほくが私の上に跨り、キスをする。

「んっ、」

「かわい。」

「恥ずかしい。」

この体勢、視界にほくの顔だけが入ってきてすごく恥ずかしい。

「みぃからもちゅーして。」

「うん。じゃあ、ほくが寝転んで。」

「分かった。」

ほくに寝転んでもらい、今度は私がほくの上に跨る。

「っ、みぃっ」

「んー?」

「ちゅーうますぎ…。」

「ありがとう。笑」

ほくにぎゅーされる。重くないかな。

「んー。いい匂い。」

「ほくもいい匂い。」

首の匂いをめちゃくちゃ嗅がれる。

「ほく、とんとんすると眠くなる。」

「うん。俺も眠くなってきた。」

とんとんしてくるからほくの上から降りて、ほくの横に寝転んだ。

「ほく、誕生日おめでとう。」

「いっぱい言ってくれるね。ありがとう。笑」

ベッドで向かい合うと、ほくが頭を撫でてくれる。気持ちいい。

「ほく、くすぐったい。」

「うん。」

ほくが顔の色んなところにキスしてくる。くすぐったい。

「ねー、聞いてる?」

「かわいい。」

全然やめてくれない。

「はぁ、幸せ。みぃかわいすぎ。おいで。」

「うん。」

ほくがまたぎゅーしてくれる。頭を撫でてくれるから寝ちゃいそう。

「やばい寝そう。」

「みぃも。」

「今日はみぃの部屋で寝よっか。」

「うん。」

ほくにキスされる。深いやつ。

「美蘭ちゃんおやすみ。」

「ん…おやすみ。」
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