幼馴染

kisaragi

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一章

42. 嫉妬する北斗くん

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「みぃ、起きて」

「ん、おはよう」

今日は火曜日。水泳の授業が始まる…。
ほくは、熱を出した次の日には完全復活していた。長引かなくてよかった。

「みぃ、休む?」

「休まない。」

「えー。今日くらい休んじゃおうよ!」

「やだ。ほくだけ体育休んでね。」

「美蘭ちゃんが休んでくれたら休むよ。」

「無理じゃん。」

ほくの腹筋みんなに見られるの嫌だな…。

「ちょ、みぃ?」

「…できたぁ。」

ほくの鎖骨あたりにキスマークを付ける。
私は下手だからすぐ消えちゃうんだろうな…。

「俺も付ける」

「やだ、ほくのすごく赤くなっちゃうもん。」

「見えないとこに付けるから。」

「やーだ。」

「はい、付けるよ。」

「んっ、ほく」

私も結局つけられてしまった。

「痛かった、」

「ごめんごめん。」

「もう。はやく朝ごはん食べよ。」

「はぁーい。」

朝ご飯を食べ、学校に行く支度をする。

『いってきます』

「いってらっしゃーい!」

ママに見送られ、家を出る。

「美蘭、おはよー!」

「おはようー。」

「元気ないね。」

「水泳嫌なの…。」

「私も…。」

「絶対まだ水冷たいよ…。」

「だよね…。うわぁ、サボりたい。」

結衣と話したら余計に体育の授業が嫌になった。帰りたい…。

「お腹すいたー!食べよー!」

「うん!お腹すいた。」

4限が終わり、屋上でお弁当を食べる。
天気は快晴。水泳の授業は絶対ある…。

「ほく、やっぱ体育やめる?」

「いいよ。」

「おい、お前らちゃんと出ろよ。留年するぞ。」

「今日くらいは大丈夫!」

「そういってずるずる授業に出なくなるだろ。」

「たしかに…。」

寛太いつもと違ってまともだ…。

「まじでさ、結衣ずっと美蘭の前に立っててくれない?」

「なんでよ。」

「他の奴に美蘭の水着姿見せたくない。」

「私のはいいってか。」

「うん。」

「おい。」

「いや、美蘭が結衣の前に立って隠してくれ。」

「寛太、それはマジでやめろ。」

ほくと寛太で言い合いしてる。笑

「あー、もうそろそろ着替えに行かないと。」

「そうだね…。行こっか…。」

「美蘭、俺と一緒に着替える?」

「やだ。」

「えぇ。」

「北斗、行くぞ。」

「ちょっ、美蘭、」

「ほく、あとでねー。」

ほくが寛太に引っ張られている。笑

「美蘭、着替えれた?」

「うん。」

「行こっか。」

「行こう…。」

着替え終わり、更衣室を出る。

「あ、ほくと寛太。待っててくれたの?」

「うん。」

「お待たせ。」

水着の上に体操服を着ているから、まだほくの機嫌は良さそう。笑

「美蘭、授業終わったら空き教室来て。」

「ん、分かった。」

「髪の毛やってあげる。」

「ありがとう。」

「ねぇ、これもう下に水着着てるんだよね?」

「うん。」

「もうやだ。俺、嫉妬で死にそう。」

「死なないでよ。笑」

「はぁー。」

ほくはかなり嫉妬してるみたい。

「おーい、美蘭、北斗行くぞー。」

「はーい。」

プールに着き、体操服を脱いでプールサイドに立つ。まだ、少し寒い。

「美蘭、震えすぎ。笑」

「寒い…。」

「男子は反対側にいるんだね。」

「そうだね。あ、ほくいた。」

「ほんとだ。寛太も。」

少し遠くにほくと寛太がいるのが分かった。

「ねぇ、北斗くん腹筋やばくない!?」

「めっちゃかっこいい。やばい。」

「うわぁ。かっこよすぎる…。」

やっぱり、女の子達がほくのことを見ている。

「北斗の人気すごいね…。」

「だね…。」



北斗side

「美蘭ちゃんやっぱスタイル良すぎる。」

「やば。エロすぎ。」

「胸デカ…。」

「うわぁ、いいなあのスタイル。完璧。」

イライラする。

「北斗。大丈夫かー。」

「無理。俺もう帰りたい…。」

「もうここまで来たんだから頑張れよ。美蘭はお前のものだ。」

「そうだけどさ…。」

もう、俺が美蘭と付き合ってるって言ってやりたい…。



「はい、じゃあまずプールの中に入ってください。」

『はーい』

寒すぎる…。7月だけど、水の中は冷たい。

「はい。今日はとりあえず、クロールで1人5往復したら終わりでいいかな。」

『はーい。』

「休憩しながらやれよー。」

『はーい。』

泳ぐのは好きだけど、水泳すごく疲れる。


「はぁー。疲れた。」

「美蘭めっちゃ速かったね。」

「結衣も速かった。もう、6限受けれない…。」

「本当だよね。しかも数学だし。」

「最悪。」

5往復泳ぎきってプールから出る。

「終わった人から着替えて良いぞー。」

「美蘭着替えよー。」

「うん!」

プールサイドにある更衣室で着替える。

「疲れたー!!5往復は多すぎる。」

「本当にね。もう、帰りたい…。」

着替えていると泳ぎ終わった子達がどんどん入ってくる。

「今、北斗くんとすれ違ったよね!?」

「うん。カッコ良すぎる。腹筋やばい。」

「分かる。てか、濡れてるのなんかエロくない?笑」

「それね。笑 まじで目の保養。」

ほく人気だな…。

「北斗すごいね…。」

「うん…。」

「美蘭、嫉妬しちゃう?笑」

「し、してないよ!」

「本当かなぁ?笑」

「もう、からかわないでよ。笑」

結衣がニヤニヤしてる。からかわれてる…。笑

「美蘭、着替え終わった?」

「うん!」

「じゃあ、行こっか。美蘭は空き教室行くんだっけ?」

「うん。ほくに髪の毛やってもらう。」

「そっか。じゃあ、6限遅れないようにね。」

「はぁーい。」

着替え終わり、空き教室に向かう。

「ついた。」

ほくは、まだいないみたい。椅子に座りほくを待つ。

「美蘭、お待たせ。」

「あ、ほく。きた。」

「うん、来た。」

少しするとほくが来た。寝そうだった…。

「美蘭、髪ビショビショ。もっとタオルで拭いてよ。」

「ごめん。」

「風邪ひいちゃうでしょ。」

「はぁーい。」

ほくがタオルで髪の毛を乾かしてくれる。

「ほく、つかれた」

「疲れたね。」

「女の子にほくの腹筋見られた。」

「あ、そうなの?ごめん。」

「嫉妬した。」

「ごめんね。」

ほくが頭を撫でてくれる。

「俺も嫉妬したんだけど。」

「そうなの?」

「うん。みぃがエロすぎるせいで。」

「エロくないもん。」

「エロいの。」

「違うもん。」

言い争いをしてる間に髪の毛が完成した。お団子にしてくれた。

「できた。」

「ありがとう。」

「可愛い。」

「ありがとう。笑」

すごく褒めてくれる。

「ほくも髪の毛濡れてるね。」

「うん、まだ乾いてない。」

「みぃが乾かしてあげる。」

「ありがと。」

ほくを椅子に座らせ、タオルで髪を乾かす。

「ちょっと、ほく、」

「んー?」

「乾かしにくいんだけど。」

「んー。」

ほくがお腹の辺りに抱きついてくる。乾かしにくい。

「俺、水泳の授業頑張ったから褒めて。嫉妬したけど、最後まで受けた。」

「うん、偉いね。」

ほくの頭を撫でると嬉しそうにしている。

「よし、乾いたよ。」

「ありがと」

結局ずっと抱きつかれたまま、ほくの髪の毛を乾かした。

「ほく、もう離してよ。笑」

「やだ。」

「ちゅーしてあげるから離して。」

そう言うとすぐ離してくれた。ほくに軽いキスをする

「ねぇ、短すぎる!!」

「ちゅーしたじゃん。」

「したけど。短い!!もっとエッチなやつしようよ。」

「家帰ったらね。」

「やだ。まじで今したい。」

「だめ。」

「無理。してくれなかったら、次の授業休む。」

「それは、だめ。」

「じゃあ今して。」

「はぁ、もう、」

ほくに、深いキスをする。自分からこんな深いのしたの初めてかも。

「ほく、声抑えて。」

「ん、ごめっ、ん、」

誰かに聞かれたらどうしよう。

「はぁ、」

「6限受けてくれるよね?」

「うん…。」

「どうした?」

「やばい、気持ち良すぎた。みぃ、本当に俺としかちゅーしてないよね?」

「してないよ。」

「これからずっとみぃからちゅーして。」

「やだ。」

「なんで。」

「恥ずかしいもん。」

「えぇ。マジでよかったのに。普通に勃った。」

「ねぇ、どうすんの。もうすぐ授業始まるよ。」

「先、教室帰ってて。みぃ見てると治んない…。」

「変態。」

「すみません。笑」

「ちゃんと遅刻しないで来てね。」

「はい…。」

ほくを残して教室に戻る。大丈夫かなぁ。

「美蘭、お団子だ!」

「うん!ほくにやってもらった。」

「めっちゃ可愛い。」

「ありがとう!」

「北斗は?」

「あ、もうすぐ来ると思う。」

「そっか。次、数学だよー。」

「寝ちゃいそう…。」

席に着き、数学の準備をする。数学嫌だなぁ。

少しすると、ほくが教室に戻ってきた。よかった。

「はい、これで授業おわります。」

『ありがとうございました。』

授業が終わった。なんとか眠気に耐えられた。

「ただいまー!」

「おかえり!水泳どうだった?」

「疲れた…。」

「お疲れ様。笑 2人ともゆっくり休んで。」

『はーい。』

ほくと一緒に部屋へ行く。

「疲れた…。」

「疲れたね。」

「眠い。」

「寝る?」

「でも、勉強しなきゃ。」

「そうだね。」

テスト近いから、勉強しなきゃ…。
ほくと2人で勉強を始める。

「はぁーーーー!疲れた!」

「頑張ったね。」

「うん!」

2時間くらい勉強した。

「みぃ、ちゅーして。」

「ん。」

「ねぇ、短いって。」

「北斗くん変態だから短いやつね。」

「ねぇやだ。」

「6限始まる前に治ったの?」

「うん。永遠に九九を唱えてたら治った。」

「なにそれ。笑 それで治るの?」

「うん。すごいでしょ。」

「すごくないから。笑」

「いいから、ちゅーしてよ。」

「はいはい。」

ほくにキスする。

「はい。満足した?」

「みぃ、キス上手いんだけど…。」

「そう?ほくの方が上手だと思うけど。」

「上手いよまじで。やばい…。」

「そうかなぁ?」

「うん。エッチしよ。」

「えっ、」

ほくに押し倒され、キスをされる。
やっぱりほくの方が上手じゃん。



「みぃ、可愛かった。」

「ママ下にいるのに。」

「ごめんごめん。笑」

「もう。」

「俺、水取ってくるね。」

「ありがとう。」

いつもほくが水を取ってきてくれる。優しい。

「はい。」

「ありがとう。」

「みぃ、身体痛くない?」

「うん。痛くないよ。」

「よかった。実紅さんがご飯だって。一階行こっか。」

「うん。」

一階に行き、ご飯を食べる。

「ごちそうさまでした。」

「はーい。2人とも勉強頑張ってねー!」

『はーい。』

お風呂に入って、勉強もまた少しできた。

「そろそろ寝よっか。」

「うん。」

映像もなんともなかった。ずっとこんな日が続けばいいなぁ。

「おやすみ。」

「おやすみ。」
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