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一章
38. 風邪2
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「みぃ、起きれる?」
「…ん」
「体調どう?」
「だいじょうぶ。今何時?」
ほくに起こされた。すごく眠たい。
「4時。」
「え?」
「学校行く?」
「行くけど、早過ぎでしょ。」
「映像みて、もう一回寝てから行った方が良いかなって思って。」
「確かに…。」
昨日は体調が悪過ぎて映像が見れなかった。体調は少し良くなったみたい。
「みぃ、落ち着いた?」
「うん…。」
映像をみた。今日もなんともないみたい。良かった。
「ありがとね。」
「うん。」
「学校行けそう?」
「うーん。分かんない。」
「とりあえず、まだ時間あるし寝よっか。」
「うん。…ほく、」
「ん?」
「今日もエッチできないかも。」
「大丈夫だよ。今日もしないよ。」
「うん。」
ほくの膝の上に乗り、向かい合うとほくがぎゅーしてくれる。頭がすごく痛いし、体が重いけど、このまま寝ちゃいそう。
「ほくとエッチしたいな。」
「体調良くなったらね。」
「うん。」
「みぃ、変態さんだね。笑」
「え?なんで?」
「性欲が強いから?笑」
「そうなの?みぃ強いの?」
「…みぃは、強くないね。笑」
「なんだ。笑」
「なんでそんなにエッチしたいの?」
「ほくと1番近い距離になれるから。」
「…あー、やばいシたくなる。」
ほくと1番近くなれるあの時間がすごく幸せだな。
「ほく、体調よくなったらみぃとエッチしてくれる?」
「もちろん。」
「やったぁ。」
「あんま煽んないで…」
はやく体調良くなって欲しいな。
「みぃ、もう寝なね。」
「うん。」
いつものようにほくにトントンしてもらって寝る。
「みぃ、そろそろ起きて。」
「…ねむい。」
「頭痛い?」
「いたい。」
「学校休む?」
「…いく。」
「行くの?」
「だって、みぃが休んだらほくも休むでしょ。」
「そうだけど、辛かったら休んでいいよ。」
「いく。」
「分かった。無理だったらまじで隠さず言ってね?」
「うん。」
朝起きたら、まだ頭も痛くて身体がだるかった。
「2人ともおはよう。美蘭体調どう?」
「昨日よりはよくなったかな。」
「そう?でも、顔色少し悪いね…。学校は行くの?」
「行くよ。」
「そっか。体調悪くなったら連絡してね。迎え行くから。」
「はーい。麻美ちゃんありがとう。」
朝ごはんもあまり食べられなかった。今日、体育なくて良かった。
『いってきます。』
「いってらっしゃーい!」
寝不足もあってすごく辛い。
「ほくだけ学校行けばいいのに。」
「みぃ、俺いないと寝れないでしょ。」
「そうだけど…。」
ほくが隣にいてくれないと寝れない…。
「みぃ、おんぶしてあげようか?」
「やだ。」
「えー。いいじゃん。」
「やだ、こんな道路の真ん中で。」
「でも、歩くのキツいでしょ。」
「大丈夫。」
歩くのはキツイけど、おんぶされながら登校なんて恥ずかしすぎる。
「みぃ、ホームルームまでまだ時間あるから保健室いく?」
「行く。」
「行こっか。」
学校に着き、保健室に行く。
「おはようございます。」
「あら、北斗くんと美蘭ちゃん。どうした?体調悪い?」
「美蘭が悪くて。ちょっとベッド借りてもいいですか?」
「そっか。いいよ。美蘭ちゃん、熱あるの?」
「熱はないです。頭が痛いのと少しフラフラするみたいです。」
「そうなんだ。じゃあ、少し横になろっか。」
保健室のベッドに寝転がる。
「ほく、もう帰りたい。」
「帰る?」
「…帰らないけど。しんどい。」
「とりあえず、寝よっか。」
「…うん。」
ほくがベッドの近くの椅子に座って、手を握ってくれる。
「おやすみ。」
とんとんされながら寝る。
…
「美蘭ちゃん寝た?」
「はい、寝ました。」
「朝から体調悪かったの?」
「そうです。」
「学校は休めなかったの?」
「はい。美蘭が行くって聞かなくて。」
「何か理由があるの?」
「美蘭が休むなら俺も休むんで、それが嫌みたいです。」
「美蘭ちゃんだけ休めないの?」
「はい。美蘭、俺がいないと寝れなくて。」
「そうなんだ…。美蘭ちゃん、北斗くんがいなくなったら、どうするんだろう…。」
「俺がずっと一緒にいるんで大丈夫だと思います。」
「それなら、安心ね。笑」
今、寝て少しでも美蘭の体調が良くなってればいいけど…。
「北斗くんは、彼女いないの?」
「いないです。」
「そうなんだ。かっこいいのに。美蘭ちゃんとは、付き合ってないんでしょ。」
「付き合ってないです。」
「美蘭ちゃんいると、彼女作れないかぁ。」
「まぁ、そうですね。」
「じゃあ、セフレとか?」
「は?」
「あ、ごめんごめん。冗談よ。笑」
前から思ってたけど、この先生なんか嫌い。
「そろそろ、美蘭ちゃん起こさないとね。」
「あ、はい。」
…
「美蘭、起きて。」
「んー。」
「起きれる?」
「起きれない。」
ほくが起こしてくれたけど、なかなか起き上がれない。
「もう、帰る?」
「帰らない。」
「じゃあそろそろ起きよっか。」
ほくが身体を起こしてくれる。体調全然良くなってないな…。
「先生、ありがとうございました。」
「また、いつでも来てね!」
「はい!」
保健室を出て、教室に向かう。
「みぃ、無理していかなくていいのに。」
「皆んなに付き合ってるって疑われたくない。」
「大丈夫でしょ。」
「やだ。嫌われたくない。」
「分かった分かった。」
ほくが頭を撫でてくれる。頑張れそうな気がする。
「美蘭、おはようー!」
「おはよう。」
「どうした?体調悪い?」
「うん…。」
「そっか、頑張って来たね。」
「うん。ありがとう。」
結衣が体調悪いことにすぐ気がついて、気にかけてくれた。
「では、授業おわります。」
『ありがとうございました。』
4限が終わった。なんとか午前の授業を受けることができた。
「美蘭、保健室行こ。」
「うん…。」
「結衣と寛太には言っといた。」
「ありがとう。」
ほくと一緒に再び保健室に向かう。
「あら、また来ちゃった?」
「すみません。体調良くならなくて…。」
「そっか。入って入って。私、昼休みは職員室にいるからなんかあったら呼んでね。」
「はい、ありがとうございます。」
保健の先生は職員室へ行った。
「みぃ、昼ごはん食べれそう?」
「食べれない。」
「そっか。じゃあ、寝よっか。」
「…うん。」
「どうした?」
「ほく、ぎゅーして。」
「ん。」
ほくのハグに安心して、涙が止まらなくなる。
「ほく、帰りたい。」
「帰りたいね。あと2時間授業受けたら帰ろ。」
「今帰りたい。」
「今は、帰らないで寝ようよ。」
「やだ。」
「頑張れたらちゅーしてあげる。」
「何回?」
「何回でも。」
「…じゃあ寝る。」
「美蘭ちゃん、いい子だね!いっぱいちゅーしてあげる。エッチもする?」
「学校で聞かないでよ。」
「しよっかー!早く治さないとね!」
「うるさい。」
「はい、寝よ。」
「はぁい。」
寝たら少し良くなってるといいな。
「ほくも寝ようよ。」
「え、俺?」
「うん。ぎゅーしてベッドの上で一緒に寝たい。」
「かわいい。」
「だめ?」
「いいよ。寝よっか。」
「うん!」
ほくがぎゅーして、一緒に寝てくれる。
まぶたがどんどん閉じられる。
…
(結衣side)
「あれ、昼休みって保健の先生いないの?」
「あ、そうなんだ。北斗と美蘭はいる?」
「ベッドかな?」
寛太と一緒に美蘭の様子を見に来た。保健の先生はいないみたい。
「あ、いた。」
「北斗も寝ちゃってる。しかも、抱き合ってるよ…。」
「だね。笑」
「写真撮っとくか。笑」
「いいね!笑」
寛太がベッドで寝ている北斗と美蘭の写真を撮る。2人、すごくお似合い。
「おーい、そろそろ起きろー。」
…
「ん。」
ほくではない誰かの声が聞こえ目が覚めた。
「寛太?」
「お、美蘭起きた。」
「結衣も、どうしたの?」
「様子見にきたよ。どう?」
「んー。ちょっと良くなったかなぁ。」
「良かった。」
ベッドの上で身体を起こすと若干体調が良くなっている気がした。
「北斗起きないじゃん。笑」
「本当だ。ほくもあんまり寝れてないんだよね。」
「あ、そうなの?」
「うん…。」
ほくが少し動いて、私の腰に抱きついてくる。
「動いたけど、起きないね。笑」
「うん。笑」
「なんか、北斗子供みたい。笑」
「だね。笑」
珍しくなかなかほくが起きない。
「ほく、起きて。」
「んー。」
今日、早く起こしてくれたし疲れてるよね。
「ほくー。」
「んー。」
「北斗、全然起きないじゃん。笑」
「どうしよう。ほく、起きて!」
「ん、おきた。」
「ちょっと、」
起き上がったはいいけど、そのまま私の胸あたりに顔を埋めてハグをしてくる。結衣と寛太いるのに。
「ほく、もう行くよ。」
「んー。」
さっきよりキツくハグされる。ほくの頭を撫でると嬉しそうにしている。
「北斗が甘えてるとこ初めて見た…。」
「俺も…。」
「は…?」
結衣と寛太がいることに気が付いたほくは、フリーズしてた。
「おもしろすぎる。笑」
「お前らなんでいんの?」
「美蘭の様子見に来た。」
「見た?」
「見た。」
ほくの耳がすごく赤い。笑
「北斗可愛かったぞ!笑」
「やめろ。」
「子供みたいだったね。笑」
「消えたい…。」
「ほく、まずハグするのやめなよ。笑」
今もずっとハグしたままのほく。やめないの?笑
「お前ら、次の授業サボるぞ。」
「は?」
「どうせ出ても聞いてないだろ。」
「まぁ、そうだけど。」
「今のことバラされないように俺が監視する。」
「なにそれ。笑 バラしても想像つかなすぎてみんな信じてくれなさそう。笑」
「サボるぞ。美蘭の体調も良くないし。」
「まぁ、そうだね。4人でサボれば怖くない!」
なんか、みんなで授業をサボることになってしまった。
「みんな、いいの?」
「うん。次数学でしょ?出ても何言ってるかわかんないもん。」
「ありがとう。笑」
「うれしいー!授業サボれる!」
案外みんなノリ気だった。ありがとう。
「俺、弁当食べていい?」
「いいぞー。笑」
「寛太、ニヤニヤすんな。」
「えー?してないよー。笑」
「してるだろ。」
「まぁ、北斗が可愛いかったなって思って。笑」
「気持ち悪い。」
ほくは、すごく恥ずかしそう。笑
「お前も結衣に甘えるだろどうせ。」
「俺は甘えてない。」
「嘘だ。結衣、甘えてるだろ?」
「まぁ、甘えてるね。笑」
「おい!!!結衣!!」
「ほらな。男は甘える生き物なんだよ。」
「なにそれ。笑 寛太が甘えてるのも想像できない。笑」
「意外でしょ。笑」
「うん。笑」
みんなで話しているとあっという間に時間が過ぎてしまった。
「あれ、なんか増えてる。」
保健の先生が帰ってきた。
「あ、おじゃましてます。」
「授業中だよね?笑」
「そうです。ちょっと、頭痛くて。」
「めちゃくちゃ元気そうじゃない。笑」
「すみません。笑」
「まぁ、もう授業休んじゃったのは仕方ないから、静かに休んでてね。笑」
「はい、ありがとうございます。」
保健の先生、意外とゆるかった。よかった。
「そろそろ、教室戻るかー。」
「そうだね。」
チャイムが鳴り、5限が終わった。
あと1限だけ頑張ろう。
「みぃ、頑張ろうね。」
「うん。ほくありがとう。」
なんとかあと1限受けれそう。
「美蘭ちゃん達、どうしたの??笑」
「サボってた。笑」
「また?笑 本当に4人仲良いね。笑」
「次からは、ちゃんと出ないと…。笑」
理沙ちゃんに、5限のことを聞かれた。4人いなかったら、もうサボりってバレちゃうよね…。
「じゃあここまで。終わります。」
『ありがとうございました。』
授業が終わった。しんどい。帰りたい。
「美蘭っ!!」
立ち上がると、急にめまいがして床に倒れてしまった。ほくに名前を呼ばれた気がする。
「ん…。」
「美蘭!目覚めた?」
「ほく…?」
目が覚めると保健室にいた。
「美蘭、倒れたんだよ。」
「え、そうなの?」
「ごめん、無理やり授業出させて。」
「いや、みぃが出るって言ったんだよ。」
「ごめん。」
ハグされた。倒れたことすごく気にしてるみたい。
「みぃ、これからは一緒に休も。何言われても俺が守るから。」
「でも…。」
「お願い。もう、倒れてるとこ見たくない。」
「分かった。」
ほくが泣きそうな声で言ってくるから、断れなくなってしまった。
「母さんが迎えきてくれるから、車で帰ろ。」
「うん。ほくごめんね。心配かけて。」
「うん。なんともなくて良かった。」
「ありがとう。」
この日は、夜ご飯やお風呂をすぐに済ませて、早い時間にベッドに入った。
「映像、今日みようかな…。」
「見れる?」
「うん。」
頑張って映像を見ることにした。
「落ち着いた?」
「うん。」
体調が悪いからいつもより落ち着くのに時間がかかった。すごく苦しかった。
「ほく、ちゅーして。」
「うん。」
ほくがキスしてくれる。
「軽いのじゃやだ。」
「みぃ、体調良くないでしょ。」
「約束したもん。いっぱいちゅーするって。」
「軽いのでもいいでしょ。」
「やだ。」
「じゃあ、一回だけね。」
ほくが深いキスをしてくれた。
「はぁっ。」
「苦しいでしょ。もう寝よ。」
「苦しくないもん。」
「はいはい。じゃあ、明日もっとちゅーしようね、美蘭ちゃん?」
「…うん。」
「今日がよかった?笑」
「うん…。」
「ダメ。今日我慢したら、明日いっぱいしてあげる。分かった?」
「…分かった。」
「うん。じゃあ寝るよ。」
「うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
明日は体調良くなってるといいな。
「…ん」
「体調どう?」
「だいじょうぶ。今何時?」
ほくに起こされた。すごく眠たい。
「4時。」
「え?」
「学校行く?」
「行くけど、早過ぎでしょ。」
「映像みて、もう一回寝てから行った方が良いかなって思って。」
「確かに…。」
昨日は体調が悪過ぎて映像が見れなかった。体調は少し良くなったみたい。
「みぃ、落ち着いた?」
「うん…。」
映像をみた。今日もなんともないみたい。良かった。
「ありがとね。」
「うん。」
「学校行けそう?」
「うーん。分かんない。」
「とりあえず、まだ時間あるし寝よっか。」
「うん。…ほく、」
「ん?」
「今日もエッチできないかも。」
「大丈夫だよ。今日もしないよ。」
「うん。」
ほくの膝の上に乗り、向かい合うとほくがぎゅーしてくれる。頭がすごく痛いし、体が重いけど、このまま寝ちゃいそう。
「ほくとエッチしたいな。」
「体調良くなったらね。」
「うん。」
「みぃ、変態さんだね。笑」
「え?なんで?」
「性欲が強いから?笑」
「そうなの?みぃ強いの?」
「…みぃは、強くないね。笑」
「なんだ。笑」
「なんでそんなにエッチしたいの?」
「ほくと1番近い距離になれるから。」
「…あー、やばいシたくなる。」
ほくと1番近くなれるあの時間がすごく幸せだな。
「ほく、体調よくなったらみぃとエッチしてくれる?」
「もちろん。」
「やったぁ。」
「あんま煽んないで…」
はやく体調良くなって欲しいな。
「みぃ、もう寝なね。」
「うん。」
いつものようにほくにトントンしてもらって寝る。
「みぃ、そろそろ起きて。」
「…ねむい。」
「頭痛い?」
「いたい。」
「学校休む?」
「…いく。」
「行くの?」
「だって、みぃが休んだらほくも休むでしょ。」
「そうだけど、辛かったら休んでいいよ。」
「いく。」
「分かった。無理だったらまじで隠さず言ってね?」
「うん。」
朝起きたら、まだ頭も痛くて身体がだるかった。
「2人ともおはよう。美蘭体調どう?」
「昨日よりはよくなったかな。」
「そう?でも、顔色少し悪いね…。学校は行くの?」
「行くよ。」
「そっか。体調悪くなったら連絡してね。迎え行くから。」
「はーい。麻美ちゃんありがとう。」
朝ごはんもあまり食べられなかった。今日、体育なくて良かった。
『いってきます。』
「いってらっしゃーい!」
寝不足もあってすごく辛い。
「ほくだけ学校行けばいいのに。」
「みぃ、俺いないと寝れないでしょ。」
「そうだけど…。」
ほくが隣にいてくれないと寝れない…。
「みぃ、おんぶしてあげようか?」
「やだ。」
「えー。いいじゃん。」
「やだ、こんな道路の真ん中で。」
「でも、歩くのキツいでしょ。」
「大丈夫。」
歩くのはキツイけど、おんぶされながら登校なんて恥ずかしすぎる。
「みぃ、ホームルームまでまだ時間あるから保健室いく?」
「行く。」
「行こっか。」
学校に着き、保健室に行く。
「おはようございます。」
「あら、北斗くんと美蘭ちゃん。どうした?体調悪い?」
「美蘭が悪くて。ちょっとベッド借りてもいいですか?」
「そっか。いいよ。美蘭ちゃん、熱あるの?」
「熱はないです。頭が痛いのと少しフラフラするみたいです。」
「そうなんだ。じゃあ、少し横になろっか。」
保健室のベッドに寝転がる。
「ほく、もう帰りたい。」
「帰る?」
「…帰らないけど。しんどい。」
「とりあえず、寝よっか。」
「…うん。」
ほくがベッドの近くの椅子に座って、手を握ってくれる。
「おやすみ。」
とんとんされながら寝る。
…
「美蘭ちゃん寝た?」
「はい、寝ました。」
「朝から体調悪かったの?」
「そうです。」
「学校は休めなかったの?」
「はい。美蘭が行くって聞かなくて。」
「何か理由があるの?」
「美蘭が休むなら俺も休むんで、それが嫌みたいです。」
「美蘭ちゃんだけ休めないの?」
「はい。美蘭、俺がいないと寝れなくて。」
「そうなんだ…。美蘭ちゃん、北斗くんがいなくなったら、どうするんだろう…。」
「俺がずっと一緒にいるんで大丈夫だと思います。」
「それなら、安心ね。笑」
今、寝て少しでも美蘭の体調が良くなってればいいけど…。
「北斗くんは、彼女いないの?」
「いないです。」
「そうなんだ。かっこいいのに。美蘭ちゃんとは、付き合ってないんでしょ。」
「付き合ってないです。」
「美蘭ちゃんいると、彼女作れないかぁ。」
「まぁ、そうですね。」
「じゃあ、セフレとか?」
「は?」
「あ、ごめんごめん。冗談よ。笑」
前から思ってたけど、この先生なんか嫌い。
「そろそろ、美蘭ちゃん起こさないとね。」
「あ、はい。」
…
「美蘭、起きて。」
「んー。」
「起きれる?」
「起きれない。」
ほくが起こしてくれたけど、なかなか起き上がれない。
「もう、帰る?」
「帰らない。」
「じゃあそろそろ起きよっか。」
ほくが身体を起こしてくれる。体調全然良くなってないな…。
「先生、ありがとうございました。」
「また、いつでも来てね!」
「はい!」
保健室を出て、教室に向かう。
「みぃ、無理していかなくていいのに。」
「皆んなに付き合ってるって疑われたくない。」
「大丈夫でしょ。」
「やだ。嫌われたくない。」
「分かった分かった。」
ほくが頭を撫でてくれる。頑張れそうな気がする。
「美蘭、おはようー!」
「おはよう。」
「どうした?体調悪い?」
「うん…。」
「そっか、頑張って来たね。」
「うん。ありがとう。」
結衣が体調悪いことにすぐ気がついて、気にかけてくれた。
「では、授業おわります。」
『ありがとうございました。』
4限が終わった。なんとか午前の授業を受けることができた。
「美蘭、保健室行こ。」
「うん…。」
「結衣と寛太には言っといた。」
「ありがとう。」
ほくと一緒に再び保健室に向かう。
「あら、また来ちゃった?」
「すみません。体調良くならなくて…。」
「そっか。入って入って。私、昼休みは職員室にいるからなんかあったら呼んでね。」
「はい、ありがとうございます。」
保健の先生は職員室へ行った。
「みぃ、昼ごはん食べれそう?」
「食べれない。」
「そっか。じゃあ、寝よっか。」
「…うん。」
「どうした?」
「ほく、ぎゅーして。」
「ん。」
ほくのハグに安心して、涙が止まらなくなる。
「ほく、帰りたい。」
「帰りたいね。あと2時間授業受けたら帰ろ。」
「今帰りたい。」
「今は、帰らないで寝ようよ。」
「やだ。」
「頑張れたらちゅーしてあげる。」
「何回?」
「何回でも。」
「…じゃあ寝る。」
「美蘭ちゃん、いい子だね!いっぱいちゅーしてあげる。エッチもする?」
「学校で聞かないでよ。」
「しよっかー!早く治さないとね!」
「うるさい。」
「はい、寝よ。」
「はぁい。」
寝たら少し良くなってるといいな。
「ほくも寝ようよ。」
「え、俺?」
「うん。ぎゅーしてベッドの上で一緒に寝たい。」
「かわいい。」
「だめ?」
「いいよ。寝よっか。」
「うん!」
ほくがぎゅーして、一緒に寝てくれる。
まぶたがどんどん閉じられる。
…
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「あれ、昼休みって保健の先生いないの?」
「あ、そうなんだ。北斗と美蘭はいる?」
「ベッドかな?」
寛太と一緒に美蘭の様子を見に来た。保健の先生はいないみたい。
「あ、いた。」
「北斗も寝ちゃってる。しかも、抱き合ってるよ…。」
「だね。笑」
「写真撮っとくか。笑」
「いいね!笑」
寛太がベッドで寝ている北斗と美蘭の写真を撮る。2人、すごくお似合い。
「おーい、そろそろ起きろー。」
…
「ん。」
ほくではない誰かの声が聞こえ目が覚めた。
「寛太?」
「お、美蘭起きた。」
「結衣も、どうしたの?」
「様子見にきたよ。どう?」
「んー。ちょっと良くなったかなぁ。」
「良かった。」
ベッドの上で身体を起こすと若干体調が良くなっている気がした。
「北斗起きないじゃん。笑」
「本当だ。ほくもあんまり寝れてないんだよね。」
「あ、そうなの?」
「うん…。」
ほくが少し動いて、私の腰に抱きついてくる。
「動いたけど、起きないね。笑」
「うん。笑」
「なんか、北斗子供みたい。笑」
「だね。笑」
珍しくなかなかほくが起きない。
「ほく、起きて。」
「んー。」
今日、早く起こしてくれたし疲れてるよね。
「ほくー。」
「んー。」
「北斗、全然起きないじゃん。笑」
「どうしよう。ほく、起きて!」
「ん、おきた。」
「ちょっと、」
起き上がったはいいけど、そのまま私の胸あたりに顔を埋めてハグをしてくる。結衣と寛太いるのに。
「ほく、もう行くよ。」
「んー。」
さっきよりキツくハグされる。ほくの頭を撫でると嬉しそうにしている。
「北斗が甘えてるとこ初めて見た…。」
「俺も…。」
「は…?」
結衣と寛太がいることに気が付いたほくは、フリーズしてた。
「おもしろすぎる。笑」
「お前らなんでいんの?」
「美蘭の様子見に来た。」
「見た?」
「見た。」
ほくの耳がすごく赤い。笑
「北斗可愛かったぞ!笑」
「やめろ。」
「子供みたいだったね。笑」
「消えたい…。」
「ほく、まずハグするのやめなよ。笑」
今もずっとハグしたままのほく。やめないの?笑
「お前ら、次の授業サボるぞ。」
「は?」
「どうせ出ても聞いてないだろ。」
「まぁ、そうだけど。」
「今のことバラされないように俺が監視する。」
「なにそれ。笑 バラしても想像つかなすぎてみんな信じてくれなさそう。笑」
「サボるぞ。美蘭の体調も良くないし。」
「まぁ、そうだね。4人でサボれば怖くない!」
なんか、みんなで授業をサボることになってしまった。
「みんな、いいの?」
「うん。次数学でしょ?出ても何言ってるかわかんないもん。」
「ありがとう。笑」
「うれしいー!授業サボれる!」
案外みんなノリ気だった。ありがとう。
「俺、弁当食べていい?」
「いいぞー。笑」
「寛太、ニヤニヤすんな。」
「えー?してないよー。笑」
「してるだろ。」
「まぁ、北斗が可愛いかったなって思って。笑」
「気持ち悪い。」
ほくは、すごく恥ずかしそう。笑
「お前も結衣に甘えるだろどうせ。」
「俺は甘えてない。」
「嘘だ。結衣、甘えてるだろ?」
「まぁ、甘えてるね。笑」
「おい!!!結衣!!」
「ほらな。男は甘える生き物なんだよ。」
「なにそれ。笑 寛太が甘えてるのも想像できない。笑」
「意外でしょ。笑」
「うん。笑」
みんなで話しているとあっという間に時間が過ぎてしまった。
「あれ、なんか増えてる。」
保健の先生が帰ってきた。
「あ、おじゃましてます。」
「授業中だよね?笑」
「そうです。ちょっと、頭痛くて。」
「めちゃくちゃ元気そうじゃない。笑」
「すみません。笑」
「まぁ、もう授業休んじゃったのは仕方ないから、静かに休んでてね。笑」
「はい、ありがとうございます。」
保健の先生、意外とゆるかった。よかった。
「そろそろ、教室戻るかー。」
「そうだね。」
チャイムが鳴り、5限が終わった。
あと1限だけ頑張ろう。
「みぃ、頑張ろうね。」
「うん。ほくありがとう。」
なんとかあと1限受けれそう。
「美蘭ちゃん達、どうしたの??笑」
「サボってた。笑」
「また?笑 本当に4人仲良いね。笑」
「次からは、ちゃんと出ないと…。笑」
理沙ちゃんに、5限のことを聞かれた。4人いなかったら、もうサボりってバレちゃうよね…。
「じゃあここまで。終わります。」
『ありがとうございました。』
授業が終わった。しんどい。帰りたい。
「美蘭っ!!」
立ち上がると、急にめまいがして床に倒れてしまった。ほくに名前を呼ばれた気がする。
「ん…。」
「美蘭!目覚めた?」
「ほく…?」
目が覚めると保健室にいた。
「美蘭、倒れたんだよ。」
「え、そうなの?」
「ごめん、無理やり授業出させて。」
「いや、みぃが出るって言ったんだよ。」
「ごめん。」
ハグされた。倒れたことすごく気にしてるみたい。
「みぃ、これからは一緒に休も。何言われても俺が守るから。」
「でも…。」
「お願い。もう、倒れてるとこ見たくない。」
「分かった。」
ほくが泣きそうな声で言ってくるから、断れなくなってしまった。
「母さんが迎えきてくれるから、車で帰ろ。」
「うん。ほくごめんね。心配かけて。」
「うん。なんともなくて良かった。」
「ありがとう。」
この日は、夜ご飯やお風呂をすぐに済ませて、早い時間にベッドに入った。
「映像、今日みようかな…。」
「見れる?」
「うん。」
頑張って映像を見ることにした。
「落ち着いた?」
「うん。」
体調が悪いからいつもより落ち着くのに時間がかかった。すごく苦しかった。
「ほく、ちゅーして。」
「うん。」
ほくがキスしてくれる。
「軽いのじゃやだ。」
「みぃ、体調良くないでしょ。」
「約束したもん。いっぱいちゅーするって。」
「軽いのでもいいでしょ。」
「やだ。」
「じゃあ、一回だけね。」
ほくが深いキスをしてくれた。
「はぁっ。」
「苦しいでしょ。もう寝よ。」
「苦しくないもん。」
「はいはい。じゃあ、明日もっとちゅーしようね、美蘭ちゃん?」
「…うん。」
「今日がよかった?笑」
「うん…。」
「ダメ。今日我慢したら、明日いっぱいしてあげる。分かった?」
「…分かった。」
「うん。じゃあ寝るよ。」
「うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
明日は体調良くなってるといいな。
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