26 / 54
一章
25. 中間テスト
しおりを挟む
「みぃ、ネクタイ結んで。」
「うん。」
「はい。」
「できた。」
「ん。ありがと。」
椅子に座っているほくのネクタイを結ぶと手を引っ張られ、軽いキスをされる。
そのままほくが立ち上がり、深いキスに…。
「ちょっと、ほく、遅れるから。」
「うん。」
「聞いてないでしょ。行くよ。」
あっという間に日が経ち、今日は中間テスト初日。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい!2人とも頑張ってね!」
「はーい。」
いつもより少し遅れて家を出る。
「俺、みぃとちゅーしないとテスト頑張れない…。」
「さっきしたじゃん。」
「したけどさ。俺はもっとしたかったの。」
「テスト終わったらね。」
「えぇ。明日もテストじゃん。」
「頑張ろうね。」
ほくは、テスト頑張れないって言ってるけど、結局いい点数取るんだろうな。明日、数学のテストがあるから今日もしっかり勉強しないとな…。
「美蘭、おはよー!」
「結衣、おはよう!テスト頑張ろ…。」
「うん。赤点にならなければいいや…。」
結局、テスト前に勉強会は開かれず各自で勉強することになった。結衣も私も数学大丈夫かな…。
「それでは、始めてください。」
今日は、国語と英語と社会の文系科目を受けた。文系科目は得意だから、問題なのは明日の数学。
「結衣、お疲れ様。どうだった??」
「うん、文系科目は赤点じゃないと思う!」
「よかった!明日頑張ろうね。」
今日は3限で終わり、ご飯を食べずに帰宅する。
「みぃ、テストどうだった?」
「できたはず!」
「よかった。今日はずっと数学やろっか。笑」
「えぇ。みぃ寝たい。」
「ダメ。」
昨日はテスト勉強をしていて、寝るのがいつもより遅くなってしまったから、少し眠たい。
「ただいまー!」
「あれ、ママいない。」
「あ、今日昼いないって言ってたわ。」
「あ、そうなの?」
「昼ごはん作ろっか。何食べたい?」
「んー、チャーハン。」
「分かった。俺作るから勉強してていいよ。」
「えぇ。ほくが作るとこ見てる。」
「なにそれ。笑」
勉強はしたくないからとりあえずほくが作ってるところを見てる。
「できたよ。」
「ありがとう!いただきます。」
「はーい。」
「美味しい!」
「よかった。」
「ほくなんでもできるけど、苦手なことあるの?」
「俺、みぃのことになるとダメダメだよ。笑」
「そう?全然感じない。」
「うん。美蘭とキスするとめちゃくちゃドキドキするし、理性持たないし、でも、可愛すぎて手出せないし。笑」
「そうなんだ。 なんか嬉しい。笑」
ほくが私でドキドキしてくれてるのすごく嬉しいなぁ。
「みぃ、ほくとならエッチできるよ。」
「だーめ。」
「いつならいいの?」
「んー。一年後くらい?笑」
「やだ。テスト終わったらがいい。」
「それはだめ。早すぎる。」
「えぇ。みぃほくとエッチした女の子に勝てない…。」
「まだダメだよ。」
「ほくはみぃとしたくないの?」
「そう言うことじゃないの。みぃを傷つけたくないだけ。それに、すごーく痛いかもしれないよ?」
「痛いの?」
「痛いと思うよ。」
「え…。」
「ほら、怖いでしょ。みぃが嫉妬するからじゃなくて、本当に俺としたいって思うまでしないよ。」
「うん…。」
「じゃあ、勉強しよっか。」
ほくは、みぃのことすごく考えてくれてるんだな。
「ほく、分かんない。」
「ここは…」
「あ、そういうことか。」
15時くらいまで勉強していると、だんだん眠くなってきた。
「ほく、眠い。」
「ちょっと寝よっか。」
「うん。」
眠すぎて、ベッドで少し仮眠をする。ほくも一緒に寝てくれるみたい。ぎゅーってされてるから安心してすぐ寝れそう。
「みぃ、起きて。」
「んー…。」
「勉強するよ。」
「やだ。まだ寝る。」
1時間くらい寝たけど、まだ眠いし勉強もしたくない。
「みぃ、おいで。」
「…うん。」
ほくにベッドの上でハグしてもらう。ほくは勉強して欲しいみたいだけど、寝ちゃいそう…。
「みぃ、じゃああと30分だけ寝たら、やろっか。」
「うん。ほく勉強してていいよ?」
「俺も寝るわ。」
「分かった。」
もう少しだけ寝ることに。ほく、優しい。
「ん…。あれ。」
少しして目が覚めてしまった。ほくは、まだ寝てるみたい。
ほくも少し疲れてるみたいだから寝かせてあげよう。邪魔しないように、ベッドから出ようとすると…
「ほく…?」
ほくに腕を掴まれる。
「ほく、起きたの?」
「…。」
返事はなかった。
手を離してくれないから、ベッドに戻りほくの横に寝転ぶと、ほくにぎゅっと抱きしめられる。
「ほく?」
「…ん。」
そのまま頭を撫でられる。ほくは多分寝てる。すごくドキドキする。
ピピピッ
アラームが鳴ってほくが起きる。
「…みぃ、起きてたの?」
「うん。目覚めちゃった。」
「じゃあ、勉強しよっか。」
「うん。」
また勉強を始めた。さっきまで、ほくにハグされてたから少し寂しい。
「みぃ、どうした?」
「テスト終わったらほくといっぱいぎゅーしたい。」
「うん。しよっか。今日だけ頑張れる?」
「うん…。」
「うん、偉い。」
夜ご飯までしっかり勉強できた。まだ分からないところはいっぱいあるけど、分かるところも増えてきた。
「2人とも、勉強大変そうだからご飯持ってきたよ。頑張ってね。」
「ママありがとう。」
「実紅さんありがとう。」
「うん。あんまり、遅くならないようにね。」
「はーい!」
ママが私の部屋までご飯を持ってきてくれた。お腹すいた。
「美味しそう!!」
「だね。食べよっか。」
「うん!いただきます。」
「いただきます。」
「みぃ、髪結ぼうか?」
「うん。ありがとう。」
ほくに髪を結んでもらう。付き合う前は、何も気にせずやってもらってたことでも、付き合ってるとすごくドキドキする。
「できた。」
「ありがとう。」
「みぃ、顔赤い。笑」
「ほくかっこいいからドキドキするんだもん。」
「そう?笑」
「うん。みぃにはもったいない。」
「そんな可愛い顔して何言ってんの。」
「えぇ。」
「可愛い。」
恥ずかしい。ほくいつもすごくストレートに言ってくれる。
「ねぇ、俺もう無理、ちゅーしていい?深いやつ。」
「え?どうしたの?」
「テストまで我慢するって思ってたけど、みぃの顔見たらしたくなった。」
「なにそれ。笑」
「したい。」
「ご飯食べ終わったらね。」
「俺もう食べ終わった。」
「ちょっと待って。」
すごくキラキラした目で、私が食べ終わるのを待ってる…。笑
「みぃ早く。」
「待って。」
「もー、俺焦らされてる?」
「ふふ。」
「早く。」
「ちょっと、余計遅くなるよ。」
ほっぺに何回もキスしてくる。食べにくい。
「食べたよ。」
「遅い。」
やっとのことで食べ終わると、すぐにキスされる。
「ほく…」
「可愛い。」
「ん…。」
「好きだよ。」
「みぃ、も。」
テスト勉強しないといけないのに…。
「きゃっ」
床に押し倒される。そして、服の中に手が入ってくる。この前、初めて胸を触られた時以来だ。制服シワになっちゃう。
「顔真っ赤だね。」
「はずかしい…。」
「恥ずかしいね。」
ほくの手はお腹から上に伸びていき、胸を触られる。
「ほく、やぁ。」
「やなの?」
ほくが触ってくれるのは嬉しくて、でも、恥ずかしくて。触られながらキスもされるから、もうどうしたらいいか分からない。
「ほく。好き。」
「うん。俺も。」
僕の手は下に行き、太ももを触られる。その手がだんだん上に行き…
「ダメだ。もうやめる。俺の理性持たない。」
「ほく?」
「ごめん。嫌じゃなかった?」
「うん。嫌じゃないよ。」
「良かった。」
太ももで手は止まった。
「あぁ。俺今までヤりたいとか思わなかったのに。みぃを目の前にすると、理性がどっか行く。あー。みぃ、可愛い。」
「もう。笑」
1人で頭を抱えてるほくを抱き締める。
いつもはほくの方が背が高いのに、今日は私が膝立ちしてるから、ほくの顔が私の胸の下にある。可愛い。
「ほく、可愛い。」
腰の辺りでぎゅっとハグしてくるほく、甘えてるみたいで可愛い。
「ほく、どうしたの?」
「んー?」
「甘えん坊さんなの?」
「違う。」
「ふふ。」
無言でずっとぎゅーっと抱きしめてくる。可愛い。いつもいっぱいほくに甘やかしてもらってるから、甘えてくれて嬉しい。
「ほくの髪の毛サラサラ。」
「そう?」
「うん。」
「ずっと触ってたい。」
「いいよ。」
ほくの頭を撫でると髪がすごくサラサラ。シャンプーとか使ってる物は同じなのに。
「そういえば、今日ずっと制服着替えてなかったね。」
「うん。」
「着替えよ。ほくも着替えるでしょ?」
「うん。」
「ねぇ、手離してくれないと着替えられない。」
着替えようとしてもほくがずっとハグしたままで着替えられない。
「俺が着替えさせてあげる。」
「自分で着替えられるよ。」
「いいから。」
ほくが着替えさせようとしてくる。
ワイシャツのボタンが一つずつ外されていく。恥ずかしい。
「ほく、恥ずかしいから早くして。」
「んー。笑」
ほくは笑ってるだけで全然早く終わらせてくれない。いじわる。
「はい、脱げたね。スウェットでいい?」
「うん。」
上下白のスウェットを着せてもらった。恥ずかしかった。
「もう。ほくいじわる。」
「恥ずかしかったの?」
「うん…。いじわる。」
「ごめんごめん。笑」
ほくは、さっきみたいに私に抱きつきながら、軽く謝ってくる。全然反省してない。
「ほく、着替えないの?」
「着替える。」
「着替えてないじゃん。」
「みぃ、着替えさせて。」
「えぇ。自分でやってよ。」
「俺、さっき着替えさせてあげたじゃん。」
「もう、分かったよ。」
緊張してボタンを外すだけでも手こずってしまう。
ほくはずっと私の顔を見つめてくる…。
「できた。」
「下は?」
「え?」
「下、制服のままなんだけど。」
「じ、じぶんでやって。」
「できないの?」
「で、できる。」
変なとこで負けず嫌いが出てしまった。
ほくのベルトに手をかけるけど、手が震えて上手くできない。
「はーやーく。」
「ちょっと待って。」
全然ベルト外せない…。
「遅い。」
ほくが痺れを切らして、自分でベルトを外して着替えてしまった。
「美蘭ちゃんにはまだ早かったね。笑」
「人のベルトなんて外したことないもん。」
「そうだね。笑」
さっきまで甘えてきて可愛かったのに、今は全然可愛くない…。
「そろそろ勉強しよっか。」
「うん。」
2時間くらい勉強して今日は早めにベッドに入った。
「今日、ほくが寝てるところ久しぶりにみたなぁ。」
「そう?」
「うん。いつもみぃより遅く寝て、早く起きてるでしょ?」
「そうだね。」
「なんで?何かしてるの?」
「みぃがとんとんしないと寝てくれないから。笑 朝は、ただみぃが起きるのが遅いだけ。俺が起こさないと起きないでしょ。目覚ましかけてるのに。」
「とんとんしなくても寝れるもん。」
「嘘だろ。」
「今日とんとんしないで。」
「ダメ。明日テストだろ。」
「寝れるから大丈夫。とんとんしたら怒る。」
「分かったよ。30分たっても寝れてなかったらするから。笑」
…
全然寝れない…。いつもは、すぐ寝れるのに。
「ほく、起きてる?」
「起きてるよ。」
ほくも起きてるみたい。よかった。寝れないからほくに抱きつく。ほくがいないと寝れないのは、ほくがトントンしてくれてたから…?
「寝れそう?笑」
「寝れるもん。」
ほくに抱きついてもとんとんはしてくれない。
「ほく…」
「なあに」
「…とんとんして。」
「はいはい。おやすみ。」
「おやすみ。」
「うん。」
「はい。」
「できた。」
「ん。ありがと。」
椅子に座っているほくのネクタイを結ぶと手を引っ張られ、軽いキスをされる。
そのままほくが立ち上がり、深いキスに…。
「ちょっと、ほく、遅れるから。」
「うん。」
「聞いてないでしょ。行くよ。」
あっという間に日が経ち、今日は中間テスト初日。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい!2人とも頑張ってね!」
「はーい。」
いつもより少し遅れて家を出る。
「俺、みぃとちゅーしないとテスト頑張れない…。」
「さっきしたじゃん。」
「したけどさ。俺はもっとしたかったの。」
「テスト終わったらね。」
「えぇ。明日もテストじゃん。」
「頑張ろうね。」
ほくは、テスト頑張れないって言ってるけど、結局いい点数取るんだろうな。明日、数学のテストがあるから今日もしっかり勉強しないとな…。
「美蘭、おはよー!」
「結衣、おはよう!テスト頑張ろ…。」
「うん。赤点にならなければいいや…。」
結局、テスト前に勉強会は開かれず各自で勉強することになった。結衣も私も数学大丈夫かな…。
「それでは、始めてください。」
今日は、国語と英語と社会の文系科目を受けた。文系科目は得意だから、問題なのは明日の数学。
「結衣、お疲れ様。どうだった??」
「うん、文系科目は赤点じゃないと思う!」
「よかった!明日頑張ろうね。」
今日は3限で終わり、ご飯を食べずに帰宅する。
「みぃ、テストどうだった?」
「できたはず!」
「よかった。今日はずっと数学やろっか。笑」
「えぇ。みぃ寝たい。」
「ダメ。」
昨日はテスト勉強をしていて、寝るのがいつもより遅くなってしまったから、少し眠たい。
「ただいまー!」
「あれ、ママいない。」
「あ、今日昼いないって言ってたわ。」
「あ、そうなの?」
「昼ごはん作ろっか。何食べたい?」
「んー、チャーハン。」
「分かった。俺作るから勉強してていいよ。」
「えぇ。ほくが作るとこ見てる。」
「なにそれ。笑」
勉強はしたくないからとりあえずほくが作ってるところを見てる。
「できたよ。」
「ありがとう!いただきます。」
「はーい。」
「美味しい!」
「よかった。」
「ほくなんでもできるけど、苦手なことあるの?」
「俺、みぃのことになるとダメダメだよ。笑」
「そう?全然感じない。」
「うん。美蘭とキスするとめちゃくちゃドキドキするし、理性持たないし、でも、可愛すぎて手出せないし。笑」
「そうなんだ。 なんか嬉しい。笑」
ほくが私でドキドキしてくれてるのすごく嬉しいなぁ。
「みぃ、ほくとならエッチできるよ。」
「だーめ。」
「いつならいいの?」
「んー。一年後くらい?笑」
「やだ。テスト終わったらがいい。」
「それはだめ。早すぎる。」
「えぇ。みぃほくとエッチした女の子に勝てない…。」
「まだダメだよ。」
「ほくはみぃとしたくないの?」
「そう言うことじゃないの。みぃを傷つけたくないだけ。それに、すごーく痛いかもしれないよ?」
「痛いの?」
「痛いと思うよ。」
「え…。」
「ほら、怖いでしょ。みぃが嫉妬するからじゃなくて、本当に俺としたいって思うまでしないよ。」
「うん…。」
「じゃあ、勉強しよっか。」
ほくは、みぃのことすごく考えてくれてるんだな。
「ほく、分かんない。」
「ここは…」
「あ、そういうことか。」
15時くらいまで勉強していると、だんだん眠くなってきた。
「ほく、眠い。」
「ちょっと寝よっか。」
「うん。」
眠すぎて、ベッドで少し仮眠をする。ほくも一緒に寝てくれるみたい。ぎゅーってされてるから安心してすぐ寝れそう。
「みぃ、起きて。」
「んー…。」
「勉強するよ。」
「やだ。まだ寝る。」
1時間くらい寝たけど、まだ眠いし勉強もしたくない。
「みぃ、おいで。」
「…うん。」
ほくにベッドの上でハグしてもらう。ほくは勉強して欲しいみたいだけど、寝ちゃいそう…。
「みぃ、じゃああと30分だけ寝たら、やろっか。」
「うん。ほく勉強してていいよ?」
「俺も寝るわ。」
「分かった。」
もう少しだけ寝ることに。ほく、優しい。
「ん…。あれ。」
少しして目が覚めてしまった。ほくは、まだ寝てるみたい。
ほくも少し疲れてるみたいだから寝かせてあげよう。邪魔しないように、ベッドから出ようとすると…
「ほく…?」
ほくに腕を掴まれる。
「ほく、起きたの?」
「…。」
返事はなかった。
手を離してくれないから、ベッドに戻りほくの横に寝転ぶと、ほくにぎゅっと抱きしめられる。
「ほく?」
「…ん。」
そのまま頭を撫でられる。ほくは多分寝てる。すごくドキドキする。
ピピピッ
アラームが鳴ってほくが起きる。
「…みぃ、起きてたの?」
「うん。目覚めちゃった。」
「じゃあ、勉強しよっか。」
「うん。」
また勉強を始めた。さっきまで、ほくにハグされてたから少し寂しい。
「みぃ、どうした?」
「テスト終わったらほくといっぱいぎゅーしたい。」
「うん。しよっか。今日だけ頑張れる?」
「うん…。」
「うん、偉い。」
夜ご飯までしっかり勉強できた。まだ分からないところはいっぱいあるけど、分かるところも増えてきた。
「2人とも、勉強大変そうだからご飯持ってきたよ。頑張ってね。」
「ママありがとう。」
「実紅さんありがとう。」
「うん。あんまり、遅くならないようにね。」
「はーい!」
ママが私の部屋までご飯を持ってきてくれた。お腹すいた。
「美味しそう!!」
「だね。食べよっか。」
「うん!いただきます。」
「いただきます。」
「みぃ、髪結ぼうか?」
「うん。ありがとう。」
ほくに髪を結んでもらう。付き合う前は、何も気にせずやってもらってたことでも、付き合ってるとすごくドキドキする。
「できた。」
「ありがとう。」
「みぃ、顔赤い。笑」
「ほくかっこいいからドキドキするんだもん。」
「そう?笑」
「うん。みぃにはもったいない。」
「そんな可愛い顔して何言ってんの。」
「えぇ。」
「可愛い。」
恥ずかしい。ほくいつもすごくストレートに言ってくれる。
「ねぇ、俺もう無理、ちゅーしていい?深いやつ。」
「え?どうしたの?」
「テストまで我慢するって思ってたけど、みぃの顔見たらしたくなった。」
「なにそれ。笑」
「したい。」
「ご飯食べ終わったらね。」
「俺もう食べ終わった。」
「ちょっと待って。」
すごくキラキラした目で、私が食べ終わるのを待ってる…。笑
「みぃ早く。」
「待って。」
「もー、俺焦らされてる?」
「ふふ。」
「早く。」
「ちょっと、余計遅くなるよ。」
ほっぺに何回もキスしてくる。食べにくい。
「食べたよ。」
「遅い。」
やっとのことで食べ終わると、すぐにキスされる。
「ほく…」
「可愛い。」
「ん…。」
「好きだよ。」
「みぃ、も。」
テスト勉強しないといけないのに…。
「きゃっ」
床に押し倒される。そして、服の中に手が入ってくる。この前、初めて胸を触られた時以来だ。制服シワになっちゃう。
「顔真っ赤だね。」
「はずかしい…。」
「恥ずかしいね。」
ほくの手はお腹から上に伸びていき、胸を触られる。
「ほく、やぁ。」
「やなの?」
ほくが触ってくれるのは嬉しくて、でも、恥ずかしくて。触られながらキスもされるから、もうどうしたらいいか分からない。
「ほく。好き。」
「うん。俺も。」
僕の手は下に行き、太ももを触られる。その手がだんだん上に行き…
「ダメだ。もうやめる。俺の理性持たない。」
「ほく?」
「ごめん。嫌じゃなかった?」
「うん。嫌じゃないよ。」
「良かった。」
太ももで手は止まった。
「あぁ。俺今までヤりたいとか思わなかったのに。みぃを目の前にすると、理性がどっか行く。あー。みぃ、可愛い。」
「もう。笑」
1人で頭を抱えてるほくを抱き締める。
いつもはほくの方が背が高いのに、今日は私が膝立ちしてるから、ほくの顔が私の胸の下にある。可愛い。
「ほく、可愛い。」
腰の辺りでぎゅっとハグしてくるほく、甘えてるみたいで可愛い。
「ほく、どうしたの?」
「んー?」
「甘えん坊さんなの?」
「違う。」
「ふふ。」
無言でずっとぎゅーっと抱きしめてくる。可愛い。いつもいっぱいほくに甘やかしてもらってるから、甘えてくれて嬉しい。
「ほくの髪の毛サラサラ。」
「そう?」
「うん。」
「ずっと触ってたい。」
「いいよ。」
ほくの頭を撫でると髪がすごくサラサラ。シャンプーとか使ってる物は同じなのに。
「そういえば、今日ずっと制服着替えてなかったね。」
「うん。」
「着替えよ。ほくも着替えるでしょ?」
「うん。」
「ねぇ、手離してくれないと着替えられない。」
着替えようとしてもほくがずっとハグしたままで着替えられない。
「俺が着替えさせてあげる。」
「自分で着替えられるよ。」
「いいから。」
ほくが着替えさせようとしてくる。
ワイシャツのボタンが一つずつ外されていく。恥ずかしい。
「ほく、恥ずかしいから早くして。」
「んー。笑」
ほくは笑ってるだけで全然早く終わらせてくれない。いじわる。
「はい、脱げたね。スウェットでいい?」
「うん。」
上下白のスウェットを着せてもらった。恥ずかしかった。
「もう。ほくいじわる。」
「恥ずかしかったの?」
「うん…。いじわる。」
「ごめんごめん。笑」
ほくは、さっきみたいに私に抱きつきながら、軽く謝ってくる。全然反省してない。
「ほく、着替えないの?」
「着替える。」
「着替えてないじゃん。」
「みぃ、着替えさせて。」
「えぇ。自分でやってよ。」
「俺、さっき着替えさせてあげたじゃん。」
「もう、分かったよ。」
緊張してボタンを外すだけでも手こずってしまう。
ほくはずっと私の顔を見つめてくる…。
「できた。」
「下は?」
「え?」
「下、制服のままなんだけど。」
「じ、じぶんでやって。」
「できないの?」
「で、できる。」
変なとこで負けず嫌いが出てしまった。
ほくのベルトに手をかけるけど、手が震えて上手くできない。
「はーやーく。」
「ちょっと待って。」
全然ベルト外せない…。
「遅い。」
ほくが痺れを切らして、自分でベルトを外して着替えてしまった。
「美蘭ちゃんにはまだ早かったね。笑」
「人のベルトなんて外したことないもん。」
「そうだね。笑」
さっきまで甘えてきて可愛かったのに、今は全然可愛くない…。
「そろそろ勉強しよっか。」
「うん。」
2時間くらい勉強して今日は早めにベッドに入った。
「今日、ほくが寝てるところ久しぶりにみたなぁ。」
「そう?」
「うん。いつもみぃより遅く寝て、早く起きてるでしょ?」
「そうだね。」
「なんで?何かしてるの?」
「みぃがとんとんしないと寝てくれないから。笑 朝は、ただみぃが起きるのが遅いだけ。俺が起こさないと起きないでしょ。目覚ましかけてるのに。」
「とんとんしなくても寝れるもん。」
「嘘だろ。」
「今日とんとんしないで。」
「ダメ。明日テストだろ。」
「寝れるから大丈夫。とんとんしたら怒る。」
「分かったよ。30分たっても寝れてなかったらするから。笑」
…
全然寝れない…。いつもは、すぐ寝れるのに。
「ほく、起きてる?」
「起きてるよ。」
ほくも起きてるみたい。よかった。寝れないからほくに抱きつく。ほくがいないと寝れないのは、ほくがトントンしてくれてたから…?
「寝れそう?笑」
「寝れるもん。」
ほくに抱きついてもとんとんはしてくれない。
「ほく…」
「なあに」
「…とんとんして。」
「はいはい。おやすみ。」
「おやすみ。」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる