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第三章
おっさんが変身?
しおりを挟む名前: ロード・ディーク・ロヴィンゴッドウェル
年齢: 41
種族: 半鬼神
LV: 100(MAX)
HP: 100(MAX)
MP(GP):80
装備: 神王の創った綿の服(効果: 防御力∞)
神王の創ったのブーツ(効果: 脚力向上∞)
双剣(攻撃力45) ▽
スキル: 気配察知
騎竜
空間魔法(アイテムボックスレベル5)
悪鬼の睨み
鬼才料理
念話
悪鬼の筋力
怒りの雷撃
ミヤビラブ
etc.
称号: 神王のつがい
鬼才の料理人
主夫
暗黒騎士
etc.
いや、どこからツッコんでいいのかワカリマセン。
トモコと同じ、ツッコミどころが満載すぎる。私の回りにはこんな奴らしかいないのか。
もうコイツら神王越えてるんじゃないのか?
『ミヤビ様、ステータスを教えていただけますか?』
ヴェリウスの声にハッとして、ロードのステータスをその辺にあった紙に転写してまずはロードに渡す。
本人が見せるかどうか判断しないとね。
「いいなぁ~。みーちゃん、私のステータスも見せて!」
トモコよ…あれは見ない方がいいと思うけど…。
本人が希望するので仕方なく、紙に転写して渡せば、期待に満ちた目で私を見るヴェリーちゃんの可愛さに負けた。
名前: ヴェリウス
年齢: 不詳
種族: 神獣
LV: 100(MAX)
HP: 100(MAX)
MP(GP):100(MAX)
装備: 神王の創った首輪(効果: 防御力∞)
スキル: 気配察知
空間魔法(神力)
氷魔法(神力)
冷気
バックキック
博識
etc.
称号: 神王のペット
神王の守護者
氷の雌神
常識犬
救世主
創世の第2神
etc.
ヴェリウス…一番まともだ。さすが常識犬。
基本神はHP、MPはMAXなんだな。トモコもそうだったし。
というか、この数値は平均値っていくらなんだろうか。人間は騎士でも50以下だったよね…。
とはいえ平均値がとれるほどまともな人間のステータスを見てはないけれど。
2人と1匹はそれぞれ転写されたステータスをみているが、何だか不満気だ。
「悪鬼って何だコラァ」
「どう考えても自由奔放とか暴走とかスキルじゃないよね!? 悪口だよね!?」
「私は犬ではありません。狼です」
そんな事いわれても私が考えたステータスじゃないよ?
「ん? このアイテムボックスやら念話なんて使った事ねぇな。俺にも使えんのか?」
「え!? いいなぁ~っ ロードさん人族なのにアイテムボックス使えるの!? ズルイ!!」
「どれ、2人のステータスを見せてみろ。……ふむ、私の空間魔法(神力)と気配察知はロードと同じか…つまり私にもアイテムボックスとやらが使えると?」
「ヴェリーさんの空間魔法に(アイテムボックス)ってないから、他にも空間魔法が使えるって事じゃないかなぁ」
等とステータス話で盛り上がっているんだが、ふと思った。
私のステータスってどうなんだろうか?
いやいや、この流れで見てはいけない気がする。
何だかおかしなスキルとかありそうな気がする。
見たら最後、見るんじゃなかったと異様に後悔する気がする!!
「なぁミヤビ、この▽って記号は何なんだ?」
「あ、本当だぁ▽がある。これ他にも装備があるって事じゃないかなぁ」
「あ゛? これ以上は何ももってねぇぞ?」
確かに▽の記号がある。
トモコの言うように他にも装備があるのかと、ロードのステータスを見ながら▽の記号に触れてみた。すると…
双剣(攻撃力45) ▽
暗黒装備
▽
装備します ・しません
スキル: 気配察知
*
*
訳のわからない文言が出てきやがった。
「あの~、▽押してみたら、暗黒装備、装備します・しません って出てきたんだけど…」
「あ゛ぁ゛?」
「するする!! 装備するを選んでみて!!」
困惑して鬼神の表情になっているロードに比べ、トモコは軽い調子で答えた。
「…じゃあ“装備します”を選ぶね」
“装備します”を選んだ瞬間、ロードがゴゥッという音と共に真っ黒い竜巻に包まれ、バリバリッという雷のような、デカイ静電気のような光が散って、黒い竜巻は消え、雷もバチバチと小さくなり……
暗黒騎士が現れたのだ。
「「え?」」
『成る程、確かに暗黒装備を装備していますね』
ロードが変身しちゃったァァァァァ!!!?
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