継母の心得 〜 番外編 〜

トール

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番外編 〜 ノア3〜4歳 〜

番外編 〜 ハロウィン? パーティー1 〜 ノア4歳、イーニアス5歳

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「奥様……、本当に、ノア様にこちらを着させて、パーティーを開くのですか……?」
「ええ。もちろんですわ! これは皇后様や他のママ友……ゴホンッ、各家のご夫人方も来られる大規模なパーティーです。盛装をしなくてはなりませんわ」
「でしたら、ノア様はこちらでないほうが……」

ミランダが、数日後に迫った我が家で開くパーティーの最終チェックをしている時、当日着せる予定のノアの服に難色を示したのだ。

「いいえ。こちらでなくてはダメですのよ」
「ですが奥さま、こちらは、盛装ではございません。本当に宜しいのでしょうか?」
「ミランダ、この服が今回のパーティーでは盛装なのですわ!」



約三ヶ月前の事だ。

突然皇后様から、子供メインのパーティーを公爵家で開いて欲しいと依頼された。
何事かと思ったが、どうやら今までにウチで開いたパーティーは、一門を招待しただけのもので、皇后様のお茶会で、どうすれば招待してもらえるものかと、一門以外の家門の方々からその話題がひっきりなしに飛び交ったそうだ。

まぁ、屋外用のソファや、子供が夢中になる遊具、果てはミュージカルまで披露してしまったものだから、皆が興味をそそられるのもわかりますわ。

旦那様に相談した結果、一門以外の家門を呼んでのパーティーを開く事になったのだけど、あまりにも希望者が殺到した為、今回はお子様連れの方限定にさせていただきましたのよ。

皇后様たっての希望で、見たこともない、親子が楽しめるものにして欲しいという話だったのだけど、悩み抜いた結果、アレをやることにしたのですわ!

「ふぁ~、奥さま、色んなサイズやデザインがあるのですね! 可愛い!!」
「カミラ、関心していないで手を動かしてください」
「わっ、すみません! ミランダさんっ」

デザイナーから納品された、子供用の服を一つ一つ確認しつつ、ハンガーへとかけていく作業を、ミランダとカミラ、そしてメイドたちと共に一緒に行う。

大量の子供服はとても可愛いものばかりで、手が止まってしまうのもわかる。

「このパーティーが成功すれば、この服は一気に世に広まりますわ」
「ですが奥様、貴族がこちらを身に着けるかと言われると、難しいのではないかと……」
「ミランダ、皇后様は今までに無い、親子が楽しめるパーティーをお求めになったのです。わたくしはその願いを全力で叶えるだけですわ」
「……奥様がそう仰るのであれば、私に異論はございません。私は、奥様に付いていきます」

ミランダは心を決めたと言わんばかりに頷いたのだ。

「これをノア様がお召しになると、可愛いんでしょうね~!」
「愛らしいを通り越して、天使降臨ですね!」
「そのお姿を見た使用人一同が全員、天から御迎えが来そうですね」

カミラとメイドたちが、キャッキャと盛り上がっているが、その気持ち、わかりますわ!!

こうして、準備段階から大いに盛り上がったわたくしたちだったが、当日の破壊力が想像を超えてきた。

「きゃーっ! なんて可愛いの!! お母様にお顔を見せてちょうだい!」
「さすがノア様! 着こなしておりますね!」

着替え終わったノアにわたくしとカミラはキャーキャー叫び、それをテオ様が遠目に無表情で見ている。カミラがいるから近寄ってこれないようだ。

「おかぁさま、めっ。わたち、どらごんさん。かっこいぃのよ!」
「まぁっ、そうですわね。可愛いではなく、かっこいいわ!」

青いドラゴンの着ぐるみを着たノアは、尻尾をフリフリしながらぷんぷんしている。その姿が悶えるほど可愛い!

「ノア、わたしも、おそろいの、あかいドラゴンさん、なのだぞ!」

するとそこへ、ノアと色違いの赤いドラゴンの着ぐるみを着たイーニアス殿下がやって来たのだ。

「イーニアス殿下もかわい……ゴホンッ、かっこいいドラゴンさんですわ!」
「そうでしょう! イーニアスったら、クマちゃんだけじゃなく、ドラゴンまで着こなして!! さすがアタシの息子よね!」

と言いながらパーティー会場に入ってきた皇后様は、女性騎士の姿をされており、本当に格好良く、輝いておられるわ。

そう、今回のパーティーは、御婦人はコスプレを。子供たちは着ぐるみロンパースをドレスコードにした、この世界初の、ハロウィンパーティーなのだ!

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