継母の心得

トール

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第二部 第2章

320.地下迷宮探検1 〜 ノア視点 〜

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ノア視点


きょおはね、おかぁさまと、おとぅさまと、ぺーちゃんと、カミラと、までぃしょんで、おちろ、おとまり、きたの。
ミランダ、ゆーきゅーよ。

おとぅさま、ちばりゃく、てーとから、かえれないから、おかぁさまちんぱいって。しょれで、おちろ、おとまりよ!

「ノア、ちかめいきゅうに、いくのだ!」
「ちか、めーきゅー!」

おかぁさま、おちえてくれた、ひみちゅのみちね!

「『ちかめいきゅう』にいくには、なかまがひつようなのだ!」
「わたち、アスでんかの、なかま!」

おやくそくち……してた、おちろの、ちたにある、めーきゅー、アスでんかとたんけんする、おはなしをちていたの。そうしたら、アスでんか、なかまひつよーっていうから、わたちなかまよって、てをあげたのよ。

『アカも! アスのなかま!』
『アオも!! アオもノアといっしょ!! なかま!!』
「うむ。もちろんノアも、アカもアオもなかまだ。しかし、もっとなかまがひつようだ!」
『どーして?』
「ちかめいきゅうは、ひろい」
『ひろい!』
「こどもだけだと、なにがあるか、わからない」
『わからなくない!! アオあんないできる!!』

アスでんかのおはなち……しに、アオがぷんぷんしてる。

「アオがめいきゅうを、まよわずあんないできるのは、わかっている」
『アオすごい!!』
「うむ。だが、たんけんになれていないと、なにをじゅんびしたらいいのか、わからないのだ」
「じゅんび?」

たんけんにいるもの……あ、おもちゃ!

『わかった! おやつ、いる!』
『!! アオ、おやつたくさんいるー!!』

おやちゅ! おかぁさまに、おねがいするの!

「うむ。おやつもだが、めいきゅうのたんけには、しょくりょうと、おみずと、じしゃく、そして、ゆうきとなかまがひつようだ!」

たくさん、ひつよーなのね。

「だからなかまを、すかうと、する!」
「はい!」
『『はーい!!!』』


わたちたち、なかまをすかうちょ、しゅることにしたのよ! すかうちょ……すか、すかう、と! よ。

「まずはあにうえを、おさそいしようとおもう!」
「あにうえ?」
「うむ、わたしのあにうえだ。ノアもしゅくふくのぎで、あったことがあるだろう」
「だいいちおーじでんか!」

こどもパーティーでも、あったのよ!

「そうだ。おぼえていて、とってもえらいのだ」

アスでんか、わたちのあたま、よちよちしてくれたの。そしたら、アカがずるーいって。アスでんか、アカもよちよちしたのよ。

「よし! あにうえのみやに、いくのだ!」
「はい!」
『『はーい!!!』』
「おさないノアもいるし、『てんい』でいこう!」
「わたちおさなくないのよ」

わたち、おっきくなったの。おかぁさま、いってたのよ。
「ノア、おっきくなったのね」って。

「ノアの、ちいさなあんよでは、あにうえのみやはとおいのだぞ」
「ちぃさくないの」
「ちいさくて、かわいらしいのだ」
『アカのほーが、ちーさくて、カワイー!』
「うむ、アカもかわいらしいぞ」
『えっへん!』
『アカより、アオのほーが、カワイー!!』
『アオより、アカのほーが、カワイー!』
「どちらもおなじくらい、かわいいのだ」
『『カワイー!!!』』


◇◇◇


「───地下、迷宮……?」

アカとアオといっしょに、だいいちおーじでんかの、すんでるところ、『てんい』ちたの。
とつぜんきたから、だいいちおーじでんか、ビックリちてたのよ。

しょれでね、ちかめーきゅーのおはなちしたら、おめめがまんまるになったの。

「はい。じゅんびをして、たんけんしようとおもっているのです」
「なにを、じゅんびちたらいいですか?」
「それは、明かりや食料と……ってそうじゃなくて、ここの地下に、そんな迷宮があるのですか!?」
「こうざんのあとちに、おしろをたてたので、めいろになっているのです」
「おかぁさまが、いってまち……した」
「なぜディバイン公爵夫人が皇族も知らないような、皇城の秘密を知っているのです!?」

おかぁさま、なんでもしってるのよ。すごいの!

「あにうえ、わたしたちの、なかまになってください」
「え、私がイーニアスの仲間になっても良いのですか?」
「あにうえがよいのです」
「かわい……じゃなくて、私が良いのですか?」
「はい」
「あの、それじゃあ……よろしくお願いします」

なかまが、ひとりふえた!

「地下迷宮は、危険はないのですか?」
『キケンない!! アオ、あんないできる!!』
『アカも!』
「だいじょうぶです。アカとアオは、みちあんないができます」
「『あかとあお』? あ、ひょっとして、妖精様ですか?」
「はい。だから、まようことは、ありません」
「うーん……、イーニアス。私たちはまだ子供ですから、大人がいたほうが良いと思いますよ」
「おとな……」

『『ベル!!』』

おかぁさま、なかまにする! ぺーちゃんもよ!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



???視点


日誌によれば、皇城地下の坑道入口はいくつかあるようだが、一番怪しまれないものは皇宮図書館の最奥にある本棚の裏側の入口だ。
図書館であれば、上級貴族なら申請さえすれば入る事が出来る。通常なら許可が下りるまでに時間がかかるが、私ならば問題はないだろう。

聖女は養子縁組し、娘として連れて行けばいい。その前に手に入れる必要があるが、今聖女がいる事を周知してしまうと、クレオ大司教が口を挟んでくるだろう。養子縁組するまでは発表も控えた方が良いだろう。

坑道に関しては、どれほどの時間がかかるかが問題だ。地図があれば……まてよ、

「坑道……そうか。それならば坑道の記録が、それこそ図書館にあるじゃないか───」


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