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開店、の後

アトガキ

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「cat typing ~猫と麦酒~」に、お付き合いくださり、誠にありがとうございました。
 
そもそもは、「猫がいる居酒屋」を経営できないか、とリアルで検討したことがきっかけでした。
いろいろと店舗などを見た結果、カウンターだけの狭い店舗でしか、私の財力では無理でした。
結局カウンターでは、猫と遊ぶのが難しい、猫トイレなどのスペースと客席との距離が近い、など店舗開店は不可な、挫折を味わう結果となりました。
(まあ、これが縁で、保護猫活動に協力したり、里親になったりすることとなったのですから、分からないものです)
 
そこで開き直り、いっそ理想の店舗を妄想してしまえ。
これが、この物語の始まりでした。
 
当初、「異世界食堂」に影響を受け、異世界のお客様が来てビールと料理と猫を堪能して、と書き出そうとして、筆が止まりました。
理想の店なのに、なんだか、店の想像が曖昧だぞ、と。
ならば、増えてきた「異世界の人に料理を食べさせる」物語よりも、店舗を開店するまでを描いてみよう、と考えました。
まあ、そもそもビールとか、保護猫とか、開業とか、どこまで需要があるかは、見切り発車どころか、リサーチもしていない、書きたいモノを書く、なだけでしたが。
 
雪さん(のモデルの三毛猫/表紙の写真)は、実は私が関わった三匹目の猫で、保護猫の里親になった初めての猫です。
このため、エピソードは、初代(プロフ画像のキジトラ)と三匹目のハイブリッドです。
エピローグに出てきた黒猫は、四匹目の猫となります。
もし、この物語を読んで、保護猫に興味を持ってもらえたら、幸いです。
(半端に興味を持って、近所の野良猫に餌をやるとかはダメ、絶対!)
 
この店を舞台として、今後も物語を書いていければ、と考えています。
・この謎、どう思います? バーテンダーさん
 某お客様が語り手役の四分で読めるミステリーで、掲載中です。
 
・死んでも喰いたい(仮題)
 異世界のお客様が、的な物語の予定です。
 
この作品としても、回収しきれていない伏線を番外編で書ければ、とも思っておりますので、たまに見に来てくださる、と嬉しいです。
 
ご愛読、本当に、ありがとうございました。
また、機会がありましたら、このお店にお付き合いくださいませ。
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