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贈物、まで
招待
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せっかく、部屋で食事会をやるのだから、お世話になった人も誘おう。
えーと、猫オバチャン夫妻、タカチさん、サトミさん、菊池さん、百田さん兄妹。
オヤジは、誘った瞬間に、僕が忍さんに刺される。
・・・知り合い少ないな、僕。
まずは、猫オバチャン。
「むーりー、かきいれどきだものー」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
イタリアンが食べられる保護猫カフェだもの。
カップルも、カップルじゃなくても、行くよね。
サトミさんが来店したので、お誘いした。
「イブに仲いい人たちで、パーティーするから、二十五日は、家族で過ごすのが習慣なんで、ごめんなさい。オハギとは、初クリスマスだし」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
友達とイブだったら、次の日は家族とだよね。
オハギは、大きくなったんだろうな。
ジムで百田さんに会ったので、お誘いした。
「クリスマスは、遅番をやりたがらないのが多くて、人数確保が難しいです」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
やっぱり若い人で、仕事を早めに終わらせたい人、多いよね。
店舗責任者としては、閉店までいないとだろうな。
ビルの前で菊池さんに会ったので、お誘いした。
「それって、どうせクリスマスの夜は空いてるだろう、って嫌味?」
いやいや、そんなことは・・・
「いくわよ! クリスマスの居場所なんて、こんなビルくらいしかないもの!」
泣きながら、走って行ってしまった。
あと、一応でもビルのオーナーに「こんなビル」って言わない方がいいと思う。
ネガティブな方向だったけど、一人招待できた。
タカチさんが来店したので、お誘いした。
「行きます! っていうか、パパの部屋で!?」
うん、僕の部屋で、です。
「あ、鼻血が・・・」
トイレに、走って行ってしまった。
まあ、リビングは店になる予定なので、僕の部屋って、寝室部分のみな感じになるから、正確には部屋ではないのかもしれないけど。
ポジティブ(?)な方向で、一人招待できた。
アニキによる、とオジサン会の参加者は、五名ほど。
しかし、超原理主義者(アニキ談)ばかりらしい。
えーと、オジサンの食事会が、大好きだったって、ことかな?
やっぱり、ハードルを下げたつもりが、上がりまくっていた。
「雪さんの魅力で、オジサン会の人をメロメロにしてね」
チラっと僕を見ただけで、雪さんはホカペの上で、丸くなった。
僕は、ため息をつきながら、グリゼット・ブランシェの栓を開けた。
えーと、猫オバチャン夫妻、タカチさん、サトミさん、菊池さん、百田さん兄妹。
オヤジは、誘った瞬間に、僕が忍さんに刺される。
・・・知り合い少ないな、僕。
まずは、猫オバチャン。
「むーりー、かきいれどきだものー」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
イタリアンが食べられる保護猫カフェだもの。
カップルも、カップルじゃなくても、行くよね。
サトミさんが来店したので、お誘いした。
「イブに仲いい人たちで、パーティーするから、二十五日は、家族で過ごすのが習慣なんで、ごめんなさい。オハギとは、初クリスマスだし」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
友達とイブだったら、次の日は家族とだよね。
オハギは、大きくなったんだろうな。
ジムで百田さんに会ったので、お誘いした。
「クリスマスは、遅番をやりたがらないのが多くて、人数確保が難しいです」
あっさり断られた。
でも、そりゃそうだよね。
やっぱり若い人で、仕事を早めに終わらせたい人、多いよね。
店舗責任者としては、閉店までいないとだろうな。
ビルの前で菊池さんに会ったので、お誘いした。
「それって、どうせクリスマスの夜は空いてるだろう、って嫌味?」
いやいや、そんなことは・・・
「いくわよ! クリスマスの居場所なんて、こんなビルくらいしかないもの!」
泣きながら、走って行ってしまった。
あと、一応でもビルのオーナーに「こんなビル」って言わない方がいいと思う。
ネガティブな方向だったけど、一人招待できた。
タカチさんが来店したので、お誘いした。
「行きます! っていうか、パパの部屋で!?」
うん、僕の部屋で、です。
「あ、鼻血が・・・」
トイレに、走って行ってしまった。
まあ、リビングは店になる予定なので、僕の部屋って、寝室部分のみな感じになるから、正確には部屋ではないのかもしれないけど。
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「雪さんの魅力で、オジサン会の人をメロメロにしてね」
チラっと僕を見ただけで、雪さんはホカペの上で、丸くなった。
僕は、ため息をつきながら、グリゼット・ブランシェの栓を開けた。
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