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はじまりのまち
ヒュドラ
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翌日、パーティーに入るか聞かれるのが面倒で、ミチルに見つからないように早目に宿を出た。
とはいっても行くあてもないので、ギルドに行ってみることにした。
今のレベルの俺が一人でできるクエストがあったりするのか、調べてみたくなったからだ。
別に、あの三人とパーティーを組むのが嫌なわけではない。
ただ、なんというか流れが早すぎて、ちょっと間をとりたかったのだ。
ジェネラルになったその日に、戦闘を助けて知り合って、翌日は助っ人としてまたもやクエスト達成。
ドラマチックすぎる、というか、記憶に混ざる平凡な会社員としての生活に比べてのギャップが激しすぎるのだ。
アンダー姿で、ギルドに入ってバッチリ、とカムイと目が合った。
ランドウもいる。
そういえば、昨日も俺が起きるよりも先にランドウたちがギルドへクエストの確認に行った、と言っていたっけ、失敗した。
俺は、ランドウに気づかれてパーティーの話が出る前に、と踵を反すために右足に重心を乗せたところで、肩を掴まれた。
「ちょうどよかった」
「ファイターのケイ、レベル肆で初期装備」
「サクラ、レベル拾壱ファイター。カタナ」
赤っぽい金属の鎧を着たポニーテイルの少女に、俺以上に愛想なく、言われる。
すぐそばにモンスターが出たため急遽、早朝ギルドにいたメンバー、ランドウ、カムイ、シマムラ、サクラの五人で倒すこととなったのだ。
緊急クエスト、というやつで、たまにあるそうだ。
逃げてきたつもりが、よりドラマチックな展開に巻き込まれてしまって少々、凹む。
「面倒くさ」
つい、ランドウへ呟き、苦笑されるのをサクラが睨んでくる。
なにか、やりにくそうだ。
気まずい雰囲気の中、シマムラが手を叩いて、注目を集める。
ある意味、野良パーティーなので、一番レベルの高いシマムラがリーダーをするようだ。
「それじゃ、パーティー組むよ」
[YES]を選び、顔写真とバーが並ぶのを確認する。
「ランドウが壁、位置取りよろしく」
彼が頷く。
「サクラとケイ、カムイは、側面から。サクラ、攻撃しすぎてヘイトとりすぎないように」
「壁役が、もっとヘイト稼げばいいだけでしょ!」
俺が頷こう、とすると、サクラが叫び、皆を睨みつける。
「まあまあ。ゴールドは皆で稼ごう」
「こわー」
ランドウが宥めようとするが、俺の呟きが届いたのか、サクラの目が険しくなった。
シマムラが強く手を叩いて、注目を集める。
「そろそろいく。無茶して死ぬのは、そいつの勝手だ」
サクラの目つきに、俺は不安が増すばかりだった。
手に、装備の重さが加わる。
サクラを見る、と一メートルくらいの日本刀っぽいのを両手で持っていた。
あれがカタナか。
ガイドカーソルが現れる。
一つだけで、安心した。
シマムラと目が合い、苦笑する。
「一人では危ない!」
ランドウの声で、サクラが走り出しているのに気づく。
「まただ」
カムイも走り出す。
並んで走って、
「彼女、いつもなのか?」
「無茶ばかりする」
ガイドカーソルが赤くなり、モンスターの姿が見える。
ヒュドラと名前、バーが出た。
その姿は、長い首が六本、鱗がある四足。
「せやー!」
サクラが、声を上げ、一人切りかかっている。
六本の首が、サクラに向き、口を開けた。
喉の奥に、炎が溜まっているのが見える。
避けるように、サクラが動くが、首は追尾してきた。
「ファイアー・ボール」
シマムラの声が響き、後ろから飛んできた炎の塊が、ヒュドラの体を叩く。
それで首は方法を変え、魔法の使い手に、喉に溜めた炎を吐きだした。
魔法を使って減ったヒット・ポイントが、更に削られていく。
ランドウが、体ごとぶつかって、シマムラを炎からはじき出した。
真っ赤になりながらも、なんとかバーは止まった。
でも、もう魔法を使えるヒット・ポイントは残ってないだろう。
まだ、ヘイトをもっているシマムラに近づこう、とヒュドラが歩き出す。
その背後から、銃声が響き、動きが止まる。
その隙に、ランドウが痛みで動けないシマムラを引きづって離れた。
カムイの方へ首を向け始めたヒュドラに、またサクラがカタナを突き立てた。
さっきと同じ展開で、サクラに炎を浴びせようとするヒュドラ。
その首の一本が、落ちた。
ランドウは、大剣を振り下ろした体勢で、盾を構えられない。
カムイが、胴体にほとんど触れるようにして、連射することで、ヘイトを稼ぐ。
その時間を利用して、盾を引き寄せるランドウ。
出遅れた俺も必死に、カムイと逆サイドに走って、ショート・ソードを振るう。
この状況で、ランドウは防御の時間が長くなり、ヘイトが稼げていない。
なのに、三度サクラが攻撃をした。
盾を投げ捨て、両手で持った大剣による防御を捨てた攻撃で、ランドウが二本の首を切り飛ばすが、サクラへのヘイトには足りない。
彼女に、ヒュドラの首が、叩きつけられた。
吹き飛ばされたサクラを見る、と右腕が千切れているが、なんとかバーが残っている。
「くらえっ!」
ランドウが傷つきながら、またも捨て身で二本の首を落とす。
残りの一本が、ランドウに口を向けた。
もう、ランドウのヒット・ポイントもほとんど残っていない。
盾もその手にない。
彼を狙って、かなり下にきていた首を、俺は下からショート・ソードで突きあげた。
剣が、顎を縫い止め、行き場をなくした自らの炎で、自らの首を焼く。
それで、ヒュドラのバーは黒くなり、なんとか倒すことができた。
皆のヒット・ポイントを見る、と本当にギリギリだった。
しばらく、誰も口をきかなかった。
無理な攻撃で受けた傷で、体中が疼いていて、動きたくない。
蹲っていたらフっ、と身体が楽になった。
顔を上げたら、カムイがステータスカードを手にしていた。
そうか、戦闘が終わったから、治療アイテムを使ってくれたのだ。
シマムラとランドうの呻き声が聞こえた。
二人は、ダメージが大きすぎて、自分で治療できないようだ。
俺とカムイは、慌てて二人に駆け寄った。
二人を治療し終えたら、もうサクラはいなくなっていた。
顔写真もバーも消えていたが、生きていたのは確認していたので、勝手に帰って、一定の距離を離れたから、自動的にパーティーから離脱させられたのだろう。
戦闘が終了した時点で、ゴールドは確定なので、抜けても支障はない。
とはいえ、俺が言うのもなんだが、人としてどうなんだろう。
四人で、無事を喜びながらも、言葉少なく、ギルドに戻った。
後味はよくなかったが、それでも生き残り、クエスト達成したのだ。
ギルドには、ミチルが待っていた。
宿で待ちくたびれて、来ていたらしい。
ついミチルのポニーテイルに目がいっている、とランドウとも目が合い、お互い苦笑してしまう。
「なになになに?」
ミチルが、自分への視線に気づき、騒ぐ。
「ミチルに惚れちゃった? ねえ、惚れちゃった?」
「熱視線だったなー」
シマムラが棒読みで応じ、ポニーテイルであるサクラとのパーティーで苦戦したことを話す、と彼女は肩を落とした。
「ああー、銭ゲバ、サクラね。ミチルもポニーテイルってだけで間違われるから、やめてほしいのよねー」
ミチルがアンダー姿で出歩かないのは、間違われないためでもあるらしい。
新人の俺は知らなかったが、どうやら彼女の悪名は、かなり広がっているようだ。
レベルアップや装備のためゴールド稼ぎに固執する彼女の姿勢は、ある意味、人として正直なのかもしれない。
彼女が主人公の物語であれば、誰もが彼女を助けるのだろうか。
ただ、この現実世界では、どうなのだろう?
「そういえば、銭ゲバに稼がれて、ケイはゴールドもらえたの?」
「あ?」
>レベルアップしました
>ヒットポイントが増えました
>体力が上がりました
>知力が上がりました・・・
ステータス画面に、ログが流れていく。
そして、俺はレベル伍となった。
とはいっても行くあてもないので、ギルドに行ってみることにした。
今のレベルの俺が一人でできるクエストがあったりするのか、調べてみたくなったからだ。
別に、あの三人とパーティーを組むのが嫌なわけではない。
ただ、なんというか流れが早すぎて、ちょっと間をとりたかったのだ。
ジェネラルになったその日に、戦闘を助けて知り合って、翌日は助っ人としてまたもやクエスト達成。
ドラマチックすぎる、というか、記憶に混ざる平凡な会社員としての生活に比べてのギャップが激しすぎるのだ。
アンダー姿で、ギルドに入ってバッチリ、とカムイと目が合った。
ランドウもいる。
そういえば、昨日も俺が起きるよりも先にランドウたちがギルドへクエストの確認に行った、と言っていたっけ、失敗した。
俺は、ランドウに気づかれてパーティーの話が出る前に、と踵を反すために右足に重心を乗せたところで、肩を掴まれた。
「ちょうどよかった」
「ファイターのケイ、レベル肆で初期装備」
「サクラ、レベル拾壱ファイター。カタナ」
赤っぽい金属の鎧を着たポニーテイルの少女に、俺以上に愛想なく、言われる。
すぐそばにモンスターが出たため急遽、早朝ギルドにいたメンバー、ランドウ、カムイ、シマムラ、サクラの五人で倒すこととなったのだ。
緊急クエスト、というやつで、たまにあるそうだ。
逃げてきたつもりが、よりドラマチックな展開に巻き込まれてしまって少々、凹む。
「面倒くさ」
つい、ランドウへ呟き、苦笑されるのをサクラが睨んでくる。
なにか、やりにくそうだ。
気まずい雰囲気の中、シマムラが手を叩いて、注目を集める。
ある意味、野良パーティーなので、一番レベルの高いシマムラがリーダーをするようだ。
「それじゃ、パーティー組むよ」
[YES]を選び、顔写真とバーが並ぶのを確認する。
「ランドウが壁、位置取りよろしく」
彼が頷く。
「サクラとケイ、カムイは、側面から。サクラ、攻撃しすぎてヘイトとりすぎないように」
「壁役が、もっとヘイト稼げばいいだけでしょ!」
俺が頷こう、とすると、サクラが叫び、皆を睨みつける。
「まあまあ。ゴールドは皆で稼ごう」
「こわー」
ランドウが宥めようとするが、俺の呟きが届いたのか、サクラの目が険しくなった。
シマムラが強く手を叩いて、注目を集める。
「そろそろいく。無茶して死ぬのは、そいつの勝手だ」
サクラの目つきに、俺は不安が増すばかりだった。
手に、装備の重さが加わる。
サクラを見る、と一メートルくらいの日本刀っぽいのを両手で持っていた。
あれがカタナか。
ガイドカーソルが現れる。
一つだけで、安心した。
シマムラと目が合い、苦笑する。
「一人では危ない!」
ランドウの声で、サクラが走り出しているのに気づく。
「まただ」
カムイも走り出す。
並んで走って、
「彼女、いつもなのか?」
「無茶ばかりする」
ガイドカーソルが赤くなり、モンスターの姿が見える。
ヒュドラと名前、バーが出た。
その姿は、長い首が六本、鱗がある四足。
「せやー!」
サクラが、声を上げ、一人切りかかっている。
六本の首が、サクラに向き、口を開けた。
喉の奥に、炎が溜まっているのが見える。
避けるように、サクラが動くが、首は追尾してきた。
「ファイアー・ボール」
シマムラの声が響き、後ろから飛んできた炎の塊が、ヒュドラの体を叩く。
それで首は方法を変え、魔法の使い手に、喉に溜めた炎を吐きだした。
魔法を使って減ったヒット・ポイントが、更に削られていく。
ランドウが、体ごとぶつかって、シマムラを炎からはじき出した。
真っ赤になりながらも、なんとかバーは止まった。
でも、もう魔法を使えるヒット・ポイントは残ってないだろう。
まだ、ヘイトをもっているシマムラに近づこう、とヒュドラが歩き出す。
その背後から、銃声が響き、動きが止まる。
その隙に、ランドウが痛みで動けないシマムラを引きづって離れた。
カムイの方へ首を向け始めたヒュドラに、またサクラがカタナを突き立てた。
さっきと同じ展開で、サクラに炎を浴びせようとするヒュドラ。
その首の一本が、落ちた。
ランドウは、大剣を振り下ろした体勢で、盾を構えられない。
カムイが、胴体にほとんど触れるようにして、連射することで、ヘイトを稼ぐ。
その時間を利用して、盾を引き寄せるランドウ。
出遅れた俺も必死に、カムイと逆サイドに走って、ショート・ソードを振るう。
この状況で、ランドウは防御の時間が長くなり、ヘイトが稼げていない。
なのに、三度サクラが攻撃をした。
盾を投げ捨て、両手で持った大剣による防御を捨てた攻撃で、ランドウが二本の首を切り飛ばすが、サクラへのヘイトには足りない。
彼女に、ヒュドラの首が、叩きつけられた。
吹き飛ばされたサクラを見る、と右腕が千切れているが、なんとかバーが残っている。
「くらえっ!」
ランドウが傷つきながら、またも捨て身で二本の首を落とす。
残りの一本が、ランドウに口を向けた。
もう、ランドウのヒット・ポイントもほとんど残っていない。
盾もその手にない。
彼を狙って、かなり下にきていた首を、俺は下からショート・ソードで突きあげた。
剣が、顎を縫い止め、行き場をなくした自らの炎で、自らの首を焼く。
それで、ヒュドラのバーは黒くなり、なんとか倒すことができた。
皆のヒット・ポイントを見る、と本当にギリギリだった。
しばらく、誰も口をきかなかった。
無理な攻撃で受けた傷で、体中が疼いていて、動きたくない。
蹲っていたらフっ、と身体が楽になった。
顔を上げたら、カムイがステータスカードを手にしていた。
そうか、戦闘が終わったから、治療アイテムを使ってくれたのだ。
シマムラとランドうの呻き声が聞こえた。
二人は、ダメージが大きすぎて、自分で治療できないようだ。
俺とカムイは、慌てて二人に駆け寄った。
二人を治療し終えたら、もうサクラはいなくなっていた。
顔写真もバーも消えていたが、生きていたのは確認していたので、勝手に帰って、一定の距離を離れたから、自動的にパーティーから離脱させられたのだろう。
戦闘が終了した時点で、ゴールドは確定なので、抜けても支障はない。
とはいえ、俺が言うのもなんだが、人としてどうなんだろう。
四人で、無事を喜びながらも、言葉少なく、ギルドに戻った。
後味はよくなかったが、それでも生き残り、クエスト達成したのだ。
ギルドには、ミチルが待っていた。
宿で待ちくたびれて、来ていたらしい。
ついミチルのポニーテイルに目がいっている、とランドウとも目が合い、お互い苦笑してしまう。
「なになになに?」
ミチルが、自分への視線に気づき、騒ぐ。
「ミチルに惚れちゃった? ねえ、惚れちゃった?」
「熱視線だったなー」
シマムラが棒読みで応じ、ポニーテイルであるサクラとのパーティーで苦戦したことを話す、と彼女は肩を落とした。
「ああー、銭ゲバ、サクラね。ミチルもポニーテイルってだけで間違われるから、やめてほしいのよねー」
ミチルがアンダー姿で出歩かないのは、間違われないためでもあるらしい。
新人の俺は知らなかったが、どうやら彼女の悪名は、かなり広がっているようだ。
レベルアップや装備のためゴールド稼ぎに固執する彼女の姿勢は、ある意味、人として正直なのかもしれない。
彼女が主人公の物語であれば、誰もが彼女を助けるのだろうか。
ただ、この現実世界では、どうなのだろう?
「そういえば、銭ゲバに稼がれて、ケイはゴールドもらえたの?」
「あ?」
>レベルアップしました
>ヒットポイントが増えました
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>知力が上がりました・・・
ステータス画面に、ログが流れていく。
そして、俺はレベル伍となった。
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