51 / 57
休戦
三日
しおりを挟む
朝食の食堂に、疲れた顔の教官が現れた。
告げられたのは、引っ越しだった。
焼身自殺の起きた駅は、施設に近すぎた。
警察、マスコミが施設に興味をもっているようだ。
警察は、組織が圧力をかけることが可能だが、マスコミに盗み撮りでもされ、自殺未遂者が集まっている、なんてバレたら、大騒ぎだ。
問題は、引っ越し先の施設には、監視カメラが、一系統しかないこと、停電に対応できる時間が短いことだ。
不安だが、急な移動だ、仕方がないのだろう。
事件の翌日でもあり、日中に何台も車が出るとマスコミに追われる可能性がある。
しかし、夜は施設で過ごしたいので、翌早朝、日の出とともに出発となった。
結局今日も、引っ越し準備として、休みになった。
ただし、外出は禁止だ。
さすがに、昨日はあれを見たので、外に肉を食べに行きたい、とは思わなかった。
教官や主任など大人たちは忙しいのだろうが、私物も少なく、やることがないので、マシンジムに筋トレに行った。
すこし遅れてきたミチルと目が合い、お互い肩を竦めた。
告げられたのは、引っ越しだった。
焼身自殺の起きた駅は、施設に近すぎた。
警察、マスコミが施設に興味をもっているようだ。
警察は、組織が圧力をかけることが可能だが、マスコミに盗み撮りでもされ、自殺未遂者が集まっている、なんてバレたら、大騒ぎだ。
問題は、引っ越し先の施設には、監視カメラが、一系統しかないこと、停電に対応できる時間が短いことだ。
不安だが、急な移動だ、仕方がないのだろう。
事件の翌日でもあり、日中に何台も車が出るとマスコミに追われる可能性がある。
しかし、夜は施設で過ごしたいので、翌早朝、日の出とともに出発となった。
結局今日も、引っ越し準備として、休みになった。
ただし、外出は禁止だ。
さすがに、昨日はあれを見たので、外に肉を食べに行きたい、とは思わなかった。
教官や主任など大人たちは忙しいのだろうが、私物も少なく、やることがないので、マシンジムに筋トレに行った。
すこし遅れてきたミチルと目が合い、お互い肩を竦めた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。

終焉の教室
シロタカズキ
ホラー
30人の高校生が突如として閉じ込められた教室。
そこに響く無機質なアナウンス――「生き残りをかけたデスゲームを開始します」。
提示された“課題”をクリアしなければ、容赦なく“退場”となる。
最初の課題は「クラスメイトの中から裏切り者を見つけ出せ」。
しかし、誰もが疑心暗鬼に陥る中、タイムリミットが突如として加速。
そして、一人目の犠牲者が決まった――。
果たして、このデスゲームの真の目的は?
誰が裏切り者で、誰が生き残るのか?
友情と疑念、策略と裏切りが交錯する極限の心理戦が今、幕を開ける。
ママが呼んでいる
杏樹まじゅ
ホラー
鐘が鳴る。夜が来る。──ママが彼らを呼んでいる。
京都の大学に通う九条マコト(くじょうまこと)と恋人の新田ヒナ(あらたひな)は或る日、所属するオカルトサークルの仲間と、島根にあるという小さな寒村、真理弥村(まりやむら)に向かう。隠れキリシタンの末裔が暮らすというその村には百年前まで、教会に人身御供を捧げていたという伝承があるのだった。その時、教会の鐘が大きな音を立てて鳴り響く。そして二人は目撃する。彼らを待ち受ける、村の「夜」の姿を──。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
闇に蠢く
野村勇輔(ノムラユーリ)
ホラー
関わると行方不明になると噂される喪服の女(少女)に関わってしまった相原奈央と相原響紀。
響紀は女の手にかかり、命を落とす。
さらに奈央も狙われて……
イラスト:ミコトカエ(@takoharamint)様
※無断転載等不可
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる