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2008/02/07(木)06:03

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》0.八神がいる
 1.サクラと連絡をとる
 2.八神と連絡をとる
》3.上飼を調べる

ドアが開く音に目が覚めると、部屋に「八神」がいた。
二日連続の不法侵入に怒る私など気にせず、報告をしはじめる。

急に扱けた頬、寝不足で充血した目。
姪のことが心配なのだろうが、憑かれたような彼の表情に、少し不安になった。

「上飼祥吾」と「上飼京子」については、兄妹だと分かった。
ただ、これは戸籍上に、そういう名前がある、というだけで、本人の写真などは入手できなかった。
最大の理由は、二十年も前に、家が焼けて両親が死亡しているからだ。
その後、二人がどこに引き取られたのか、分からなかった。

だから、本にサインを残した「上飼祥吾」と「上飼京子」の兄が、同一人物かは分からない。
本の奥付に書いてあった印刷所まで聞き込みをしたが、もう一年以上注文はなく、電話で連絡があるだけで顔を見たことはない。
知らされていた住所、電話番号も一年前から別の人物が使用していた。

儀式に関しては、日の出と同時に儀式を終える必要があるようだ、と分かった。
儀式の日は、新月の二月九日の早朝。
日の出時刻を調べると、関東では六時三十四分。
儀式にかかる時間は三十分ほどらしいので、開始時刻は六時。

これまでに、儀式の場所を突き止めて、妹を救出しなければ。
ただ、場所が分からない。

「八神」に、儀式を調査するヒントにしてもらうよう、黄泉醜女に関する情報を話したが、指輪とイザナギの推論に関しては、言えなかった。

次に私は、何をしたらいいだろうか?

 1.サクラと連絡をとる
 2.八神と連絡をとる

【儀式まで48時間】
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