【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド

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2008/01/24（木）22：41

　1.富士の部屋を調べる
》2.指輪について調べる
　3.香苗の燃えた部屋を調べる
　4.八神と連絡をとる
》5.サクラと会う

約束した時間の五分前に、待ち合わせ場所につくと、「サクラ」は来ていた。
念のため、お互いの携帯電話の番号を交換していたのだが、必要なかった。

「サクラ」は、二十代後半の大人しい感じの女性で、パンツスーツに、カシミアのコートを羽織っていた。
はじめまして、と自己紹介する、というオフにはありがちな変な挨拶を交わして、場所を近くの喫茶店に移す。

「サクラ」は、妹と二年くらい前から、あるブログの掲示板で知り合った。
残念ながら、そのブログが閉鎖になるのをきっかけに、メールをやりとりするようになった。
だが、ネット上のやりとりだけで、会ったことはなかったが、自分が火事に合った後、まったくメールに返信がなく、怒らせてしまったのでは、とずっと気にしていた。

今回、私からのメールで、妹が失踪したと始めて知り、力になりたいと思っている、と第一印象とは異なり、熱い口調で語った。
味方ができたのか、と少し感動して、手がかりがなくて困っていると伝えた。

彼女は、「写本」について調べた結果を教えてくれた。
聖光金教団という新興宗教団体が、所有する「写本」を神の言葉として布教しているらしい。
ここの信者は、光金という特殊な金属（オリハルコンともいうらしい）でできた指輪を購入させられる。
この指輪の価格が高額で、借金による失踪や、風俗への強制など、トラブルが起きている。

新興宗教による拉致監禁。
それは、ありそうなことだ。
いや、私は安心して聞いていた。
なぜなら、私の常識の範囲内に収まり、尚且つ難しくても、解決が不可能でないからだ。

ただ、「八神」の言った「指輪は幹部証」というのと、信者なら買える、という点が違う。
これは、どちらかの情報の間違いというよりは、名ばかりの幹部の称号をエサに指輪を買わせているからではないだろうか。

問題は、「聖光金教団」の情報が少ないことだ。
「サクラ」は、新興宗教に詳しい知り合いがいて、情報を集めるので、しばらく待ってほしいと言った。
確かに、こういう団体は警戒が激しいだろう。
無闇につついて、妹が殺されたりでもしたら困る。

「サクラ」には、定期的にメールで情報交換をし、少しでも早く妹を救出することを約束して分かれた。
希望が沸いてきた。

次に私は、何をしたらいいだろうか？

　1.富士の部屋を調べる
　2.香苗の燃えた部屋を調べる
　3.八神と連絡をとる
　4.サクラと連絡をとる