レベルアップがない異世界で転生特典のレベルアップしたら魔王として追われケモ耳娘たちとひっそりスローライフ。けど国を興すか悩み中

神と魔王編

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　寒くなってきた。
　この地方は、そんなに雪は多くないが、この冷え込みだと積もるんじゃないか、と街では噂もある。
　各家の蛇口、温度調節板（「風」も付与されている通称エアコン）に付与した「冷却」も「温熱」に切り替えが終わった。
　これ以上、町が広がるなら、効率良い変更方法も考えないといけない。
　我が家に炬燵も考えているが、コタツムリになる自信があるので、もう少し冷え込むまで、まだ我慢している。
　女性用の温泉も、寒さ避けに壁で囲んだ。
　男湯は、吹きっ晒しのままだが、誰からも文句は出ていない。
　春先に子羊を増やす予定だが、気が早いヤトは、もう森から木を伐ってきて、羊小屋の増築を始めている。
「子羊！子羊！」
「・・・こひつじこひつじ」
「レイちゃんがついてまわって、お姉さん妬けちゃう」
「それは、くっついたお父様から離れて言ってください、シウン姉様」
　レイの魔素の特性は、まだわからなかったが、元々の吸収で、ヤトに似た木材加工などはできるので、小さな師匠と弟子のようだった。
「ゆっくり、指先を滑らすようにするといいよ！」
「・・・ぅん」
　寡黙さでは、弟子と師匠が反転していたが。