レベルアップがない異世界で転生特典のレベルアップしたら魔王として追われケモ耳娘たちとひっそりスローライフ。けど国を興すか悩み中

まみ夜

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魔王国滅亡編

魔王はしにました

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「うーん。これは、由々しき問題だな」
 村は、いやもう、拡張されていき、町と呼んだ方が良いのだろう。
 町へ、魔王国の住人、約三十人が逃げてきて、五日ほど経っていた。
 シランの特性で、ワー・ウルフ兄妹を街へ送り、情報を収集させたが、「魔王討伐」「魔王国滅亡」と信じられている様子で、更には、「連合国軍同士が衝突!」と、「世界の敵」がいなくなり『人』の小競り合いが始まったようだ。
「群れていた犬が、お互いの尻尾に気がついて、追い始めた感じでしょうか」
 それ、ワー・ウルフ・ジョークなのか?
 とりあえず、魔王も国民も逃げたことは、まだバレていないようだ。

 とりあえず、着手をはじめていた、前世でいう体育館のような仮設住宅が建造できたので移動してもらい、中はテントや布で間仕切り、生活してもらっている。
 シランの特性の限界で、荷物をあまり持ってこられていないので、急ピッチで、衣類や生活小物が購入・運搬・生産されている。
 意外と役に立たないな、元ドラゴン兄。
「いやいやいや魔王『様』、シランの特性で、跳べたからこそ」
「お兄ちゃん、ウザ」
「残念イケメンだと、私も言っただろう?」

 元魔王国民は、エルフや獣人族など、魔法や腕力の強い人たちもいて、俺たちとお互いに協力しあっていた。
「木が、倒れまーす!」
「皮剥いだら、表面を焦がしていくよ」
「まってまって、その前に、乾燥させるから、待って」
 『人』との戦争に負けた直後、という人以外の仲間意識もあってか、今のところは、軋轢はなかった。
 前世でいう「衣食足りて礼節を知る」とは逆で、目の前に問題が山積みだと、文句を言う余裕がないのだ。
「もー、ご飯が食べられるだけで幸せー」
「野営じゃないのも、幸せだよ?」
「しみじみ。生きてるって、幸せですね」

「確かに、問題ですな」
 ハイロウも頷き、洗濯物干し場を見上げた。
 今までよりもいっそう、片隅に追いやられた男性の衣類。
 元魔王国民は、シランとライガ以外、全てが女性だった。
 理由は、「俺が食い止めるから、お前たちは先へ行け!」の結果だった。
 『人型の魔物』と追われ、屈強な男性に庇われた女性が生き残り、身を寄せ合って、魔王国へ辿りついたのだ。
 強い者が生き残る、ではないことに、理性を感じてしまう。
 怖い目にもあったのだろう、男を見て怯える人もいるので、俺とハイロウは、仮設住宅には、近寄らないようにしていた。
 逆にいえば、仮設住宅内は、女性だけなので、ある意味、助かってもいる。
 ちなみに、元魔王と側近の男性陣は、ワー・ウルフ兄妹の小屋に居候している。
 ナギコが客用の寝室、シランとライガはアラクネー親子が来たときに物置を整理した部屋だ。
 ナギコは、自分ひとりの方が、広い部屋なことに、ぶうぶう文句を言っているが、『名づけ』子たちは、聞く気はないようだ。
「ひとりの私の方が、大きい部屋な意味がわからん」
「元とはいえ、魔王様ですので」
「そういうのを、差別って言うんだ!」
「・・・窓ありません。元、物置ですから」
「あ、ああ。ゆっくり眠られていいじゃないか」
「・・・虫います。元、物置ですから」
「え?虫?」
「・・・」
 ライガは、虫刺されのような赤い跡がある腕を見せた。
「・・・」
「窓がなくて、虫がいます。ご理解いただけましたか?」
「・・・わかったシラン。はやく家を建ててもらおうな」

「町をどうするか、その方針によるのでしょう」
 シランが、呟くが、その通りではある。
 この町を、『人』から隠れ住む場とするならば、男女比率は関係ない。
 ただ、ひっそりと老いて滅びていくだけだ。
 逆に、滅びを回避したいなら、隠れていることはできなくなる。
 そう、魔王対人の再戦だ。
 魔王国が滅びてから、まだ五日。
 『人』の軍勢の前に魔王・黒騎士は倒され、魔王国は燃え尽きた。
 もう少しなら、この町の将来という、先のことではなく、目先だけに囚われていても許されるだろう。
「よし、男湯、掘りにいくぞ」
「やれやれですな、主殿」
「魔王『様』が気にされるのでしたら」
「・・・」
 そういえば、俺は、ライガの声を、まだ聴いたことがない。
 人口が増え、男女比率が更に傾き、伸び伸びとした男湯の居心地がつらくなったのだ。
 今の男湯は、第二女湯として使ってもらい、慎ましく男湯を新生するつもりだ。
 しかしこの男湯完全独立で、娘たちの俺の背中流し争奪戦が、終結するのでは、とひそかに思っていた。
「ヨウコ、それ、なんて書いたの?」
「『家族風呂』です。ヤト姉様も、字は読めるはずですよ?」
「だって、木板に、切りつけたみたいに掘ってあるから」
「・・・ヨウコちゃん。ちょっと、落ち着こう?その案自体には、お姉さんも賛成だから。看板もお姉さんつくるから」

 元魔王のナギコは、元魔王国民を安心させるため仮設住宅、元からの住人である俺たちとのコミュニケーションのためアラクネー親子の家、このどちらかで一日おきに食事をしていた。
「別に、ちゃぶ台ひとつあれば、どこでも食べられるけど、協和の象徴だから仕方ないな」

 ナギコは、日中は、あまり役にたたず、放牧されている羊たちと、ぼーっとしていることが多かった。
「もう、空が高いな。この辺は、雪が降るんだっけ?」
 ナギコは、もう魔王とは呼ばれるのを嫌がり、俺との会談で、とっさに名乗った「ナギコ」と呼ばせていた。
「だから、もう魔王じゃない。ナギコと呼べ。呼びにくかったら、様でもなんでも好きにつけろ」
「よお、ナギコおはよう」
「・・・もう少し、敬意をもって、ナギコ様を呼んでいただけませんか、魔王様?」
「ナギコー、絞りたてのミルクだよ!」
「ナギコさん、もうすぐ朝食ですから、顔を洗ってきてください」
「ナギコ、ここ座って。お姉さんが髪結ってあげるから」
「娘たちのあれは、いいのか、シラン?」
「・・・心のありようが、魔王様とは違います」
「ナギコ殿、今朝も仏頂面ですな」
「そういうお前も、苦労が顔に滲み出てるぞハイロウ」
「おはようございます、ナギコ様」
「おはようございます。ナギコ様」
「お前らは、腹筋と乳をもっとちゃんとしまえキラ、サクラ」
「シラン、あれは?」
「ナギコ様が楽しそうだから、いいのです!」
「なぎこー!」
「なぎゅー!」
「ああ、ああ、おはよう。ええと」
「ヒマワリ!ヒマワリ!」
「スミレだよ!名前覚えて」
「・・・本当に、あいつのネーミングセンスは、イマイチだな」
 ほっとけ。
「・・・」
 子供たちが表情が見えないと怖がるから、とナギコにヘアピンで目を出すように命じられたライガが、子供たちに絡まれたナギコを楽しそうに見ているのが、俺にバレたのに気がついて、無理に無表情に戻していた。

 そういえば、真の名を『名づけ』られないための偽名なのだから、彼女の本名は、誰も知らない。
 ナギコは、俺と違って、レベルアップのチート能力を持たない。
 なので、俺のように身体能力を強化したりできない。
 「魔物を従える」チート能力で従えている魔物は、現在シランとライガだけだ。
 なので、ほぼ魔素を持たない。
 どうやら、『名づけ』るのに必要な魔素は、その時の一時的なものだけではなく、人型の維持にも注がれて使われ続けているのか、元ドラゴンと魔素を共有しているにもかかわらず、従えた魔王軍を失った今、ナギコは『人』並みだった。
 それを気にしてか、ライガは片時も彼女から離れない。
「ライガ、お前は働いてこい。私の護衛など、この町ではいらん」
「・・・」
 いやナギコ、お前も羊といっしょに空を見てないで、働こうよ。
 とはいえ、できる仕事を探して、洗濯中に、手を荒らして洗濯物を血まみれにしたりしていたので、強くも言えない。
 元魔王国の元魔王が、一番の『人』並みなのは、どういう皮肉なんだろう。
 だがまあ、これでも亡国の王なのだ。
 しばらくは、好きなだけ空を見上げさせて、そっとしておこう、と思っていた。
 町の将来への決断を先送りにしているのと同じように、それが許されると思っていた。

 この夜、ナギコは俺たちとアラクネー親子の家で食事を終え、ヤトと子供たちがジャレているのを、サクラが今日の服は親子そろって新作の下したてだから汚さないでと頼むのを、ほほえまし気に見ていた。
 彼女が国を興したのは、こういう光景のためなのだろうから。
『こんなに仲良くなるとは、予想外です。困りました』
 ナギコの口から、ナギコのではない声が漏れた。
 どこかで、聞いたことのある声だ。
『魔王と魔王が仲良くなるなんて、意外すぎます。困りました』
 ナギコは、口を手で押さえているが、声は消えない。
『諍い絶えない世界の住人だったのに、想定外です。困りました』
 この声、『白い部屋の管理者』だ。
 ナギコも声の主に気がついたようで、目を見開いている。
 パス通信で、下がるように指示したのに、外へ出たアラクネー親子以外は、むしろ前へ出ている。
『困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました』
 ナギコは、必死に手で押さえているが、壊れたように声は止まらない。
『困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました』
 ナギコの目から、涙が零れている。
 声が止まない苦痛というよりは、彼女には、何か別のことまでが聞こえるか、見えるかしているのか?
『困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。困りました。エラー・コード参弐玖を承認。干渉します』
 ナギコは、更に目を見開くと、立ち上がり、家から飛び出した。
 それは、彼女の意志で、被害を出さないためか、操られているのか?
「ナギコ様!」
「・・・!」
 シランとライガが、とっさに追いかけていくが、俺は、後を追おうとする家族を止めた。
 俺を異世界転生させた、『白い部屋の管理者』の声なのだ。
「あれは、やばい。前に言った、神様よりも、ずっとやばい」
 以前、俺に「神様」の説明を受けていたワー・ウルフ兄妹は、絶句した。
「・・・主殿。それほどの?」
「・・・主様」
 娘たちは、意味が分からないにせよ、パスで雰囲気は伝わったのだろう。
 しかし、
「ナギコ、一人にできないよ!」
「お父様。ナギコさんに何かあっては、魔王国の方々が」
「パスはつながってないけど、ナギコの目で、わかるよ。助けよう、お父さん」
 俺だって、放っておく気はない。

 だが、口を開く前に、前世でいうハウリングのような音が響いた。
 それは、脳髄の奥をガツンと叩かれるような衝撃で、思わず目をつぶった。
 頭をふりながら、目を開けると、家族が硬直していた。
 それだけではなく、パスが断ち切れているのが分かった。
 パスからの魔素が途切れたせいか、娘たちの姿が、ワー・ウルフ兄妹の耳と尻尾が、ブレている。
 家族は、無表情な顔で、ゆらりと俺へ向いた。

 俺と家族のつながりへの干渉?
 まさか、ナギコの『魔物を従わせる』チート能力?
 あれは、血をつける必要が、って洗濯物をナギコが血まみれにしていたことがあったから、それを着て有効になっている?
 信じたくはなかったが、家族が俺に向かってきたので、「魔物を従わせる」の支配下にあるのが分かった。

 俺は、なるべく痛くないように、気絶させた。
 よかった。
 従わせられていても、気絶はしてくれるのか。
 家族の姿のブレが、大きくなっている。
 早く、「魔物を従わせる」から切り離さないと、『名づけ』に、どう影響が出るか、わからない。
 それに、『白い部屋の管理者』だろうが、俺に家族へ手をあげさせた報いは、受けてもらうぞ。

 俺が家から出ると、子供たちを逃がしたサクラが、「ナギコ様は、向こうです。ご主人」とナギコの行った方向を教えてくれた。
 確か、親子で新作の服と言っていたから、従わせるためのナギコの血が洗濯でついていないから、正気なのだろう。
 少なくとも、一番レベルの低いアラクネーの子供たちは無事だということだ。
 それなら、『名づけ』に影響が出るのに、猶予があるかもしれない。

 サクラの示した方向へ進むと、従わされた元魔王国民のみんなが、襲ってきた。
 怪我をさせないように気絶させ、申し訳ないが、地面に転がしておく。
 ナギコが、昼間よくいる牧草地で、ひとり立っているのを見つけた。
 その脇には、シランとライガが倒れていた。
 どちらかが操られて、同士討ちになったのか、主にやられたのかは、わからない。

 俺の気配を感じたのか、ナギコがこちらを向いた。
 その目は、アラクネー親子の家から飛び出る前とは違い、空虚だった。
 『白い部屋の管理者』の干渉で、元魔王のくせに自分の「魔物を従わせる」で支配されてしまっているのだろう。
 その目は、『白い部屋の管理者』そのものなのかもしれない。
 ふと、ひっかかった。
 「魔物を従わせる」が効いているということは、転生者だが魔素を持つから「魔物」認定なのだろう。
 では、どうして俺は、従っていない?
 転生者には効かないなら、ナギコにも効かないはずだ。

 襲い掛かってきた彼女の動きは、普段とは比べものにならないくらい速い。
 従者がシランとライガだけでは、使える魔素がほとんどなかったのに今は、ほぼ全住人を従わせている。
 その中でも、俺の家族は、レベルアップで魔素の保有量も多い。
 つまり、レベルアップで集めた魔素を根こそぎ利用されては、相性が悪すぎる。
 しかも、はやく支配を解き、パスを回復しないと『名づけ』から切り離された家族がどうなるかわからない。

 ただの拳での一撃が、重い。
 反撃できず、こちらも魔素で耐えるが、総量が違いすぎる。
 彼女を殺すしかないのか?
 その口から、再び声が漏れている。
『魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ。魔王は一人だけ』
 どうやら、魔王は一人だけでないといけないらしい。
 ならば、もう一人の魔王には、消えてもらうしかない。

 俺は、彼女の手首を各々掴み、腕を開かせると、顔を近づけた。
 空虚な目が、俺を見る。
 その目を見返し、俺は言った。
「お前は、ナギコだ」
 その名で俺は、彼女を「名づけ」た。
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