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魔王国滅亡編
仲良くなりました
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毒草事件での変化は、いろいろあった。
まず、俺が、娘たちを子供扱いしないようにした。
どうしても、心配で、過保護になりがちだったが、我慢するようになった。
「ヤト、それ、危な」
「どうしたの。パパ?」
「いや、なんでもない」
しかし、娘たちは、俺といっしょに寝たり、風呂に入りたがり、都合よく子供扱いを使っていて、ずるい。
「今日は、ヤトがパパの背中流すよ!」
「ヤト姉様は、昨日やりました」
「え?そうだったけ?」
「じゃあ、公平にお姉さんが」
「お姉ちゃん、ズルイよ!」
「・・・みんなズルイいと思います」
次に、ヨウコがよく甘えるようになった。
誰が俺の隣で寝るとか、誰が俺の背中を流すかとか、そんなときに我慢をしないで自己主張するようになった。
「今日は、お父様の右隣でヨウコが寝ます!」
「明日は、絶対に、ヨウコが背中を流しますからね!」
しかし、一番幼い容姿をいいことに、都合よく自分が一番甘える権利があると拗ねるのは、ずるい。
「姉様たちは、少しはヨウコに譲ってください、末っ子なんですから」
「・・・うん」
「ダメよ、ヤトちゃん。姉妹、公平にいきましょう」
最後に、シウンの寂しがり度合いが下がった。
熱にうなされる彼女に、ヤトがいろいろと話したらしいが、恥ずかしがって、教えてくれない。
「ヤトちゃんに、お話してもらって、シウンもちゃんと家族なんだなあ、って思って。え?それはヤトちゃんに聞いて、お父さん」
「・・・やだ、恥ずかしい。あー、覚えてない。ヤト覚えてないよ!」
そして、ヨウコにも、甘えるようになった。
「お姉さんにも、ご飯手伝わせてよ」
「シウン姉様、乗っからないで。重い邪魔」
とか言いながら、ヨウコは甘えられて、それを利用して甘えて、嬉しそうだ。
夜、ヨウコを抱き枕にしたシウンの尻尾を枕にヤト、という寝姿をよく見るようになった。
カワイすぎて、ずるい。
ちなみに、買い出しから帰ってきたワー・ウルフ兄妹が、新しく家族になったシウン、薬草採りで服をダメにしたヨウコのために、たくさん服を買い、その分、服が少なかったヤトに、ずるいと拗ねられた。
「なんという失態!」
とハイロウが叫んで、狼になり街へ向かって走っていったが、自分の服もお金も持っていってないので、放っておいた。
まず、俺が、娘たちを子供扱いしないようにした。
どうしても、心配で、過保護になりがちだったが、我慢するようになった。
「ヤト、それ、危な」
「どうしたの。パパ?」
「いや、なんでもない」
しかし、娘たちは、俺といっしょに寝たり、風呂に入りたがり、都合よく子供扱いを使っていて、ずるい。
「今日は、ヤトがパパの背中流すよ!」
「ヤト姉様は、昨日やりました」
「え?そうだったけ?」
「じゃあ、公平にお姉さんが」
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「・・・みんなズルイいと思います」
次に、ヨウコがよく甘えるようになった。
誰が俺の隣で寝るとか、誰が俺の背中を流すかとか、そんなときに我慢をしないで自己主張するようになった。
「今日は、お父様の右隣でヨウコが寝ます!」
「明日は、絶対に、ヨウコが背中を流しますからね!」
しかし、一番幼い容姿をいいことに、都合よく自分が一番甘える権利があると拗ねるのは、ずるい。
「姉様たちは、少しはヨウコに譲ってください、末っ子なんですから」
「・・・うん」
「ダメよ、ヤトちゃん。姉妹、公平にいきましょう」
最後に、シウンの寂しがり度合いが下がった。
熱にうなされる彼女に、ヤトがいろいろと話したらしいが、恥ずかしがって、教えてくれない。
「ヤトちゃんに、お話してもらって、シウンもちゃんと家族なんだなあ、って思って。え?それはヤトちゃんに聞いて、お父さん」
「・・・やだ、恥ずかしい。あー、覚えてない。ヤト覚えてないよ!」
そして、ヨウコにも、甘えるようになった。
「お姉さんにも、ご飯手伝わせてよ」
「シウン姉様、乗っからないで。重い邪魔」
とか言いながら、ヨウコは甘えられて、それを利用して甘えて、嬉しそうだ。
夜、ヨウコを抱き枕にしたシウンの尻尾を枕にヤト、という寝姿をよく見るようになった。
カワイすぎて、ずるい。
ちなみに、買い出しから帰ってきたワー・ウルフ兄妹が、新しく家族になったシウン、薬草採りで服をダメにしたヨウコのために、たくさん服を買い、その分、服が少なかったヤトに、ずるいと拗ねられた。
「なんという失態!」
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