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魔王国滅亡編
開拓はじめました
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拠点づくりで、まず着手したのは、トイレだ。
農作物をつくることを考えると、肥溜めも考えたが、臭いや虫がたかるのを想像するだけで、無理な物は無理だ。
ちなみに、前の洞窟では、穴を掘っては、埋めていた。
肥料は、森が手つかずの腐葉土の宝庫だから、なんとかなるだろう。
トイレ第一弾は、小川の上につくった。
川の水は当然、上流で生活に使うから、洞窟とは離れた下流になってしまったので、将来的には、うまく配管?したトイレをつくりたい。
尻を拭く葉っぱは、柔らかいのを時間をかけて厳選した。
「これだと、痛くないですか?」
「俺にも、ちょっと硬いな」
「え?ヤトは平気だよ」
ヤトは、お腹は弱いが、尻が強いようだ。
前世でいう、ログハウスは、地面をならして、土台の水平さえとれれば、あとは切った木材を重ねていくだけだ。
木の皮を剥いだり、重ねる部分を削る加工は、ヤト。
「ここを、こう丸く削って、と」
木材が腐りにくいように、表面を焼き焦がすのは、ヨウコ。
「表面だけ、パリっと焦げ目を」
おいしそうだな。
俺は、木の棒に魔素を纏わせて、木を伐る担当をしていた。
どうにも、ヤトほど、手に持った得物を魔素で強化するのが、うまくいかない。
バーサーカー・ベアのときは、それだけ必死だったし、考えてみれば、強化したのは、ものすごく短時間だった。
ヤトが、魔物としての特性で、「切断」が得意なのはわかるし、俺が『人』だから『魔法』っぽいことに向かないのも理解している。
壊すのが怖くて、一本しかない剣を使わずに、木の「棒」なのも、「伐る」イメージを妨げているのかもしれない。
それでも、小屋造りの出だし担当の俺が、もたもたしていては、娘たちに申し訳ない。
加工する材料がなくなって、ヤトは畑を耕すための農機具の試作、ヨウコは昼ご飯の用意をしている。
「もうすぐ、ご飯ができますよー」
「もう、お腹へったよー」
防具のように、自分の身体に魔素を纏うのは、うまくできるようになっていた。
しかし、手に持った『物』だと、うまくできないのだ。
「光の剣!」
棒を放り捨て、よくある勇者モノみたいに、魔素で剣を実体化できないか、と叫んでみたらできた。
身体を覆う延長なのだろう。
それを振るうと、一撃で、木を伐り倒せた。
ただ、魔素は灰色で、俺の手にあるのは、闇の剣にしか見えず、少なくとも勇者とは思えなかった。
「うわ、甘っ」
「おお、いつもよりも甘いな」
「はい。なるべく、お湯を熱くしないようにガンバりました」
現在、肉がおかず、街で買った小麦粉を節約してアネ芋が主食な食生活なのだが、ゆっくり加熱すると甘くなるアネ芋をお菓子としても活用している。
作業の合間のオヤツには、甘いものが欲しくなるのだ。
煮出すと焙じ茶のような味になる薬草も見つけていたので、午後のティータイム中だ。
今日のアネ芋は、今までで最高の甘さだ。
あれ?
「ヨウコ、お湯を熱くしないって、火を消したのか?」
彼女が調理しているのが目に入ったとき、魔素を使っての火を、つけたり消したり、というより、強弱もせずにつけっぱなしの印象なことに、気がついたのだ。
「いいえ。火は消さずに、調整していました」
もしかして、特性は『火炎』ではなく、『温度』なのではないか?
加熱ではなくて、温度をコントロールしている?
「ヨウコ。これを冷たくすることはできるか?」
ヤトがつくってくれた木の器に盛った、ヨウコが甘く煮たアネ芋を示す。
「冷たく、ですか?」
「そう。お湯が冷めていくように、冷たくできないか?」
「・・・お湯が冷めていくように、冷たく」
ヨウゴが、その様を想像するように呟くと、アネ芋に白く霜がついた。
指で触ると、冷たく凍りついている。
「すごい、できてるぞヨウコ!」
「本当ですか、お父様」
試してみると今晩、茹でて保存する予定だったチャージ・ボアの生肉を凍らせることができた。
「できました、お父様」
「本当だ、すっごい硬くて冷たい」
水を凍らせて、氷もつくれた。
今まで、肉は、加熱するか、干すしか保存方法がなかったが、これで冷凍や冷蔵が可能になった。
「これで、いつでも焼肉が食べられるってこと?」
「ええと、そうですね」
「やったー!ヨウコ、すっごーい!すっごーい!すっごーい!」
「あ、えへ」
ヤトは、甘く煮てから凍らせたアネ芋、通称「アネ芋アイス」を食べすぎてお腹を壊して、つくった自分のせいだとヨウコが泣いたので、とても反省していた。
「ヨウコが、調子にのってアイスなんて、たくさんつくったから。ごめんなさい、お姉様、ふえーん」
「食べすぎたヤトが悪いんだから、泣かないでよヨウコ。ごめん、ごめんね」
小屋が完成して、洞窟から引っ越した。
「お引越しだー!」
「お姉様、いいから荷物もってください」
小屋は、十畳ほどの一部屋だけだが、囲炉裏もあるし、土間に竈もつくったので、洞窟に比べて便利になった。
「雨でも、お料理しやすくなりました。ありがとうございます、お父様」
「いや、いつも料理、ありがとうヨウコ」
増設することで、個室がつくれたらいいな。
まあ、個室をつくったところで、娘たちはいっしょに居たがり、寝たがるのだろうが。
「パパの左脇がヤトね」
「お父様が右向きで寝ますから、ヨウコは、抱っこされて嬉しいですけど、お姉様はいいんですか?」
「おっきいパパの背中にしがみつくのが好きー」
「・・・ときどき、交代しましょう、お姉様」
前世の習慣で、家の中では靴を脱がないと寛げないし、娘たちも魔物だったからか、裸足が好きなので、土間で靴を脱ぐ方式だ。
フローリングの床には、チャージ・ボアの毛皮を敷き、キッカー・バードの羽根を布袋に詰めたクッションを置いている。
「ごろごろできるー」
さっそくヤトが、クッションを抱き、ゴロゴロと床を転げまわった。
「もう、お姉様ったら」
ヨウコもやりたそうだったので、後ろから抱きしめて、いっしょに床を転がった。
「もう、お父様ったら」
「ヤトも、ヤトもー!」
ヤトも抱きしめて、三人で床を転がった。
布団も、同じようにつくったが、これってそのまま羽根布団だな。
「ふっかふかー」
「ふんわり、軽いです、お父様」
今度は、意識して羽毛を集めてみよう。
次は、雨でも入れるように、露天風呂の屋根と、湯気で腐らないように小屋から離しているので、そこまで裸足のまま行ける通路と屋根か。
それよりも川の上のままのトイレへの通路と屋根の方が先か。
トイレそのものも改良したい。
洞窟は、入口を木材で塞ぎ扉をつけ、丸ごと冷蔵庫にした。
冷凍した肉が、そのまま保冷剤になっている。
「ここ、すずしー」
「お姉様、長居すると、またお腹を壊しますよ」
更に一度、露天風呂をヨウコに凍らさせて、凍りきらずに残った不純物の多い部分をすくって煮詰めたら、少量だが塩ができた。
「この凍ってない部分の水を煮詰めるのですね?」
「うわ、しょっぱい!舌痛い!」
凍った風呂は、かけ流しの温泉水で半日くらいで溶けたので、塩の入手にも目途がついた。
慣れてみれば、炎は数百度だが、凍らせるのは数十度下げるだけでいい。
ヨウコは調理以外、魔物との戦いでは、主に冷却を使うようになっていた。
ただ、ヤトはアネ芋アイスの食べすぎでお腹を壊したことを思い出すからか、ヨウコが魔物を凍らせるのを見ると時々、そっとお腹を押さえていた。
「パパ!いっぱい、お芋ついてるよ!」
「本当に、できるんですね」
アネ芋の在庫が少なくなってきたので一番、始めに植えたのを掘ってみたら、ちゃんと芋が生っていた。
本当は収穫にはまだ少し早いので、小ぶりではあるが、大量に小芋が収穫できそうだ。
はしゃいで、芋掘りを始めた娘たちが、芋を手に、静かになっていた。
「どうした?」
声をかけると、少し涙目になっている。
何か、嫌なことでもあったのか?
「こうやって、お芋をつくれるとか、少し前まで、魔物だったのに」
「なんだか、こんなに幸せで、いいんでしょうか。お父様?」
戸惑っている娘たちを、俺は抱きしめて、
「お前たちが幸せだと、俺も幸せだよ。だから、もっと幸せになって、もっと俺を幸せにしてくれ」
「うん!」
「はい!」
俺は、手に持っていた芋を見せて、
「ところで、俺が掘った芋が一番、大きいんだが?」
「むーーーっ!」
「負けません!」
農作物をつくることを考えると、肥溜めも考えたが、臭いや虫がたかるのを想像するだけで、無理な物は無理だ。
ちなみに、前の洞窟では、穴を掘っては、埋めていた。
肥料は、森が手つかずの腐葉土の宝庫だから、なんとかなるだろう。
トイレ第一弾は、小川の上につくった。
川の水は当然、上流で生活に使うから、洞窟とは離れた下流になってしまったので、将来的には、うまく配管?したトイレをつくりたい。
尻を拭く葉っぱは、柔らかいのを時間をかけて厳選した。
「これだと、痛くないですか?」
「俺にも、ちょっと硬いな」
「え?ヤトは平気だよ」
ヤトは、お腹は弱いが、尻が強いようだ。
前世でいう、ログハウスは、地面をならして、土台の水平さえとれれば、あとは切った木材を重ねていくだけだ。
木の皮を剥いだり、重ねる部分を削る加工は、ヤト。
「ここを、こう丸く削って、と」
木材が腐りにくいように、表面を焼き焦がすのは、ヨウコ。
「表面だけ、パリっと焦げ目を」
おいしそうだな。
俺は、木の棒に魔素を纏わせて、木を伐る担当をしていた。
どうにも、ヤトほど、手に持った得物を魔素で強化するのが、うまくいかない。
バーサーカー・ベアのときは、それだけ必死だったし、考えてみれば、強化したのは、ものすごく短時間だった。
ヤトが、魔物としての特性で、「切断」が得意なのはわかるし、俺が『人』だから『魔法』っぽいことに向かないのも理解している。
壊すのが怖くて、一本しかない剣を使わずに、木の「棒」なのも、「伐る」イメージを妨げているのかもしれない。
それでも、小屋造りの出だし担当の俺が、もたもたしていては、娘たちに申し訳ない。
加工する材料がなくなって、ヤトは畑を耕すための農機具の試作、ヨウコは昼ご飯の用意をしている。
「もうすぐ、ご飯ができますよー」
「もう、お腹へったよー」
防具のように、自分の身体に魔素を纏うのは、うまくできるようになっていた。
しかし、手に持った『物』だと、うまくできないのだ。
「光の剣!」
棒を放り捨て、よくある勇者モノみたいに、魔素で剣を実体化できないか、と叫んでみたらできた。
身体を覆う延長なのだろう。
それを振るうと、一撃で、木を伐り倒せた。
ただ、魔素は灰色で、俺の手にあるのは、闇の剣にしか見えず、少なくとも勇者とは思えなかった。
「うわ、甘っ」
「おお、いつもよりも甘いな」
「はい。なるべく、お湯を熱くしないようにガンバりました」
現在、肉がおかず、街で買った小麦粉を節約してアネ芋が主食な食生活なのだが、ゆっくり加熱すると甘くなるアネ芋をお菓子としても活用している。
作業の合間のオヤツには、甘いものが欲しくなるのだ。
煮出すと焙じ茶のような味になる薬草も見つけていたので、午後のティータイム中だ。
今日のアネ芋は、今までで最高の甘さだ。
あれ?
「ヨウコ、お湯を熱くしないって、火を消したのか?」
彼女が調理しているのが目に入ったとき、魔素を使っての火を、つけたり消したり、というより、強弱もせずにつけっぱなしの印象なことに、気がついたのだ。
「いいえ。火は消さずに、調整していました」
もしかして、特性は『火炎』ではなく、『温度』なのではないか?
加熱ではなくて、温度をコントロールしている?
「ヨウコ。これを冷たくすることはできるか?」
ヤトがつくってくれた木の器に盛った、ヨウコが甘く煮たアネ芋を示す。
「冷たく、ですか?」
「そう。お湯が冷めていくように、冷たくできないか?」
「・・・お湯が冷めていくように、冷たく」
ヨウゴが、その様を想像するように呟くと、アネ芋に白く霜がついた。
指で触ると、冷たく凍りついている。
「すごい、できてるぞヨウコ!」
「本当ですか、お父様」
試してみると今晩、茹でて保存する予定だったチャージ・ボアの生肉を凍らせることができた。
「できました、お父様」
「本当だ、すっごい硬くて冷たい」
水を凍らせて、氷もつくれた。
今まで、肉は、加熱するか、干すしか保存方法がなかったが、これで冷凍や冷蔵が可能になった。
「これで、いつでも焼肉が食べられるってこと?」
「ええと、そうですね」
「やったー!ヨウコ、すっごーい!すっごーい!すっごーい!」
「あ、えへ」
ヤトは、甘く煮てから凍らせたアネ芋、通称「アネ芋アイス」を食べすぎてお腹を壊して、つくった自分のせいだとヨウコが泣いたので、とても反省していた。
「ヨウコが、調子にのってアイスなんて、たくさんつくったから。ごめんなさい、お姉様、ふえーん」
「食べすぎたヤトが悪いんだから、泣かないでよヨウコ。ごめん、ごめんね」
小屋が完成して、洞窟から引っ越した。
「お引越しだー!」
「お姉様、いいから荷物もってください」
小屋は、十畳ほどの一部屋だけだが、囲炉裏もあるし、土間に竈もつくったので、洞窟に比べて便利になった。
「雨でも、お料理しやすくなりました。ありがとうございます、お父様」
「いや、いつも料理、ありがとうヨウコ」
増設することで、個室がつくれたらいいな。
まあ、個室をつくったところで、娘たちはいっしょに居たがり、寝たがるのだろうが。
「パパの左脇がヤトね」
「お父様が右向きで寝ますから、ヨウコは、抱っこされて嬉しいですけど、お姉様はいいんですか?」
「おっきいパパの背中にしがみつくのが好きー」
「・・・ときどき、交代しましょう、お姉様」
前世の習慣で、家の中では靴を脱がないと寛げないし、娘たちも魔物だったからか、裸足が好きなので、土間で靴を脱ぐ方式だ。
フローリングの床には、チャージ・ボアの毛皮を敷き、キッカー・バードの羽根を布袋に詰めたクッションを置いている。
「ごろごろできるー」
さっそくヤトが、クッションを抱き、ゴロゴロと床を転げまわった。
「もう、お姉様ったら」
ヨウコもやりたそうだったので、後ろから抱きしめて、いっしょに床を転がった。
「もう、お父様ったら」
「ヤトも、ヤトもー!」
ヤトも抱きしめて、三人で床を転がった。
布団も、同じようにつくったが、これってそのまま羽根布団だな。
「ふっかふかー」
「ふんわり、軽いです、お父様」
今度は、意識して羽毛を集めてみよう。
次は、雨でも入れるように、露天風呂の屋根と、湯気で腐らないように小屋から離しているので、そこまで裸足のまま行ける通路と屋根か。
それよりも川の上のままのトイレへの通路と屋根の方が先か。
トイレそのものも改良したい。
洞窟は、入口を木材で塞ぎ扉をつけ、丸ごと冷蔵庫にした。
冷凍した肉が、そのまま保冷剤になっている。
「ここ、すずしー」
「お姉様、長居すると、またお腹を壊しますよ」
更に一度、露天風呂をヨウコに凍らさせて、凍りきらずに残った不純物の多い部分をすくって煮詰めたら、少量だが塩ができた。
「この凍ってない部分の水を煮詰めるのですね?」
「うわ、しょっぱい!舌痛い!」
凍った風呂は、かけ流しの温泉水で半日くらいで溶けたので、塩の入手にも目途がついた。
慣れてみれば、炎は数百度だが、凍らせるのは数十度下げるだけでいい。
ヨウコは調理以外、魔物との戦いでは、主に冷却を使うようになっていた。
ただ、ヤトはアネ芋アイスの食べすぎでお腹を壊したことを思い出すからか、ヨウコが魔物を凍らせるのを見ると時々、そっとお腹を押さえていた。
「パパ!いっぱい、お芋ついてるよ!」
「本当に、できるんですね」
アネ芋の在庫が少なくなってきたので一番、始めに植えたのを掘ってみたら、ちゃんと芋が生っていた。
本当は収穫にはまだ少し早いので、小ぶりではあるが、大量に小芋が収穫できそうだ。
はしゃいで、芋掘りを始めた娘たちが、芋を手に、静かになっていた。
「どうした?」
声をかけると、少し涙目になっている。
何か、嫌なことでもあったのか?
「こうやって、お芋をつくれるとか、少し前まで、魔物だったのに」
「なんだか、こんなに幸せで、いいんでしょうか。お父様?」
戸惑っている娘たちを、俺は抱きしめて、
「お前たちが幸せだと、俺も幸せだよ。だから、もっと幸せになって、もっと俺を幸せにしてくれ」
「うん!」
「はい!」
俺は、手に持っていた芋を見せて、
「ところで、俺が掘った芋が一番、大きいんだが?」
「むーーーっ!」
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