中高年がジムに通ってもムキムキになれない理由

でも始めは筋肉増えたじゃん

　中高年がジムに通い「扱える重量が増えた」原因には、「筋肉が増えた」があると書きました。
　それこそ、超回復論に踊らされて、「適当な筋トレ」だったにもかかわず、です。

　ここで再登場願うのが、「原始時代対応脳」です。
　先に述べたように、筋肉の量を「最適」に保ちたいと考えています。
　この「最適」とは、現代人が考える「筋肉ムキムキでカッコよく、いくら食べてもカロリー消費してくれる」筋肉量ではありません。
　「これ以上増やしたら消費が大きすぎるけど、この程度はないと狩とか、敵から逃げるのに失敗して死ぬ」筋肉量です。
　つまり、「最適」量までは、「原始時代対応脳」も、生き残るために、簡単に筋肉を増やしてくれるのです。
　そして、残念なことに、この「最適」な筋肉量では、筋肉が目立つ体型ではありません。

　これが、散歩だろうが、腹筋だろうが、なにか始めれば、それこそダイエット中であっても筋肉が増える理由です。
　そして、「最適」量に達すると、筋肉が増えにくくなる理由。
　つまり、始めてすぐは「扱える重量が増えた」けど、その後ピタリと止まってしまう原因でもあります。