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1806年/冬
校外学習
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この学校には、魔法の才能がある子供が集められている。
この才能は、子に伝わる傾向がある。
この才能があれば、出世する傾向がある。
つまり、この学園の入学生はほとんど、上流階級出だ。
そのため、下々の生活を知るために、校外学習がある。
俺なんて、下の方なので、見慣れた光景ばかりだろう、とテンション低い。
また、上流の方々も、下々の生活なんて、とテンション低い。
誰得なんだ、これ?
一クラスごとに、日を変えてなので、アリスとアウグステはいない。
残念だ。
数人ごとに別れて馬車に乗って移動だ。
各馬車に、教師が乗り、説明員と監督官を勤めるらしい。
行き返りのバスの中も、先生の目がある気が抜けない遠足、というワケだ。
この馬車の教師は、アリスたちのクラス担任のヤンデル先生だ。
メガネ以外、ほとんどローザ先生と違いがないクローンのようだ。
行程は、まずは酪農家の見学。
農場といえば、ソフトクリームが食べたいな。
実は、ジェラートはある。
凍らせる魔法があるのだから、とっくに考えられていて、庶民にも浸透している。
しかし、この時代のお菓子は、劇甘なのが喜ばれる。
冷やしてなお、その甘さを感じるようにするには、ジャリジャリするくらい高価な砂糖が必要だが、庶民には無理だ。。
そのため、お菓子と呼ぶには甘味が足りない、ちょっと中途半端な扱いになっている。
もちろん、夏には、凍らせた果物と同じく人気商品ではある。
つまり、涼を求めるのが目的なので、ソフトクリームのような、滑らかさとかは、追求されていないのだ。
アイスクリームの原型みたいのは、凍らせる容器? を使ってつくった覚えはあるが、ソフトクリームの滑らかさは、どうやったらできるのか、わからないのが、残念だ。
次が、岩塩の工場だそうだ。
岩塩を細かくしているのだろうか?
あんまり、楽しくはなさそうだ。
とりあえず、食を支える現場を見学する、ということなのだろう。
ヤンデル先生は、本を読んでいて、(緊張させないためだろう)俺らに視線を向けないので、ハンナとダベっていた。
しかし、ハンナは、俺以上にテンションが低い。
むしろ、顔色が悪い。
馬車に酔ったのか、と思ったが、違う。
「実家が農家だったから、いろいろ思い出しちゃって」
未だに聞けない、身体の傷痕と関係があるのだろうか?
このことを話せる日は、くるのだろうか?
それとも、俺が勇気をもって聞けばいいのか?
教師ヤンデル・ローラウは、本を読みながら、魔法で聴力を強化していた。
農場についた。
いいお天気だ。
うん、その分、より牛臭いな。
既に、上流の方々は、ドン引きだ。
でも、牛カワイイな。
へえー、白黒のホルスタインっぽい牛だ。
基本的に、牛糞を踏んだりして、上流の方々が卒倒したりすると面倒なのか、敷地から出なければ自由行動だ。
もちろん、先生は、要所々々にいる。
ハンナは、気が向かないみたいなので、俺一人で、見学開始だ。
適当に草をちぎって、牛にあげようとしたが、怖い。
この身長だと、上からこられるので、圧がすごいし、ヨダレも怖い。
農場の人が、飼料をエサ箱に入れていたので、手伝いにいった。
干し草とか、トウモロコシとか、いろいろ混ざっている。
これ、なんだ?
どこかで見た覚えが。
あ!
豆まきで撒いた豆、大豆だ!?
「これ、なんですか!?」
「大豆だよ、最近つくるようになって、どこでも育つし、牛に食べさせると、乳が美味くなるんだ」
たんぱく質が多いから、その関係かな?
「これ、食べるんですか?」
「食いは、いいね、牛」
いや、牛じやなくて、人では?
「ちょっと癖があって、ほとんど食べないねえ」
確かに、豆まきの大豆、そんなに美味しくなかったな。
食卓でも、大豆煮たよ、わーい、なんてなかったし。
やっぱり、加工してこそなのかもしれない。
「少し、もらったり、して、いい、です、か?」
恐る々々聞く、と、
「変わった子だなあ、いいよ、こんなもんでいいなら」
約三キロくらいの麻袋でもらえた!
これで、味噌(作り方しらないけど)や醤油(作り方しらないけど)も夢じゃないぞ!
動いたので、汗をかきかき、馬車の方へ戻ってくる、と農場の人が、牛乳を凍らせた塊をくれた。
砂糖は入っていなかったけど、喉が渇いていたので、美味かった。
教師ヤンデル・ローラウは、牛を眺めながら、魔法で聴力を強化していた。
馬車が、農場から離れると、ハンナの顔色がよくなってきた。
やはり、何か連想する、いやな思い出があったのだろうか。
「それなに?」
「大豆、もらってきた」
俺が大事に抱えた麻袋を見て聞いてきたので、答える。
「庭に撒くの?」
「庭じゃ育たないだろ?」
「あ、そうじゃなくて、肥料としてってこと」
「そういう使い方もあるんだ? 実家で食べてたんで、懐かしくって」
「食べるの?」
「う、うん、この豆だと思う」
なんとなく、またハンナのトラウマスイッチを入れてしまいそうで怖くて、椅子の下に押し込んだ。
教師ヤンデル・ローラウは、本を読みながら、魔法で聴力を強化していた。
岩塩の工場についた。
予想通りに、ガンガンと砕くような音が聞こえている。
元気になったハンナとは逆に、俺はテンションが下がっていた。
だって、塩砕くだけですよ。
汗臭そうだし。
あと、なんだかこの辺、暑い。
勝手に歩き回ると危険、ということで、ヤンデル先生の後について歩く。
ブロック状に切られた岩塩が並んでいる。
「ここで、岩塩を保管しています。掘った場所から運んできたものです。次にいきます」
あ、先生が説明もしてくれるのか。
掘った場所から、運んできて、細かく砕くのか?
その場でやった方が、いろいろ楽そうなのに。
ガンガンいう音が、大きくなる。
移動先では、ガチムチ職人が、岩塩を割っていた。
半裸の筋肉を見て、小さく歓声というか、悲鳴が聞こえる。
いかにも女子学生だな。
親方みたいなのが、割る角度などを指示している。
うん?
適当な大きさに砕くだけじゃないのか?
「ここでは、岩塩を割りながら、選びます。混ざり物がない白い部分を別にし、」
塊を受け取った親方が、光にかざして見て、頷くと、木箱に入れた。
色のついている部分は、白い塊とは違い、雑に別の箱に入れられる。
「混ざり物がある部分は、別の部屋に運びます。次にいきます」
ガンガンいう音が、より大きくなる。
この部屋では、さっきよりガチムチ職人の人数が多い上、若い人が多そうだ。
半裸の筋肉を見て、さっきより若い人が多い分か、歓声というか、悲鳴が大きく聞こえる。
あーあ、調子に乗って筋肉見せつけポーズつけた奴が、先輩に殴られてた。
ひたすら、ガンガン砕いている。
「ここでは、混ざり物のある岩塩を細かく砕きます。次にいきます」
袋に細かい岩塩が詰め込まれ、運ばれていく。
「ここでは、砕いた岩塩を水に溶かします」
水の入った木の樽に、袋の中身を入れ、棒でグルグルとかき混ぜている。
せっかくの岩塩を、水で溶かしちゃうのか?
どうして?
「塩水を目の粗い袋で濾して、塩以外の混ざり物、例えば石などを除きます」
ああ!
岩塩っていっても、塩百パーじゃなくて不純物が入っているのを、取り除く必要があるのか。
だから、塊のまま使える、純度の高い部分は、丁寧に扱われていたのか。
きっと、高いんだろうな、あの部分は。
「次にいきます」
もわ、っと暑かった。
大鍋で、ガンガン塩水が煮られている。
「混ざり物を除いた塩水を沸かして、塩だけにします」
塩を溶かして、不純物を除いて、もう一回、煮詰めていてるのか。
鍋の中で、結晶化した塩を別の鍋に移している。
あれを乾燥して、できあがりなのかな。
こうなっちゃうと、テレビで見た海水で塩をつくるのの後半と同じだな。
でも、これだけ水や薪が必要だから、山奥から運んでやってるのか。
鍋に残っていた塩水が、小さい木の樽に移された。
「次にいきま、」
「先生! あれなんですか?」
俺は、右手を上げて、左手で、樽を指差した。
ヤンデル先生は、ちょっと首をかしげると、職人の方へ顔を向けた。
職人が、背をぴんと伸ばして、答えた。
「苦い水です! これごと塩にすると、苦くなるんです! 捨てます!」
「ください!」
俺も、負けずと声を上げて、お願いした。
ヤンデル先生は、ちょっと首をかしげると、俺の方へ顔を向けた。
俺は、背をぴんと伸ばして、答えた。
「見学の記念です!」
先生は、ちょっと首をかしげると、職人の方へ顔を向けた。
「どうぞ、さしあげます!」
先生は、俺の方を向いて頷いたので、慌てて樽を取りに行った。
帰りの馬車の中、この世界の本はたくさん読んだけど、それは少し古い情報で、もっと最新の情報を手に入れるには、どうしたらいいのか、と考えていた。
教師ヤンデル・ローラウは、ローザ・ロッテルーノと話し合っていた。
この才能は、子に伝わる傾向がある。
この才能があれば、出世する傾向がある。
つまり、この学園の入学生はほとんど、上流階級出だ。
そのため、下々の生活を知るために、校外学習がある。
俺なんて、下の方なので、見慣れた光景ばかりだろう、とテンション低い。
また、上流の方々も、下々の生活なんて、とテンション低い。
誰得なんだ、これ?
一クラスごとに、日を変えてなので、アリスとアウグステはいない。
残念だ。
数人ごとに別れて馬車に乗って移動だ。
各馬車に、教師が乗り、説明員と監督官を勤めるらしい。
行き返りのバスの中も、先生の目がある気が抜けない遠足、というワケだ。
この馬車の教師は、アリスたちのクラス担任のヤンデル先生だ。
メガネ以外、ほとんどローザ先生と違いがないクローンのようだ。
行程は、まずは酪農家の見学。
農場といえば、ソフトクリームが食べたいな。
実は、ジェラートはある。
凍らせる魔法があるのだから、とっくに考えられていて、庶民にも浸透している。
しかし、この時代のお菓子は、劇甘なのが喜ばれる。
冷やしてなお、その甘さを感じるようにするには、ジャリジャリするくらい高価な砂糖が必要だが、庶民には無理だ。。
そのため、お菓子と呼ぶには甘味が足りない、ちょっと中途半端な扱いになっている。
もちろん、夏には、凍らせた果物と同じく人気商品ではある。
つまり、涼を求めるのが目的なので、ソフトクリームのような、滑らかさとかは、追求されていないのだ。
アイスクリームの原型みたいのは、凍らせる容器? を使ってつくった覚えはあるが、ソフトクリームの滑らかさは、どうやったらできるのか、わからないのが、残念だ。
次が、岩塩の工場だそうだ。
岩塩を細かくしているのだろうか?
あんまり、楽しくはなさそうだ。
とりあえず、食を支える現場を見学する、ということなのだろう。
ヤンデル先生は、本を読んでいて、(緊張させないためだろう)俺らに視線を向けないので、ハンナとダベっていた。
しかし、ハンナは、俺以上にテンションが低い。
むしろ、顔色が悪い。
馬車に酔ったのか、と思ったが、違う。
「実家が農家だったから、いろいろ思い出しちゃって」
未だに聞けない、身体の傷痕と関係があるのだろうか?
このことを話せる日は、くるのだろうか?
それとも、俺が勇気をもって聞けばいいのか?
教師ヤンデル・ローラウは、本を読みながら、魔法で聴力を強化していた。
農場についた。
いいお天気だ。
うん、その分、より牛臭いな。
既に、上流の方々は、ドン引きだ。
でも、牛カワイイな。
へえー、白黒のホルスタインっぽい牛だ。
基本的に、牛糞を踏んだりして、上流の方々が卒倒したりすると面倒なのか、敷地から出なければ自由行動だ。
もちろん、先生は、要所々々にいる。
ハンナは、気が向かないみたいなので、俺一人で、見学開始だ。
適当に草をちぎって、牛にあげようとしたが、怖い。
この身長だと、上からこられるので、圧がすごいし、ヨダレも怖い。
農場の人が、飼料をエサ箱に入れていたので、手伝いにいった。
干し草とか、トウモロコシとか、いろいろ混ざっている。
これ、なんだ?
どこかで見た覚えが。
あ!
豆まきで撒いた豆、大豆だ!?
「これ、なんですか!?」
「大豆だよ、最近つくるようになって、どこでも育つし、牛に食べさせると、乳が美味くなるんだ」
たんぱく質が多いから、その関係かな?
「これ、食べるんですか?」
「食いは、いいね、牛」
いや、牛じやなくて、人では?
「ちょっと癖があって、ほとんど食べないねえ」
確かに、豆まきの大豆、そんなに美味しくなかったな。
食卓でも、大豆煮たよ、わーい、なんてなかったし。
やっぱり、加工してこそなのかもしれない。
「少し、もらったり、して、いい、です、か?」
恐る々々聞く、と、
「変わった子だなあ、いいよ、こんなもんでいいなら」
約三キロくらいの麻袋でもらえた!
これで、味噌(作り方しらないけど)や醤油(作り方しらないけど)も夢じゃないぞ!
動いたので、汗をかきかき、馬車の方へ戻ってくる、と農場の人が、牛乳を凍らせた塊をくれた。
砂糖は入っていなかったけど、喉が渇いていたので、美味かった。
教師ヤンデル・ローラウは、牛を眺めながら、魔法で聴力を強化していた。
馬車が、農場から離れると、ハンナの顔色がよくなってきた。
やはり、何か連想する、いやな思い出があったのだろうか。
「それなに?」
「大豆、もらってきた」
俺が大事に抱えた麻袋を見て聞いてきたので、答える。
「庭に撒くの?」
「庭じゃ育たないだろ?」
「あ、そうじゃなくて、肥料としてってこと」
「そういう使い方もあるんだ? 実家で食べてたんで、懐かしくって」
「食べるの?」
「う、うん、この豆だと思う」
なんとなく、またハンナのトラウマスイッチを入れてしまいそうで怖くて、椅子の下に押し込んだ。
教師ヤンデル・ローラウは、本を読みながら、魔法で聴力を強化していた。
岩塩の工場についた。
予想通りに、ガンガンと砕くような音が聞こえている。
元気になったハンナとは逆に、俺はテンションが下がっていた。
だって、塩砕くだけですよ。
汗臭そうだし。
あと、なんだかこの辺、暑い。
勝手に歩き回ると危険、ということで、ヤンデル先生の後について歩く。
ブロック状に切られた岩塩が並んでいる。
「ここで、岩塩を保管しています。掘った場所から運んできたものです。次にいきます」
あ、先生が説明もしてくれるのか。
掘った場所から、運んできて、細かく砕くのか?
その場でやった方が、いろいろ楽そうなのに。
ガンガンいう音が、大きくなる。
移動先では、ガチムチ職人が、岩塩を割っていた。
半裸の筋肉を見て、小さく歓声というか、悲鳴が聞こえる。
いかにも女子学生だな。
親方みたいなのが、割る角度などを指示している。
うん?
適当な大きさに砕くだけじゃないのか?
「ここでは、岩塩を割りながら、選びます。混ざり物がない白い部分を別にし、」
塊を受け取った親方が、光にかざして見て、頷くと、木箱に入れた。
色のついている部分は、白い塊とは違い、雑に別の箱に入れられる。
「混ざり物がある部分は、別の部屋に運びます。次にいきます」
ガンガンいう音が、より大きくなる。
この部屋では、さっきよりガチムチ職人の人数が多い上、若い人が多そうだ。
半裸の筋肉を見て、さっきより若い人が多い分か、歓声というか、悲鳴が大きく聞こえる。
あーあ、調子に乗って筋肉見せつけポーズつけた奴が、先輩に殴られてた。
ひたすら、ガンガン砕いている。
「ここでは、混ざり物のある岩塩を細かく砕きます。次にいきます」
袋に細かい岩塩が詰め込まれ、運ばれていく。
「ここでは、砕いた岩塩を水に溶かします」
水の入った木の樽に、袋の中身を入れ、棒でグルグルとかき混ぜている。
せっかくの岩塩を、水で溶かしちゃうのか?
どうして?
「塩水を目の粗い袋で濾して、塩以外の混ざり物、例えば石などを除きます」
ああ!
岩塩っていっても、塩百パーじゃなくて不純物が入っているのを、取り除く必要があるのか。
だから、塊のまま使える、純度の高い部分は、丁寧に扱われていたのか。
きっと、高いんだろうな、あの部分は。
「次にいきます」
もわ、っと暑かった。
大鍋で、ガンガン塩水が煮られている。
「混ざり物を除いた塩水を沸かして、塩だけにします」
塩を溶かして、不純物を除いて、もう一回、煮詰めていてるのか。
鍋の中で、結晶化した塩を別の鍋に移している。
あれを乾燥して、できあがりなのかな。
こうなっちゃうと、テレビで見た海水で塩をつくるのの後半と同じだな。
でも、これだけ水や薪が必要だから、山奥から運んでやってるのか。
鍋に残っていた塩水が、小さい木の樽に移された。
「次にいきま、」
「先生! あれなんですか?」
俺は、右手を上げて、左手で、樽を指差した。
ヤンデル先生は、ちょっと首をかしげると、職人の方へ顔を向けた。
職人が、背をぴんと伸ばして、答えた。
「苦い水です! これごと塩にすると、苦くなるんです! 捨てます!」
「ください!」
俺も、負けずと声を上げて、お願いした。
ヤンデル先生は、ちょっと首をかしげると、俺の方へ顔を向けた。
俺は、背をぴんと伸ばして、答えた。
「見学の記念です!」
先生は、ちょっと首をかしげると、職人の方へ顔を向けた。
「どうぞ、さしあげます!」
先生は、俺の方を向いて頷いたので、慌てて樽を取りに行った。
帰りの馬車の中、この世界の本はたくさん読んだけど、それは少し古い情報で、もっと最新の情報を手に入れるには、どうしたらいいのか、と考えていた。
教師ヤンデル・ローラウは、ローザ・ロッテルーノと話し合っていた。
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