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??ローグ
ルート055:現在?
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丘の上からの野太い光線が、密集陣形にした俺たちの師団を薙ぎ払った。
魔法?
まさか、あの出力で?
フランス軍は、王子様師団の倍近くいる。
それだけでも、ザールフェルトを死守するのは、難しいのに、高出力の魔法攻撃だと?
いやいや、あの魔法のためのリソースは、どうやってるんだ?
ヤンデル先生とローザ先生が交わす声が聞こえた。
「あれはまさか?」
「リソースの召喚かもしれない」
なんだそりゃ?
どうやら、リソースのために集めた人員から、強制的にリソースを徴収して、それをネジ曲げた空間で戦地に送り込む、フランス軍が開発中と噂の魔法らしい。
もう、噂じゃないし。
というか、そんな無茶なことして、いろいろと大丈夫なのか?
そんな敵軍の心配よりも、たった一撃で、我が王子様師団は壊滅状態で、最前線では、脱走兵が出ていると、伝令がきた。
あれほどの魔法、連射はできないはずだ。
そうであってほしい頼む。
次の大規模魔法のためか、フランス軍からの魔法攻撃が途絶えた隙に、敵の一部の突出を誘い、分断・各個撃破を狙って、ヤパンの使徒や、ハンナ配下の傭兵部隊を出撃させる。
また、丘の上に、光が見えた。
もう、連射できるのか?
しかし、それはこちらへ撃たれることはなく、巨大な球に広がり、丘を飲み込んで、消えた。
そう、丘が、ぽっかりと消えたのだ、その近辺に展開していた兵ごと。
空には、真っ黒な穴のようなものが開いていて、それに向かって一瞬、渦を巻いて空気が吸い込まれ、これも消えた。
何が起きたのか、茫然としているところに、頭の中で、数十人もの断末魔が響いた。
俺は、意味なく耳を押さえて、よろめきながら、周りを見ると、魔法が使える者だけに聞こえたようで、直感的に、「リソースのために集めた人員」が、全滅したのだと感じた。
きっと、「ネジ曲げた空間で大量のリソースを送る」か「強制的にリソースを徴収」という無茶な魔法が暴走したのだろう。
フランス軍もかなり巻き込まれたようだが、まだまだ向こうの方が、数は多そうだ。
ようやく、プロイセン左翼軍から、ルドルシュタットへの撤退許可が届いた。
しかし、敵も味方も大混乱で、そんな簡単に、撤退の伝令が、伝わっていかない。
そもそも劣勢で、簡単には逃がしてもらえない戦況だ。
ヤパンの使徒を展開してしまったのは、失敗だったか。
残ったハンナ配下の傭兵を伝令、援護に出すか?
「撤退する我が師団の兵たちを援護するぞ!我に続け!」
馬鹿王子が、叫びながら、馬の腹を蹴って飛びだすのが、見えた。
「撤退だー!ルイ師団の勇猛なる兵たちよ、ルドルシュタットへ撤退せよ!」
慌てる護衛兵を置き去りに、敵へ突撃していく白馬に乗った王子様。
「ハンナ!馬鹿王子を、連れ戻せ!傭兵隊、全部連れてけ!」
「わかった!みんな行くよ!」
『はい、お嬢!』
フラグ:『空間崩壊』
魔法?
まさか、あの出力で?
フランス軍は、王子様師団の倍近くいる。
それだけでも、ザールフェルトを死守するのは、難しいのに、高出力の魔法攻撃だと?
いやいや、あの魔法のためのリソースは、どうやってるんだ?
ヤンデル先生とローザ先生が交わす声が聞こえた。
「あれはまさか?」
「リソースの召喚かもしれない」
なんだそりゃ?
どうやら、リソースのために集めた人員から、強制的にリソースを徴収して、それをネジ曲げた空間で戦地に送り込む、フランス軍が開発中と噂の魔法らしい。
もう、噂じゃないし。
というか、そんな無茶なことして、いろいろと大丈夫なのか?
そんな敵軍の心配よりも、たった一撃で、我が王子様師団は壊滅状態で、最前線では、脱走兵が出ていると、伝令がきた。
あれほどの魔法、連射はできないはずだ。
そうであってほしい頼む。
次の大規模魔法のためか、フランス軍からの魔法攻撃が途絶えた隙に、敵の一部の突出を誘い、分断・各個撃破を狙って、ヤパンの使徒や、ハンナ配下の傭兵部隊を出撃させる。
また、丘の上に、光が見えた。
もう、連射できるのか?
しかし、それはこちらへ撃たれることはなく、巨大な球に広がり、丘を飲み込んで、消えた。
そう、丘が、ぽっかりと消えたのだ、その近辺に展開していた兵ごと。
空には、真っ黒な穴のようなものが開いていて、それに向かって一瞬、渦を巻いて空気が吸い込まれ、これも消えた。
何が起きたのか、茫然としているところに、頭の中で、数十人もの断末魔が響いた。
俺は、意味なく耳を押さえて、よろめきながら、周りを見ると、魔法が使える者だけに聞こえたようで、直感的に、「リソースのために集めた人員」が、全滅したのだと感じた。
きっと、「ネジ曲げた空間で大量のリソースを送る」か「強制的にリソースを徴収」という無茶な魔法が暴走したのだろう。
フランス軍もかなり巻き込まれたようだが、まだまだ向こうの方が、数は多そうだ。
ようやく、プロイセン左翼軍から、ルドルシュタットへの撤退許可が届いた。
しかし、敵も味方も大混乱で、そんな簡単に、撤退の伝令が、伝わっていかない。
そもそも劣勢で、簡単には逃がしてもらえない戦況だ。
ヤパンの使徒を展開してしまったのは、失敗だったか。
残ったハンナ配下の傭兵を伝令、援護に出すか?
「撤退する我が師団の兵たちを援護するぞ!我に続け!」
馬鹿王子が、叫びながら、馬の腹を蹴って飛びだすのが、見えた。
「撤退だー!ルイ師団の勇猛なる兵たちよ、ルドルシュタットへ撤退せよ!」
慌てる護衛兵を置き去りに、敵へ突撃していく白馬に乗った王子様。
「ハンナ!馬鹿王子を、連れ戻せ!傭兵隊、全部連れてけ!」
「わかった!みんな行くよ!」
『はい、お嬢!』
フラグ:『空間崩壊』
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