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1805年/秋
調理≪エイミー・ドリンク≫
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最近、早朝に裏山でウォーキングしていると、ナンシー先生に会うことがある。
彼女もトレーニングとして、走っているようだ。
くそっ、胸ゆらしてんじゃねえぞ。
「走んないのか?」
「散歩みたいなものですから」
「何、その足?」
「靴だと、足が痛いので」
さすが傭兵、袖切ったシャツには、関心がないようだ。
俺が、ウォーキングを終えて休憩していたら、彼女もどんだけ走ったのか知らないが、戻ってきた。
葉っぱまみれで、息が荒い。
走っているというよりは、敵中突破訓練じゃないのか?
と思って見る、と背中に細長いものを背負っていた。
「背中の、なんですか?」
「ああ、これか」
前に回してきたは、布に包まれた細長いもの。
なんだ、そりゃ?
「中身は、木の枝と石なんだが」
そうなの?
「銃を持ち出して、壊すと厳罰だから、模擬銃のつもりだ」
おおおおお!
「どうせ走るなら、背中とか腕で、重さに慣れておきたいからな」
そっか、警備隊には、銃が支給されているのか。
って、主武器は銃だものな、当たり前か。
一度、銃を見せてもらいたいな。
そう思って、皮袋の中身を飲んでいる、と食い入るように見てきた。
「水筒、忘れたんですか?」
「うん」
「飲みたいんですか?」
「うん!」
まあ、銃を見せてもらうのに、餌づけしておくのも、いいかもしれないな。
「どうぞ」
「うん!!」
奪うようにして飲んで、止まった。
あ、しまった。
中身、水じゃなかったのを、言ってなかった。
「なんじゃ、こりゃあ!?」
「えーと、うちの田舎で、汗かいた後に飲む、秘伝の水です」
「腐ってるんじゃないよな?」
酢が入ってるからね。
「いえいえ、塩と酢と砂糖、これを入れた水を飲む、と疲れがとれるって、母親に教わりました」
と、いうことにしておこう。
砂糖は贅沢品だから、実家じゃお祝いくらいでしか使えなかったけどな。
「美味いな、これ! 素晴らしいお母様だな!」
それはよかった。
運動後だから、酸っぱ甘いのは、美味いよな。
って、全部飲み干すなって!
「これ、なんて飲み物だ?」
「い、いや、だから、秘伝の水・・・」
前世(?)の記憶での名前、スポーツドリンクを言うわけにもいかない。
その後、「エイミー・ドリンク」の名で警備隊で一大ブームを起こし、学園でも体育後の飲み物としても採用されるのだか、今現在、俺の口はカッサカサだった。
教師ローザ・ロッテルーノは、体育後に配るエイミー・ドリンクをつくるために、忙しく手を動かしながら、呟いた。
「また、エイミー?」
彼女もトレーニングとして、走っているようだ。
くそっ、胸ゆらしてんじゃねえぞ。
「走んないのか?」
「散歩みたいなものですから」
「何、その足?」
「靴だと、足が痛いので」
さすが傭兵、袖切ったシャツには、関心がないようだ。
俺が、ウォーキングを終えて休憩していたら、彼女もどんだけ走ったのか知らないが、戻ってきた。
葉っぱまみれで、息が荒い。
走っているというよりは、敵中突破訓練じゃないのか?
と思って見る、と背中に細長いものを背負っていた。
「背中の、なんですか?」
「ああ、これか」
前に回してきたは、布に包まれた細長いもの。
なんだ、そりゃ?
「中身は、木の枝と石なんだが」
そうなの?
「銃を持ち出して、壊すと厳罰だから、模擬銃のつもりだ」
おおおおお!
「どうせ走るなら、背中とか腕で、重さに慣れておきたいからな」
そっか、警備隊には、銃が支給されているのか。
って、主武器は銃だものな、当たり前か。
一度、銃を見せてもらいたいな。
そう思って、皮袋の中身を飲んでいる、と食い入るように見てきた。
「水筒、忘れたんですか?」
「うん」
「飲みたいんですか?」
「うん!」
まあ、銃を見せてもらうのに、餌づけしておくのも、いいかもしれないな。
「どうぞ」
「うん!!」
奪うようにして飲んで、止まった。
あ、しまった。
中身、水じゃなかったのを、言ってなかった。
「なんじゃ、こりゃあ!?」
「えーと、うちの田舎で、汗かいた後に飲む、秘伝の水です」
「腐ってるんじゃないよな?」
酢が入ってるからね。
「いえいえ、塩と酢と砂糖、これを入れた水を飲む、と疲れがとれるって、母親に教わりました」
と、いうことにしておこう。
砂糖は贅沢品だから、実家じゃお祝いくらいでしか使えなかったけどな。
「美味いな、これ! 素晴らしいお母様だな!」
それはよかった。
運動後だから、酸っぱ甘いのは、美味いよな。
って、全部飲み干すなって!
「これ、なんて飲み物だ?」
「い、いや、だから、秘伝の水・・・」
前世(?)の記憶での名前、スポーツドリンクを言うわけにもいかない。
その後、「エイミー・ドリンク」の名で警備隊で一大ブームを起こし、学園でも体育後の飲み物としても採用されるのだか、今現在、俺の口はカッサカサだった。
教師ローザ・ロッテルーノは、体育後に配るエイミー・ドリンクをつくるために、忙しく手を動かしながら、呟いた。
「また、エイミー?」
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