16 / 90
1805年/秋
検査≪白いドロドロ≫
しおりを挟む
今日は学園の授業は休みなのだが、俺は検査で医務室に来ていた。
前回の検査で、辻褄の合わない結果が出たとのことで、今回はより詳しく検査するらしい。
朝飯抜きで、朝一で来い、と自分で言ったくせに、マーサー先生は、気だるそうだ。
「なんで朝一からって言ったんだろ、アタシ」
知らん、聞いてない、腹減ってんだから、とっとと検査してくれ。
「ねむいー」
だらんだらん歩く後ろをついていくと、いつものベッドに、前回とは違う白い箱が乗っていた。
「脱いで、入って」
説明、雑すぎじゃね?
とりあえず、下着姿になって、先生を見るが、
「あ、怪我治ってるわね、でもそれも」
はい、はい。
全裸で、足元しか空いていないベッドの上の箱に、全裸でずりずり匍匐前進して入る。
「上向いて、目は開けてて。瞬きはしてもいいから」
言われるままに、全裸で仰向けになった。
つい、手はいろいろ隠してしまう。
「あんまり動かないでねー」
足元が閉まって密封された。
お腹の上あたりが、開いたが、角度的によく見えない。
「あんまり動かないでねー」
それ、さっき聞いた。
ドロドロした白い液体が、開いた部分から、注ぎ込まれた。
「ちょ、まって」
「あんまり動かないでねー」
これ、なにプレイ?
ちょっと口に入った。
なんだこれ、激甘だ。
よかった、苦くなくて。
って、口はいって、平気?
「飲んでも平気よー」
密閉された箱に、ドロドロが溜まっていく。
溺れちゃわない? と心配になっていると、耳の穴には、入らない程度で止まった。
白いドロドロが、青く発光した。
その発光した部分が、足元へ移動したり、戻ってきたりする。
もう、勘弁して。
「頭ぶつけたの、どこで?」
「両親と泊まってた宿で、です」
発光に、緑が混ざり、移動が少し早くなる。
「ナニにぶつけたの?」
ベッドの上に、制服を拡げて・・・
発光に、黄色が混ざり、移動が少し早くなる。
上着を身体に当てて、振り向いて・・・
頭が、痛い。
発光に、赤が混ざった。
ピーっ、とカン高い音がして、発光が消えた。
ほっ、とした俺に、先生の呟きが聞こえた。
「プロセッサに、外部からの接続で、高負荷がかかった?」
朝飯抜きの指示は正しかったよ、先生。
前回の検査で、辻褄の合わない結果が出たとのことで、今回はより詳しく検査するらしい。
朝飯抜きで、朝一で来い、と自分で言ったくせに、マーサー先生は、気だるそうだ。
「なんで朝一からって言ったんだろ、アタシ」
知らん、聞いてない、腹減ってんだから、とっとと検査してくれ。
「ねむいー」
だらんだらん歩く後ろをついていくと、いつものベッドに、前回とは違う白い箱が乗っていた。
「脱いで、入って」
説明、雑すぎじゃね?
とりあえず、下着姿になって、先生を見るが、
「あ、怪我治ってるわね、でもそれも」
はい、はい。
全裸で、足元しか空いていないベッドの上の箱に、全裸でずりずり匍匐前進して入る。
「上向いて、目は開けてて。瞬きはしてもいいから」
言われるままに、全裸で仰向けになった。
つい、手はいろいろ隠してしまう。
「あんまり動かないでねー」
足元が閉まって密封された。
お腹の上あたりが、開いたが、角度的によく見えない。
「あんまり動かないでねー」
それ、さっき聞いた。
ドロドロした白い液体が、開いた部分から、注ぎ込まれた。
「ちょ、まって」
「あんまり動かないでねー」
これ、なにプレイ?
ちょっと口に入った。
なんだこれ、激甘だ。
よかった、苦くなくて。
って、口はいって、平気?
「飲んでも平気よー」
密閉された箱に、ドロドロが溜まっていく。
溺れちゃわない? と心配になっていると、耳の穴には、入らない程度で止まった。
白いドロドロが、青く発光した。
その発光した部分が、足元へ移動したり、戻ってきたりする。
もう、勘弁して。
「頭ぶつけたの、どこで?」
「両親と泊まってた宿で、です」
発光に、緑が混ざり、移動が少し早くなる。
「ナニにぶつけたの?」
ベッドの上に、制服を拡げて・・・
発光に、黄色が混ざり、移動が少し早くなる。
上着を身体に当てて、振り向いて・・・
頭が、痛い。
発光に、赤が混ざった。
ピーっ、とカン高い音がして、発光が消えた。
ほっ、とした俺に、先生の呟きが聞こえた。
「プロセッサに、外部からの接続で、高負荷がかかった?」
朝飯抜きの指示は正しかったよ、先生。
0
お気に入りに追加
236
あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?

大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる