【完結】中身は男子高校生が全寮制女子魔法学園初等部に入学した

登場人物と用語説明

魔法用語説明

本作の魔法用語と発動方法の説明です。
なんとなく、想像力や生まれながらの才能、そして訓練が必要で、意外と使うのが面倒、とだけ覚えておいてただければ、理屈っぽい細かい設定は、スルーしていただいても問題なく物語はお読みいただけます。
とりあえず読み飛ばしていただいて、途中でわからない用語が出てきたら、説明を読んでみてください。

・魔法と科学技術の関係と発達
この世界の魔法は誰でも使える。
しかし、才能や訓練が必要なため、万能ではない。
そのため、魔法があっても、誰でも手軽に使える科学技術は、研究され、発展し続けている。
また、想像力を具現化するのが魔法という存在なため、科学で解明された論理が魔法へのイメージを補強して進化する、という相乗効果があり、どちらか一方のみが発達し、他方が発達しない、ということは今のところない。
この世界の魔法は、錬金術に近いイメージだが、魔法という言葉が先にあったため、錬金術という言葉は発明されなかった。
例：魔法で雨を遮るより、雨具を使った方が楽

・魔法発動方法
世界を改変するための魔法回路（プロセッサ）を世界につなぐ。

・スクロール
概念（イメージ）上の紙。これにスペルを書くのが、魔法を使う第一段階。

・スペル
スクロールに魔法で起こしたい現象を概念（イメージ）上の文字で書くこと。
状況に応じて、どの程度、詳細を書くの判断が重要。
ブローのスペル例：≪風/始点/横穴/上へ/包む/ボール≫

・コンパイル
スペルに応じて、プロセッサを変形させる行為。
大きく才能の差が出る部分で、あいまいなスペルであっても、コンパイルが優秀であれば、思い通りの魔法を発動できる。
スペルに書かれていない意識した部分（水の表面を見る）、無意識も組み込まれる。
例：コップの中に氷をつくる場合、「水よ凍れ」だけ、水の範囲を指定して温度を何度下げるかを書かなければならないような差がでる

・コンパイル・エラー（エラー）
スペルの記述ミスなどにより、コンパイルが行われず、魔法が発動しないこと。

・プロセッサ
誰もが持っている世界を改変する魔法回路。
世界につなぐことで、魔法を発動する。
いくつ持っているかは、人により異なる。
一般人はほとんど一つ。入学生は三つ以上。
「心」のように、確かにあるのだが、見えないし触られない。

・キャスト
プロセッサを世界につなぐ行為。
これによりプロセッサを経由したリソースが世界に流れ込み、魔法が発動、世界が改変される。

・プレキャスト
プロセッサをコンパイルした状態で保持すること。
予め使う魔法を準備しておけ、瞬時に魔法を発動できる。

・ダブルキャスト
二枚のスクロールをコンパイルしておき、同時にもしくは時間差でキャストすること。
二つの魔法を発動できる。

・リソース
物質を存在させている力。
消費され尽くすとその物質は消滅する。
魔法を発動させる動力であり、魔法を使う人間とその周囲から消費される。
魔法を使いすぎると、その人は（魔法の規模によっては、周りを巻き込んで）消える。
時間とともに回復する。