【完結】中身は男子高校生が全寮制女子魔法学園初等部に入学した

まみ夜

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アトガキ

ア(ト)ガキ

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まずは、「最終話」まで読んでいただき、ありがとうございました。

余韻に浸っておられる最中に、無粋かもしれませんが、この物語を書こう、と思った経緯などをダラダラと。

知識チートの物語を読んで、いろいろとモヤモヤしました。
そりゃ、異世界だから、と言ってしまえば、何でもアリな訳で。
でも、そう都合よくいかないのを、どう工夫するかが読みたいのです。

そこで、歴史小説を書こう、と思いつきました。
(唐突)
異世界ではなく、現実世界の過去で、知識チートをガチ検証してみよう、という考えでした。

では、いつのどこにするか?
知識チートなので、あまり現代に近い、と意味ないし、過去過ぎる、と工夫のしようがなくなる。
ということで、世界が激変する産業革命の直前。
そのあたりでの、世界的な出来事としては、フランス革命。
ということで、その結果に翻弄されるプロイセンに決めました。
(なぜ素直にフランスにしない)
(フランス革命でベル薔薇に勝てるわけないじゃん)
(勝つ気?恐ろしい子)

となれば、物語の着地点を決めなければいけません。
フランス軍ナポレオンに勝つ?
漢の浪漫ではありますが、では、どうやって?
この時代、プロイセンの国王は無能、元帥は老害、そんな連中が、知識チートの素晴らしさに気がついて登用してくれるかどうか。
してくれても、そこまで軍備拡張したら、世界が変わる。
(疑問提起:世界が変わってはいけないのか?)

しかも、産業革命前縛りは、なかなかハードルが高く、画期的な兵器をつくるには、高校生レベルの知識では、ブレークスルーするには難しい。
かといって、特殊な知識の持ち主にしてwikiに書いてあるようなことを垂れ流すのは、主人公が「どこにでもいる人(アナタかもしれない)」ではなくなってしまい嫌なので、やはり高校生縛り。
その上で、いろいろいろいろいろいろ検討したのですが、難しい。
ので、諦めました。

はい、魔法の導入です。
(歴史小説ドロップアウト)
マッチ程度の炎でも、雷管ナシで、銃が撃てるようになります。
冷却もできるので、調理関係の幅も広がる。

当然、魔法が万能では、そもそも科学技術が発達しなくなるので、これも縛り。
(別名、緊縛小説)
それでも、プロセッサの数に頼らずに、ひとつのプロセッサで複数の魔法をキャストするマルチプロセッサなどの開発(エイミーが、スペルにスペースを入れる、とか考えていたやつ)なども考えていたのですが、国民総魔法兵士化してしまうので、伏線止まりでした。
(ただ、誰かが発想して開発してもおかしくないですが、そうなったら誰もが魔法を使いまくれる世界にパラダイムシフトしてしまうわけで。そうなる、と逆に「魔法が封印」されたり、とか)

そんなこんなで、書きあがったのが、この物語です。
ご期待に添えたかはわかりませんが、なんとかかんとか「最終話」です。

なお、戦争シーンの尺をもっと取るか悩んで、資料を集めまくった時期もあったのですが、たった一つの戦場で、たった一人を生き残らせることで、世界がどう変わるか、を書こう、と選択し、こうなりました。
仲間が順番に倒れていくドロッドロの「俺に任せて先に行け」展開も嫌いではないのですが、エイミーらには、似合わない気がしましたし。
(アリスがリソース使いすぎで手首だけ残して消滅とか、需要あるのか?)
(そういう犠牲者を出す分岐は、今回はエイミーがうまく避けられた感じ?)

それでも、たったそれだけで、世界は、歴史は大きく変わってしまうので、この後がどう変わったかの未来も書いてみたい、とか。
厳密にいえば、過去と未来が変わって、現代から転移したご先祖がそのまま存在するの?とか。
でも、魔法があるんだから異世界だから、タイムパラドックスはないんだよ、とか。
ご先祖のせいで魔法が発生した同じ世界なんじゃないの?とか。
それこそタイムパラドックスでしょ?とか。
そもそも日本語の本って何よ?とか。
同じ世界で、同じ人物であったら、結果は常に同じか?とか。
「今」に影響を与えるのは、結局「いつ」なんだろうね?とか。
まあ、いろいろありますよね。

当初は、スターウォーズのように、この物語の過去編、未来編の三部作予定でしたが、世界はそういう一直線でもなさそうなので、それもどうなることやら。
分岐はメディア的に向かないし、選択しなおし物語は、既存でありますしね。
(予定は未定)
でも、恋愛小説の皮を被ったトレーニング物語もいいな、とか。
(どうせ、男二人女二人でも男女カップルができないジェンダー入り乱れて、とか需要あるのか?)
(さあ?)

兎にも角にも、アトガキまで読んでくださり、ありがとうございました、です。

「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」公開の年に、今でも揺るがない脚本を二十年以上も前に書かれた首藤剛志先生に、捧ぐ
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