高嶺のsub様の大いなる勘違い〜その人はdomじゃありません〜

もかりん

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19. ご主人様がいないと生きていけない

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春人と正式なパートナーになって1か月…
春人はBランクのdomになっていた。

僕はすっかり春人なしでは生きられないようになっていた。
朝、春人の腕の中で目覚めて、春人に身体に傷がないか、痛みがないか、熱がないかチェックしてもらって服を渡してもらう。

present晒せ】のコマンドがもらえれば、明るいところで裸を見られる事も、昨夜沢山愛されたお尻の穴の中まで広げて確認される事も恥ずかしさより見てほしい気持ちが勝ってしまう。
それからソファで膝枕で歯を磨いてもらってら春人から口移しで水をもらって飲む。飲み終わるとご褒美に沢山舌を入れて口の中を舐めてくれる。嬉しい。

その後。テーブルに座って待っていると、春人が作った朝食が出される。今日は焼き鮭と、ほうれん草のおひたしと味噌汁だ。僕の前に箸はない。

春人が魚をほぐして僕にアーンって食べさせてくれる。
お休みの日は時間があるから、さらにお膝に横抱きにしてもらって、沢山チューしてもらいながら食べさせてもらう。

それから2人でトイレに行く。僕が用を足している間、春人はずっと僕の股間を凝視している。勢いとか色とかをチェックしてるらしい。

初めの頃は恥ずかしくてコマンドもらってたけど、最近はコマンドなしでもできるようになってきた。エッヘン!

それから髪の毛を整えてもらって、スキンケアをしてもらって、お弁当を持たされて、僕らは大学へと向かう。
昼前と午後初めのどちらかの授業がある時は空いてる教室で2人でお弁当を食べる。誰もいない時はお昼も食べさせてくれる。
学食は、domが僕に声掛けてくるかもしれないから入っちゃダメなんだって…
お昼前後に時間がある時は、ちょっと足を伸ばして外食する。何食べたい?って聞いてくれる事もあるけど、僕は大体何でもいいので、というか、春人が食べたいものを一緒に食べたいので春人に従う。
春人は朝晩の献立との栄養バランスを考えてお店を選んでくれる。最近はメニューも僕が決められないことが多いので春人が決めてくれる。放っておくと、春人と同じって答えちゃうから、春人は僕の好きそうなものを2つ選んでシェアしてくれる。

時間に余裕がある時は、大学の外で、一平に会うこともある。その時もやっぱり学内はダメなんだって…

一平には、もっと自分を持てとか、春人を頼りすぎるなとか言われるけど、何がいけないのかよくわからない。

春人と同じ授業の時は隣で受ける。別々の時は教室まで送ってくれて授業が終わると迎えにくる。
休み時間にトイレに行く時もさりげなく春人は僕の便器を覗いてチェックしている。尿の量とか色で熱中症とか色々わかるらしく、水分を取るようにって渡されたりする。
さすがに学内では水の口移しはしないようにしてる。
誰に見られるかわからないからね…

帰ったら、一緒に手洗いうがいをして、2人でテレビ見たり、勉強したり、本を読んだりしてゆっくり過ごす。
その間も春人はコーヒーを淹れてくれたりと甲斐甲斐しくお世話をしてくれる…
それからまた一緒にご飯食べて、服を脱がせてもらって一緒にお風呂に入って(コマンドもらった時はちゃんと自分で脱いでるよ)、洗ってもらって、着替えさせてもらって、髪を乾かしてもらって、冬は肌にクリームも塗ってもらって、プレイをして、エッチして一緒に抱き合って眠る。

春人がバイトの時は、(春人は、僕と一緒にいるためにもうバイトやめたいって言ってるけど)春人に言われた通りの物を食べて春人に言われた通りにお風呂に入って着替えて、春人の帰宅をソファで待ってる。

基本、僕が自分で自分の事をするのは、春人に命令をもらった時だけだ。
春人にしてもらうか、するように言われるか…完全に生活を管理されている。
春人って管理欲求が強いタイプだったんだなぁ~

でも、嫌じゃない。むしろ大歓迎だ。だって、僕はずっと見ていてほしいタイプだから、それって控えめに言って最高じゃないか!生活の全てを春人が見てくれている、考えてくれている。春人がいない時だって、1人じゃない。命令を遂行して誉めてもらうために頑張る時間なんだもの…

僕は、今、毎日24時間幸せだ。

だけど、さっき春人と一緒に帰ろうとしてたら、春人のところに一本の電話があった。
バイト先のお爺さんからだ。
急遽ヘルプで来てくれないかって言われたらしい。
今日はバイトの日じゃないけど、ちょっと様子を見に行ってくるって言って春人は急いでバイト先に向かった。
きっと、酒屋のお爺さんに何かあったんだろう…心配だ…

「理人、先に帰っててくれる?」

「うん、わかった!家で待ってる」

「うん、落ち着いたら連絡するよ。たぶん…遅くなると思うから、ちゃんといい子で待っているんだよ…」

「うん…わかった…」

春人は足早に立ち去った…僕も春人に帰れと言われたので、真っ直ぐ家に帰る。
帰って、いい子で待ってる…これは春人のくれた立派な命令だ。
大学内だから、グレアもコマンドもないけど、僕は春人の命令をキチンと守る。

真っ直ぐ2人のマンションに向かった。

部屋に入って靴を脱ぐとリビングにまっすぐ向かってソファに腰掛けた。

春人も、今頃バイト先に着いたかな…

テレビでも見ようかな…でも面倒くさいな…春人が一緒に見てくれるわけでもないし…

僕は、何をする訳でもなくぼーっとしていた…


ぼんやりしたまま…どのくらい時間が過ぎたのだろう…
部屋の外はすっかり夜だ…最近は陽が落ちるのが遅いから19時くらいだな…

レポート、しておこうかな…でも春人に言われた事でもないし、春人が見てくれてないとやる気が湧かないな~

まぁ、いっか…春人が帰ってきたらきっと命令してくれるし、終わるまで見守ってくれるから、その時にやろう。

お腹減ってきたな…最近春人がきちんと3食決まった時間に食べさせてくれるから空腹は久しぶりだ。身体がリズムを覚えてたんだろう。
冷蔵庫には僕が1人でも食べられる物が沢山入っているけど、めんどくさい。

だって春人が食べさせてくれないし、1人で食べろと言われてないんだから食べなくてもいいよね…

喉も乾いてきた…でも何も飲みたくない。だって、春人が飲ませてくれないし、飲めとも言われてないもん…

僕は、春人のために水を飲んだり、ご飯を食べたり、勉強したり、お風呂に入ったり、ご奉仕したり、僕のすること全て、春人の為がいい。春人が望んでくれた事しかしたくない。

あ~トイレ行きたくなってきたな…
いつもなら…トイレに行って僕がするところを見てくれて、誉めてくれるのに…

今トイレに行っても、春人は気づかない…春人に見てもらえない…ならトイレも行かなくていいか…


春人、遅いな…寂しい…会いたい…声が聴きたい…

春人は以前『辛い時は俺をすぐ頼れ』って言ってくれた。

でも、僕は別に辛くない…
たしかに以前の僕なら、春人が帰ってこないだけで嫌われたんじゃないかとか不安になってsubドロップしていたと思う…

でも、春人がclaimパートナー契約してくれた夜に言ってくれたんだ…どんな僕だって見捨てないし嫌いにならないって…愛してるって…

首輪collarだってちゃんとある。
僕は首輪collarにそっと触れ、するする留め具のところまで指を滑らせた…春人と僕を繋ぐリードが付けられる部分…
きっと今も見えない運命のリードで繋がってるから…

だから、別に不安じゃない…」

僕はだんだんぼんやりしてきて、そのまま意識を手放した…




~春人視点~

今日は大変だった…バイト先のお爺さんが熱を出したっていうから、代わりに夕方まで店番して、店を閉めた。お爺さんの熱は下がらなくて、おまけにお腹が痛いと言って尋常じゃなく苦しみ始めた。只事じゃないと思って救急車を呼んで、病院に付き添った…理人のことは心配だったけど、お爺さんの命に関わる事だったら大変だし、病院に付き添ったから連絡もできなくて…
お医者さんに見てもらったら、お腹の中にできたイボみたいなところに細菌が入っただけで、抗生剤を1週間入院して点滴すれば良くなるということだった…
安心した俺は、理人に連絡を入れようと思ってスマホを取り出した。理人からは着信もなかったから大丈夫だろう…今頃もう寝てるかもしれない。

それでも、心配なので電話を掛けた。

理人は出ない…寝ているんだろうか…

嫌な予感がして、心配になり、病院に断りを入れて急いで帰宅した。

家に帰ると、部屋は真っ暗で静まり返っていた。

電気を付けると、理人はソファの下に倒れていた…

「りひと!!おい!大丈夫か?」

俺は理人に声をかけた…

「うぅん…」

どうやら寝ているようだ…

待ち疲れて寝ただけか?
それともsubドロップ?

背中がヒヤリとする…

救急車を呼んだ方がいいだろうか…
誰かの病院に連れ添っている間に最愛に何かあって、そばにいてやらなかったなんて…洒落にならない…

自分を殴りたくなるが、今は理人の処置が最優先だ…

もしsubドロップしているなら、救急車よりも俺がすぐにケアしてやるのが1番だ。

まずは、周囲の状況を確認する。

よく見ると、理人のズボンはぐっしょりと濡れていた。汗かとも思ったが、臭いを嗅ぐとおしっこの臭いがする。

漏らしているようだ…失禁するほど怖いことでもあったのだろうか…

流し台には食事どころか、コップを使った形跡もない。


理人の意識が戻らなかったら救急車を呼ぼう…

俺は必死に理人に声をかけ続けた…

「理人!起きて!聞こえる?理人!しっかりして!大丈夫だから、戻っておいで!」

前回のsubドロップのように虚な目はしていない。寝ているか、気絶しているかだろう…

「理人、【wake up起きろ】!理人、俺の声を聞いて!」

グレアを強め、無理矢理コマンドを使った。

「うぅん…あれ?春人?」

コマンドが効いたのか、理人が目を開けてくれた。

よかった!寝ていただけみたいだ…
大事には至っていないようでホッとする…

「理人…よかった!!目覚めてくれてありがとう…」

俺は理人をギュッと抱きしめた。本当は病人は無理に動かさない方がいいんだけど、たまらず無意識に動いてしまった。

「大丈夫か?…何があった?」

「ううん…別に何もないよ…春人、おかえりなさい」

「ああ…ただいま…何かほしい物あるか?」

「ぼく、喉渇いた…」

「そうか…今水持ってきてやる…」

俺はコップに水を注いで理人のところに戻ると、いつもしているように口移しで水を飲ませた。

「何か食べたか?」

「ううん…食べてない…」

「何も?お腹空かなかったのか?」

「お腹は空いた」

「何で何も食べなかったんだ?冷蔵庫に食べれるものあっただろう?」

「春人に食べろって言われてないし、別にいいかなって思って…」

頭が怒りで真っ暗になった…
理人にではなく、何も命令せずに出かけた自分自身にだ。たしかに普段俺がバイトに行く時はちゃんと命令してから出かけていた。気が動転していたし、いつもと同じ事をするだろうと安易に考えてしまった…

「水分は?キチンと摂ってたのか?」
「ううん…何も飲んでない…」
「…トイレも行かなかったのか?」
「…うん…春人が帰ってきてからしようと思ったんだけど、寝ている間に漏れちゃったみたい…ごめんなさい…」

「理人…!!ごめん…」

「え?何?何で謝るの?僕ちゃんと帰って待ってたよ…」

ダメだ…理人はこのままでは俺なしで何もできなくなる…いや、もうなってるか…

それは俺が望んだことだったのだが…

もし、俺が事故で死んだら?大怪我をして何日も帰ってこられなかったら?

俺が帰ってくる頃には理人は死んでいるだろう…ゾッとした…

以前にドキュメンタリー映画でみた映像が脳裏に浮かんだ。
最愛の夫であるdomを飛行機事故で失ったsubの女性が、その後1人で食事も出来なくなり廃人同然になり、更生施設に入院している映像だった。

当時、俺はneutralだったので、それを見ても理解できないとしか思わなかった。

でも、今なら理解できる。そのdomはきっと奥さんの生活を全て管理していたんだろう…今の俺のように…

『俺がいないと生きていけない』

domにとっては、それはあまりに甘美な響きだ…甘い誘惑…

でもダメだ!もし、本当に俺がいなくなったら…?

理人が不幸になる事は絶対にしてはいけない…俺は理人の主人なんだから…自分の欲望を優先させちゃいけない…春人の幸せを考えてやれてこその主人だろう…

理人を文字通りの『俺がいないと生きていけない』subにしては行けない。

「理人、これからいう事をよく聞いて。必ず守ってほしい。」

「はい…」

「俺が連絡なく、なかなか帰ってこない時も、必ず戻ったら理人のした事を全部聞いてやるから、理人はいつも通りに食事をして、水分も摂って、お風呂にも入って、トイレにもちゃんと行って、ちゃんと寝るんだ…俺が帰った時に褒めてもらえる行動を自分で考えてしろ。俺は帰れない時は理人が頑張ってるのを想像して楽しみにしているから…
俺は離れている時も理人の事を考えてる。だから遠くから俺が見てると思って行動しろ…できるな?」

「そっか…うん…わかった!春人が望んでくれるなら頑張る!」

「もし、俺が怪我して入院したとして…」

「え!そしたらずっと春人のそばに行きたいよ!ずっと春人の横で見てる!」

「そうじゃない…もし、病院に駆けつけたくてもその前に理人が弱ってたら、病院にも来れなくなるだろ?もしかしたら理人まで入院しちゃうかもしれない…」

「うう~っ…じゃ、ちゃんと頑張る!」

「それから…もし、俺が死んでも、天国から俺は見ているから…理人が寿命を全うした時に一生分、褒めてやるから…」

「え!嫌だ!春人が死んだら僕も追いかける…一緒に天国に行く!」

「理人、追いかけて自殺したら、お前だけ地獄に行っちゃうだろ…ちゃんと寿命まで生きないといけない…

それから…ちゃんと生きるっていうのは1人ぼっちで生きることじゃない…夢を叶えたり、友達と遊んだり……それから……必要なら新しいパートナーも作れ…」

俺は喉から絞り出すように言葉を紡いだ…本当は口にしたくないけど、理人の人生を考えて必要な事だ…

「嫌だ!何でそんなこと言うの?!一生一緒にいてくれるんじゃないの??」

「もしもの話だ…俺が万が一、先に死んだら…だよ。世の中、何が起こるかわからないだろ…あくまでも万が一だ。俺はお前と生きていくつもりだし、そのために全力で努力する。でも、万が一の時は、信頼できる相手をパートナーに選べ。もしも、自分で判断できないときには親や叔父さんや友人に相談しろ…

お前を愛してくれない奴にやるつもりはないからな…いいか?」

理人はただ涙を流しながら首を横に振る…

「今は理解しなくていい…だが【promise約束しろ】これは命令だ」

理人はその場に手を付いたまま泣き崩れている…
小さい声で、なんでそんな事言うの…ひどい…と悪態を付いている…

可愛い理人…俺も辛いんだ…わかってくれ…

俺は理人を抱きしめて、頭と背中を沢山撫でてやった。

理人が落ち着いてから、汚れた服を脱がせて1人でお風呂に入らせた。
理人は寂しがったけど、理人がお風呂に入っている間に食事の用意をする。
そういえば、俺も何も食べてなかった…

2人分の料理をしながら、ふと今日1人でsubドロップせずに待っていた理人の事を思った…

何もしてなかったことに愕然として、さらに不安を煽るような事を言ってしまった…

理人は、連絡もなしに朝方まで帰らなかった俺を信頼して、subドロップを起こさずに待っていてくれた。

ちゃんと褒めてやらなきゃいけなかった…ちゃんとケアしてやらなきゃいけなかった…

今は沢山そばにいて、安心させてやるべきだろう…

1人で頑張る練習は、その後でもいいはずだ…

料理は簡単な物に変えて、手早く用意すると、俺も理人と一緒にお風呂に入ることにした…

理人は、ちゃんと自分で洗って1人でお湯に浸かっていた。

「お、えらいぞ。ちゃんと洗って入ったんだな【good boyいい子だ】」

俺も手早く自分を洗うと、理人の背後に滑り込んだ。

理人を後ろから目一杯抱きしめて、髪に鼻を埋めた。

「理人…今日、subドロップしなかったな…」

「うん…だって、春人がどんな事があっても僕を見捨てない、嫌いにならないって約束してくれたから、不安にならなかったよ…」

理人が首輪collarのチェーンを引っ張って見せた。俺はブレスレットのチェーンを擦りつけた…まるで求愛儀式のように…

「ああ…何があっても絶対愛してるし、どこからだって見守ってる…いい子だ【good boyいい子だ】俺を信じてくれてありがとう…」

「今日は、バイト先の爺さんの具合が悪くて看病してたんだけど、どんどん酷くなって、救急車で病院に付き添ったんだ…」

「え?大丈夫だったの?」

「ああ…もう心配いらない…しばらく入院するけど、元気に戻るらしい…店はしばらく臨時休業になる。」

「俺が他人の世話をしてる間に、1番大事な理人がもしsubドロップしていたら、俺はもう生きて行けなかったと思うから、理人は俺の命の恩人だな(笑)

俺は理人を幸せにするために、生きてるんだからな!」

「ふふ…春人…それは僕のセリフ…」

俺たちは何度も甘いキスを繰り返した。

そして、理人が耳元で囁いた。

「ねぇ、春人…僕、ちゃんと自分で考えて褒めてもらえるように行動したよ…春人がご飯の支度をしてる間に、お尻の中…綺麗に洗っておいたよ…」

真っ赤になって言う理人が可愛すぎて、今すぐ襲いそうになったが、何とか堪えて、風呂から上がり、理人を膝に乗せて、食べさせながらプレイをして、そのままベッドにもつれ込んだ…

理人は既にだいぶ蕩けているが、せっかく理人が自分で考えて用意してくれた据え膳だ…一回だけでも繋がりたい…
「理人、ベッドに上がって【strip脱げ】」

理人は服を脱ぎ捨て、【kneelおすわり】とも言われてないのに俺の前にお座りした。

「理人、理人のちんこよく見せて【present晒せ】」
理人は素直に両手を横に突き、少し腰を前に突き出して、勃起した股間を見せてくれた。

俺は、理人の陰茎の根本を指でぐるっとなぞるように撫でた。
「今、俺は理人に見えないコックリングを嵌めた。俺がいいって言うまで射精しちゃダメだ…いいな?」

理人がコクリと頷く。
最近の理人はプレイ中の言葉が少ない…craimの時のの犬の散歩プレイがお気に召したようで、あれからずっと沈黙気味だ…

それでもエッチが始まると喘ぎ声が止まらなくなるから、ギャップが可愛くて堪らない…

ダメだ…想像すると興奮してしまう…

「理人…今度は腕を出して」

俺は2本の手首を合わせて、また指でぐるりと囲んだ。
「これは見えない手錠だ…俺がいいって言うまで外れない…いいね?
どうしても無理な時はセーフワードを使うんだよ」

理人はまたコクリと頷いた。

「手を使わずに、俺に奉仕して」

どこを、とは敢えて言わない…理人に考えてもらう。

理人はまず、膝立ちになって頬に口づけしてから頬をペロッと舐めた。まるで犬みたいだ…ずいぶんあのプレイがお気に召したらしい…

それから理人は、鎖骨…胸…腹と順番に唇と舌を這わせた。

俺は褒めてやる代わりに足で理人の股間をぐりぐりと刺激した。
理人は気持ちよさそうにしている…

歯で俺のズボンのゴムを噛んで頑張って俺のズボンを引き下ろそうとしている。

その健気な姿が可愛くて俺はそれを手伝ってやった。

俺の完全に勃起したペニスがボロンとまろび出た。理人は下生えに鼻を擦り付けて、俺のペニスに顔全体で戯れるようにすると、陰嚢から先端までツツーッと舐め上げてぱくんと口に咥えた…

いつのまに、こんな技を覚えたんだ…
俺のペニスはギンギンになるが、理人はそのまま俺のペニスへの愛撫を続ける。的確な力加減と舌使いにおれはすぐにでもイきそうになる…

「理人、【stop止まれ】すごく気持ちよかった。一旦止まってくれ…」

理人はなぜお預けを食らったのか分からずキョトンとしている。
俺は理人に口づけしながらベッドに仰向けに寝かせた。
腕を上に上げされて、理人の体毛の薄い脇を舐める。

「はぁ、ん…はると…そんなとこ…ぼく…なめられたこと…ないから…あぁん…」

「当たり前だ…俺以外に舐めた奴がいたら、そいつをぶん殴ってやる…」

俺は丁寧に両脇を舐め上げた…理人はくすぐったかったのか…涙でぐちゃぐちゃになっていた。

涙を舐め取ってから、乳首に舌を這わせる、クリクリと弄びながら理人の表情を伺う…

理人は首を振りながら、射精感に耐えているようだった…

「はると…もうイきたい!イキたいよ!イかせて!お願い…」

「可愛いおねだりだな…だが、まだダメだ…すぐに行くと疲れてしまうからな…
我慢して頑張ってる可愛い顔をちゃんと見ていてやるから、もっと見せてくれ。」

俺は理人のペニスを口に咥えると舌でなぶりながら、ようやく後ろの穴に指を突き入れた…

理人の下の口は、ずっと物欲しそうに、くぱくぱしてして、俺が指を入れただけで、嬉しそうにチュウチュウと吸い付き、俺の指を飲み込んでいく。
我ながら理人の下半身はずいぶんよく躾けられている…と自画自賛したくなるいやらしさだ。
敢えて一気に指を3本に増やして乱暴に中を広げて、知り尽くした中の入れた気持ちの良いところを重点的に責め立てる…

「ああ~ん♡はると…きもちいいよぅ…ああん…ぼく…いきそう…はやく…はるとの。おちんちんちょうだい…なかいっぱいこすって…おく…ずんずんってして…」

手が使えないから腰を動かして、俺に見せつけてくる。たまらない…

「理人、【good boyいい子だ】上手に可愛くておねだりできたな…今挿れてやる…俺も限界だ…一緒に気持ちよくなろう…」

俺は理人の気持ち良いところを擦りあげながら奥まで一気に貫いた。

「ああああああ!」

入れただけで、理人はイってしまったらしい…前も触ってないのに後ろだけで…しかもドライで…

理人は命令通り、コックリングがハマっている状態で射精せずに後ろだけでイった。しかも、そのまま降りて来れないらしく俺が腰を振るたびに絶叫している。どうやらイきっぱなしになってるようだ…

「理人、【good boyいい子だ】ちゃんと出さなかったな…コックリング外して前までイきたいか?」

「いい…いらない…いま…きもぢよすぎるからぁ…」

その可愛い姿を見ながら俺も理人の中で果てた。

「【good girlいい娘(こ)だ】メスイキめっちゃ可愛かった。
すごく気持ちよかったよ…手首の手錠もコックリングも終わりだ…自由にしていい。」

しかし、コックリングを外したはずの理人の陰茎は勢いよく射精する事はなかった…タラタラと微かに白濁を溢し、止まってしまった。後ろの穴から漏れる俺の白濁と変わらない勢いなので、俺の出した物が両方から出ているような錯覚に陥る。

理人は、ぐったりした様子で仰向けになっているが、顔は上気してふわふわと宙を漂っている…subスペースだ…

俺はリードの鎖を取ってくると理人の首輪collarにかけて、俺のブレスレットと繋いだ。

「リードはちゃんと握っててやるから安心して行っておいで」
理人に鎖を触らせて、耳元で囁いた。















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