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8. 高嶺のsub様は告白されました
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今日は月一回の診察の日だ。
俺は大学の附属病院へ向かった。診察と言っても、病院の診察室ではなくて、院長室だ。
診察するのは俺の叔父さん、母の弟だ。普段は忙しくて診察なんてしないらしいけど、僕の診察は必ず叔父さんがする。僕は至って健康だし、叔父さんも忙しいんだから、別に診察なんてしなくても薬だけくれればいいと言っているんだけど、必ず来いって言われている。
多分診察と称して、研究データを父に送っているんだと思う。要するに体のいい被験体だ…
「理人、最近調子はどう?」
僕も叔父さんと話すのは好きだからこの時間は嫌いじゃない。何でも話せる叔父さんは、親とはまた違った意味で俺の味方だと感じる。
「叔父さん!実はね…とうとう僕にdomが見つかったんだよ!同じ医学部の一年生なんだけど、こないだプレイもしてもらったの…初めてでいきなりsubスペースに入っちゃって…もう最高に元気だよ。薬も必要ないくらいだよ!」
僕は春人と出会ってからの事を全て話した。
「え?それ本当?!最高水準の理人に合うdomが学内にいるなんて考えられないけどな~
…しかも、春人だけに選択的にグレアを浴びさせるなんて…できるんだろうか…彼はこないだまで本当にneutralだったんだよね?」
「本当だよ!僕の脳波調べたらわかる筈だよ」
叔父さんはいつものように慣れた手つきで僕の脳波データを取っていく。
「うーん…たしかにものすごく安定してるね。プレイに満足している波形だ…
ねぇ、そのdomの人を明日ここに連れて来れないかな?彼のデータも取らせてほしい…それと…僕だけでは判断出来ないから、専門家にも相談したいんだけどいいかな?」
「つまり、明日春人をここに連れてきて、父さんに会わせたいってこと?」
「春人くんって言うんだね…うん、その通りだよ。彼のデータを送った上で、雅弘さんとビデオ通話で話をしてもらいたい。」
「わかった。ひとまず春人に聞いてみるよ。春人がダメって言ったら連れて来ない。」
「うん、わかった。いい返事を待ってるよ…」
僕は院長室を出ると春人に連絡を取った。
「うん…いいよ。俺も理人とのことや俺の体の状態を知りたかったし」
春人は意外にもあっさりOKしてくれた。
病院長と世界的な研究者に会うなんて…と恐縮してはいたけど、僕たちは研究の協力者だと思えばいいよって宥めておいた。
翌日の同じ時間に僕たちは院長室を訪ねることになった。
***
「うう~っ…緊張するなぁ」
「父さんに会うって言っても、あくまで診察だし、気にしなくて大丈夫だよ」
「そうだけどさ…」
応接室に入ると、普段の診察よりも沢山の機器が準備されていた。きっと春人の身体を詳しく調べるためだろう…
「叔父さん、こんにちは」
「やぁ、よく来てくれたね…君が春人くんだね。理人の叔父の柏木健一朗です。ここの病院長やってます。よろしくね。」
「あ…岬春人です!よろしくお願いします。」
春人は深々と頭を下げた。
「理人から大体の経緯は聞いているよ。ただ、2人の認識にズレがあるかもしれないから、ヒアリングから初めてもいいかな?」
「あ、はい…大丈夫です」
「理人、悪いけど隣の部屋で少し待っていてくれるかい?」
「うん、わかった。あまり春人を虐めないでね」
「はいはい…大丈夫だよ」
***
~春人視点~
理人が立ち去ると院長の柏木さんはそのままヒアリングを開始した。
「まず2人が出会ったのは、体育館の近くでボールを拾った時だと聞いたけど、その時君は何かした覚えはあるかな?」
「いえ、特には…でも、目があった時微かにですが、何とも言えない高揚感がありました。」
「そうか…理人がS波が出たと言っていたから、影響を受けたのかもしれないね。強いsub波は、近くにいる者にも多少影響するんだ。neutralであってもね。」
「そうなんですね…」
「次に理人がグレアを感じたのは、君がお年寄りを助けている時だと聞いたんだが、何か記憶にあるかな?」
「え?理人が近くにいたんですか?全然知りませんでした。」
「そうか…学食でカレーを食べてる時にグレアを出した覚えはない?」
「いいえ…理人に会ったのはカラオケに行った日が2回目だと記憶しています。」
「そうか…その日はどうだったの?」
「理人くんに誘われて、カラオケボックスでずっと頭を撫でていました。僕自身は特に何かした覚えはありません。」
「そうか…教えてくれてありがとう。」
プレイの時のことについては聞かれなかった事にホッとした。理人の叔父さんに向かって、キスのことを話すのはやっぱり恥ずかしい…
「ここからは、診察ではなく叔父としての質問だから、嫌なら答えなくてもいい。
君は、domの欲求もないのにどうして理人に付いてカラオケボックスに付き合ったり、プレイごっこをしてあげていたの?」
「…理人が…可愛いと…思ったからです…一目惚れでした。」
「そうか…誠実に答えてくれてありがとう。理人は育った環境のせいでダイナミクスに振り回されているところがあってね。恋愛感情についてはだいぶ鈍いと思う…苦労するかもしれないけど…よろしくね…」
「…!!はい!ありがとうございます!」
「うん…では、検査に移るよ…」
俺は血液検査や脳波やら色んな機械にかけられて、30分ほど検査をした。
「理人、もういいよ。入っておいで」
「これから検査データを解析してアメリカにいる雅弘さんに送る。向こうで検証してもらうから1時間後にまたここに来れるかい?」
「わかりました。」
「じゃ、叔父さんまた来るね」
俺たちは、院長室を出た。
なんだかんだと結構いい時間になったので、夕飯を先に食べようかとファーストフード店に行くことにして、2人で並んで歩く。
隣の理人と手と手が触れてドキッとした。
手を繋ぎたい衝動に駆られたけど、俺たちはプレイをする仲であっても恋人同士ではない。
プレイ以外の時に手を繋いでもいいものだろうか…主従関係ってそういうの変か?
そんな事を悩んでいて、なかなか手を繋げずにいた。
こないだはキスまでしたけど、あれはプレイ中のご褒美で恋人同士のそれじゃないしな…
悶々としていたら、フワッと以前に感じた気持ちいいオーラが漂ってきて、ふと隣を見ると理人がフニャフニャになっていた。
崩れそうな理人の腰を慌てて支えて、近くのベンチまで連れて行く。
これじゃ、ファーストフード店まで行くのは無理そうだな…
ベンチに座って頭を撫でてやっているうちに、理人が落ち着いて来たので、俺は思い切って自分の思いを伝える事にした。
「ねぇ、理人…聞いてほしい事があるんだ…」
「うん、なぁに?」
「理人と体育館で初めて会った時、俺は理人に一目惚れしたんだ。domとしてじゃなく男として…ってのも変か、男同士だもんな。人間として、恋愛感情の方で…」
「…………」
理人は、何も答えないのか、体調的に答えられないのかわからなかったが、俺はそのまま続ける。こういうのは勢いが大事だ。
「俺はneutralだからって一度は諦めようと思った…けどダメだった…カラオケボックスで頭を撫でたのも、プレイ中にキスをしたのも、理人が可愛いと思ったからで、理人と過ごすほどに俺はどんどん理人を好きになってる…
だから、もし検査の結果がneutralでパートナーになれなくても、いや、たとえdomでも、俺は理人と恋人同士になりたい…」
「…あ…あの…ありがとう…僕、ちょっとびっくりしちゃって…
春人が僕を好きって言ってくれてすごく嬉しい……
でも、僕…今までご主人様を探す事ばかり考えて来たから、その…謂わゆる恋愛ってものを全く意識してきたことがなくて…どんな感情なのか…よく…わからないんだ…
でも春人の事、大切だし失いたくないって思うし…
だから…春人との事、恋愛感情とか恋人とかそういう意味でちゃんと考えるから、返事は少し待ってくれる?」
「ああ…もちろん待つよ。」
「ありがとう…」
「あ、そろそろ時間だね。そろそろ行こうか」
「ご飯食べそびれちゃったね…ごめんね」
「いや…大丈夫だ。話せてよかった…飯は終わってからゆっくり食べよう」
「うん…」
理人の手をさりげなく繋いでみたが、振り解かれなかった。
代わりに理人の顔が真っ赤で、うっとりしてて俺は気分が良くなった。また、グレア感じてるのかな…
俺は大学の附属病院へ向かった。診察と言っても、病院の診察室ではなくて、院長室だ。
診察するのは俺の叔父さん、母の弟だ。普段は忙しくて診察なんてしないらしいけど、僕の診察は必ず叔父さんがする。僕は至って健康だし、叔父さんも忙しいんだから、別に診察なんてしなくても薬だけくれればいいと言っているんだけど、必ず来いって言われている。
多分診察と称して、研究データを父に送っているんだと思う。要するに体のいい被験体だ…
「理人、最近調子はどう?」
僕も叔父さんと話すのは好きだからこの時間は嫌いじゃない。何でも話せる叔父さんは、親とはまた違った意味で俺の味方だと感じる。
「叔父さん!実はね…とうとう僕にdomが見つかったんだよ!同じ医学部の一年生なんだけど、こないだプレイもしてもらったの…初めてでいきなりsubスペースに入っちゃって…もう最高に元気だよ。薬も必要ないくらいだよ!」
僕は春人と出会ってからの事を全て話した。
「え?それ本当?!最高水準の理人に合うdomが学内にいるなんて考えられないけどな~
…しかも、春人だけに選択的にグレアを浴びさせるなんて…できるんだろうか…彼はこないだまで本当にneutralだったんだよね?」
「本当だよ!僕の脳波調べたらわかる筈だよ」
叔父さんはいつものように慣れた手つきで僕の脳波データを取っていく。
「うーん…たしかにものすごく安定してるね。プレイに満足している波形だ…
ねぇ、そのdomの人を明日ここに連れて来れないかな?彼のデータも取らせてほしい…それと…僕だけでは判断出来ないから、専門家にも相談したいんだけどいいかな?」
「つまり、明日春人をここに連れてきて、父さんに会わせたいってこと?」
「春人くんって言うんだね…うん、その通りだよ。彼のデータを送った上で、雅弘さんとビデオ通話で話をしてもらいたい。」
「わかった。ひとまず春人に聞いてみるよ。春人がダメって言ったら連れて来ない。」
「うん、わかった。いい返事を待ってるよ…」
僕は院長室を出ると春人に連絡を取った。
「うん…いいよ。俺も理人とのことや俺の体の状態を知りたかったし」
春人は意外にもあっさりOKしてくれた。
病院長と世界的な研究者に会うなんて…と恐縮してはいたけど、僕たちは研究の協力者だと思えばいいよって宥めておいた。
翌日の同じ時間に僕たちは院長室を訪ねることになった。
***
「うう~っ…緊張するなぁ」
「父さんに会うって言っても、あくまで診察だし、気にしなくて大丈夫だよ」
「そうだけどさ…」
応接室に入ると、普段の診察よりも沢山の機器が準備されていた。きっと春人の身体を詳しく調べるためだろう…
「叔父さん、こんにちは」
「やぁ、よく来てくれたね…君が春人くんだね。理人の叔父の柏木健一朗です。ここの病院長やってます。よろしくね。」
「あ…岬春人です!よろしくお願いします。」
春人は深々と頭を下げた。
「理人から大体の経緯は聞いているよ。ただ、2人の認識にズレがあるかもしれないから、ヒアリングから初めてもいいかな?」
「あ、はい…大丈夫です」
「理人、悪いけど隣の部屋で少し待っていてくれるかい?」
「うん、わかった。あまり春人を虐めないでね」
「はいはい…大丈夫だよ」
***
~春人視点~
理人が立ち去ると院長の柏木さんはそのままヒアリングを開始した。
「まず2人が出会ったのは、体育館の近くでボールを拾った時だと聞いたけど、その時君は何かした覚えはあるかな?」
「いえ、特には…でも、目があった時微かにですが、何とも言えない高揚感がありました。」
「そうか…理人がS波が出たと言っていたから、影響を受けたのかもしれないね。強いsub波は、近くにいる者にも多少影響するんだ。neutralであってもね。」
「そうなんですね…」
「次に理人がグレアを感じたのは、君がお年寄りを助けている時だと聞いたんだが、何か記憶にあるかな?」
「え?理人が近くにいたんですか?全然知りませんでした。」
「そうか…学食でカレーを食べてる時にグレアを出した覚えはない?」
「いいえ…理人に会ったのはカラオケに行った日が2回目だと記憶しています。」
「そうか…その日はどうだったの?」
「理人くんに誘われて、カラオケボックスでずっと頭を撫でていました。僕自身は特に何かした覚えはありません。」
「そうか…教えてくれてありがとう。」
プレイの時のことについては聞かれなかった事にホッとした。理人の叔父さんに向かって、キスのことを話すのはやっぱり恥ずかしい…
「ここからは、診察ではなく叔父としての質問だから、嫌なら答えなくてもいい。
君は、domの欲求もないのにどうして理人に付いてカラオケボックスに付き合ったり、プレイごっこをしてあげていたの?」
「…理人が…可愛いと…思ったからです…一目惚れでした。」
「そうか…誠実に答えてくれてありがとう。理人は育った環境のせいでダイナミクスに振り回されているところがあってね。恋愛感情についてはだいぶ鈍いと思う…苦労するかもしれないけど…よろしくね…」
「…!!はい!ありがとうございます!」
「うん…では、検査に移るよ…」
俺は血液検査や脳波やら色んな機械にかけられて、30分ほど検査をした。
「理人、もういいよ。入っておいで」
「これから検査データを解析してアメリカにいる雅弘さんに送る。向こうで検証してもらうから1時間後にまたここに来れるかい?」
「わかりました。」
「じゃ、叔父さんまた来るね」
俺たちは、院長室を出た。
なんだかんだと結構いい時間になったので、夕飯を先に食べようかとファーストフード店に行くことにして、2人で並んで歩く。
隣の理人と手と手が触れてドキッとした。
手を繋ぎたい衝動に駆られたけど、俺たちはプレイをする仲であっても恋人同士ではない。
プレイ以外の時に手を繋いでもいいものだろうか…主従関係ってそういうの変か?
そんな事を悩んでいて、なかなか手を繋げずにいた。
こないだはキスまでしたけど、あれはプレイ中のご褒美で恋人同士のそれじゃないしな…
悶々としていたら、フワッと以前に感じた気持ちいいオーラが漂ってきて、ふと隣を見ると理人がフニャフニャになっていた。
崩れそうな理人の腰を慌てて支えて、近くのベンチまで連れて行く。
これじゃ、ファーストフード店まで行くのは無理そうだな…
ベンチに座って頭を撫でてやっているうちに、理人が落ち着いて来たので、俺は思い切って自分の思いを伝える事にした。
「ねぇ、理人…聞いてほしい事があるんだ…」
「うん、なぁに?」
「理人と体育館で初めて会った時、俺は理人に一目惚れしたんだ。domとしてじゃなく男として…ってのも変か、男同士だもんな。人間として、恋愛感情の方で…」
「…………」
理人は、何も答えないのか、体調的に答えられないのかわからなかったが、俺はそのまま続ける。こういうのは勢いが大事だ。
「俺はneutralだからって一度は諦めようと思った…けどダメだった…カラオケボックスで頭を撫でたのも、プレイ中にキスをしたのも、理人が可愛いと思ったからで、理人と過ごすほどに俺はどんどん理人を好きになってる…
だから、もし検査の結果がneutralでパートナーになれなくても、いや、たとえdomでも、俺は理人と恋人同士になりたい…」
「…あ…あの…ありがとう…僕、ちょっとびっくりしちゃって…
春人が僕を好きって言ってくれてすごく嬉しい……
でも、僕…今までご主人様を探す事ばかり考えて来たから、その…謂わゆる恋愛ってものを全く意識してきたことがなくて…どんな感情なのか…よく…わからないんだ…
でも春人の事、大切だし失いたくないって思うし…
だから…春人との事、恋愛感情とか恋人とかそういう意味でちゃんと考えるから、返事は少し待ってくれる?」
「ああ…もちろん待つよ。」
「ありがとう…」
「あ、そろそろ時間だね。そろそろ行こうか」
「ご飯食べそびれちゃったね…ごめんね」
「いや…大丈夫だ。話せてよかった…飯は終わってからゆっくり食べよう」
「うん…」
理人の手をさりげなく繋いでみたが、振り解かれなかった。
代わりに理人の顔が真っ赤で、うっとりしてて俺は気分が良くなった。また、グレア感じてるのかな…
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