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第4の物語(最終章)「サヨナラ青春」
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水城 沙耶
「…とりあえず戻ろっか。」
月川 壱成
「…そうだな、」
俺と沙耶は屋上へと向かった。ただ、向かう途中何も話さなかった。
-屋上-
月川 壱成
「ごめん、長引いたわ。」
火宮 修
「イッチー、話がある。」
月川 壱成
「ごめん、少し休ませてくれ」
火宮 修
「…わかった。」
木島 快
「おい!さっさとゲーム終わらせたいんだが、」
火宮 修
「…イッチーいける?」
月川 壱成
「第一のゲームは、隠れんぼ…あまり体力も使わないし早いとこ終わらせよう」
火宮 修
「沙耶は?」
水城 沙耶
「私も問題ない。始めよう。」
月川 壱成
「で、ルールは?」
火宮 修
「土浦昌樹を見つける。…ただそれだけらしい、」
月川 壱成
「見つけるって言っても死んでるんじゃ」
金沢 愛海
「いや、生きてるらしいよぉ」
月川 壱成
「マジ?…良かったぁ!」
日比野 文佳
「…あのさぁ、始めて良いかな?」
月川 壱成
「あぁ、こちらの準備は万全だ。」
日比野 文佳
「えっと~…このゲームにおいて、いくつかのルールがあるから教えとくね!」
すると日比野は、俺たち一人一人に本を渡しておく。
日比野 文佳
「…ルールは3ページに記載してあるよ」
俺は、その本の3ページ目を開く。
第一ゲームのルールは以下の通りだ。
①このゲームをクリアするまで校舎を出たら死
②ゲームマスター(以下GM)への暴力は死
③仲間同士の暴力は了承
④リタイアする場合、生存者全員自殺
⑤ゲームクリア後、口外禁止
⑥ゲーム進行中LIVE配信などすれば死
⑦クリア後もGM及び仲間と学校生活を共にする
なお、アクシデントが生じた場合は急遽中止にすることがある。
その場合1週間、プレイヤー全員を体育館で軟禁する。
このルールは一見普通に見えるが、俺たちの行く手を阻む最凶のゲームの始まりだった。
『第1ゲーム隠れんぼ開始!』
そうして隠れんぼが行われた。
14:00 第1ゲーム隠れんぼ 開始
-屋上-
月川 壱成
「とりあえず、どうすれば良い?」
火宮 修
「そうやなぁ。一階ずつ分担した方がいい感じ?」
水城 沙耶
「だったらイックンは一階、修っちは二階、私は三階、木島くんは四階、愛海は…」
金沢 愛海
「一応、グラウンドとかも見といた方が良いよね?」
水城 沙耶
「じゃあ、そうしよ!」
そして皆は、各担当の階へと向かった。
-2階-
月川 壱成
「体育館は、この階だから居る確率も割りと高いよな…」
体育館の外にも出たりキャットウォークというところも一周したりしたが、これといったものは収穫できなかった。
諦めて体育館に戻ろうと階段で降りようとしたら、誰かに背中を押された気がした。俺はそのまま階段を転げ落ち気を失った。
気づいたときには体育館棟ではなく、体育館と同じく2階にある図書室にいた。
俺は図書室用のパソコンの電源を何となくつけた。
そこには、『真木 実』というフォルダがあった。
俺は七星闇が『ミノルを返して』と言っていたことを思い出す。
そして、そのフォルダを開くと何十もの写真が保存されていた。
その何枚もの写真には、とある共通点があった。とある一人の女子生徒が写っていた。まるで、盗撮したかのように。
「…とりあえず戻ろっか。」
月川 壱成
「…そうだな、」
俺と沙耶は屋上へと向かった。ただ、向かう途中何も話さなかった。
-屋上-
月川 壱成
「ごめん、長引いたわ。」
火宮 修
「イッチー、話がある。」
月川 壱成
「ごめん、少し休ませてくれ」
火宮 修
「…わかった。」
木島 快
「おい!さっさとゲーム終わらせたいんだが、」
火宮 修
「…イッチーいける?」
月川 壱成
「第一のゲームは、隠れんぼ…あまり体力も使わないし早いとこ終わらせよう」
火宮 修
「沙耶は?」
水城 沙耶
「私も問題ない。始めよう。」
月川 壱成
「で、ルールは?」
火宮 修
「土浦昌樹を見つける。…ただそれだけらしい、」
月川 壱成
「見つけるって言っても死んでるんじゃ」
金沢 愛海
「いや、生きてるらしいよぉ」
月川 壱成
「マジ?…良かったぁ!」
日比野 文佳
「…あのさぁ、始めて良いかな?」
月川 壱成
「あぁ、こちらの準備は万全だ。」
日比野 文佳
「えっと~…このゲームにおいて、いくつかのルールがあるから教えとくね!」
すると日比野は、俺たち一人一人に本を渡しておく。
日比野 文佳
「…ルールは3ページに記載してあるよ」
俺は、その本の3ページ目を開く。
第一ゲームのルールは以下の通りだ。
①このゲームをクリアするまで校舎を出たら死
②ゲームマスター(以下GM)への暴力は死
③仲間同士の暴力は了承
④リタイアする場合、生存者全員自殺
⑤ゲームクリア後、口外禁止
⑥ゲーム進行中LIVE配信などすれば死
⑦クリア後もGM及び仲間と学校生活を共にする
なお、アクシデントが生じた場合は急遽中止にすることがある。
その場合1週間、プレイヤー全員を体育館で軟禁する。
このルールは一見普通に見えるが、俺たちの行く手を阻む最凶のゲームの始まりだった。
『第1ゲーム隠れんぼ開始!』
そうして隠れんぼが行われた。
14:00 第1ゲーム隠れんぼ 開始
-屋上-
月川 壱成
「とりあえず、どうすれば良い?」
火宮 修
「そうやなぁ。一階ずつ分担した方がいい感じ?」
水城 沙耶
「だったらイックンは一階、修っちは二階、私は三階、木島くんは四階、愛海は…」
金沢 愛海
「一応、グラウンドとかも見といた方が良いよね?」
水城 沙耶
「じゃあ、そうしよ!」
そして皆は、各担当の階へと向かった。
-2階-
月川 壱成
「体育館は、この階だから居る確率も割りと高いよな…」
体育館の外にも出たりキャットウォークというところも一周したりしたが、これといったものは収穫できなかった。
諦めて体育館に戻ろうと階段で降りようとしたら、誰かに背中を押された気がした。俺はそのまま階段を転げ落ち気を失った。
気づいたときには体育館棟ではなく、体育館と同じく2階にある図書室にいた。
俺は図書室用のパソコンの電源を何となくつけた。
そこには、『真木 実』というフォルダがあった。
俺は七星闇が『ミノルを返して』と言っていたことを思い出す。
そして、そのフォルダを開くと何十もの写真が保存されていた。
その何枚もの写真には、とある共通点があった。とある一人の女子生徒が写っていた。まるで、盗撮したかのように。
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