青春-4つの物語-

Zero

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第4の物語(最終章)「サヨナラ青春」

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火宮 修
 「先ほど木島くんの携帯から七星さんからの自白があったそうです。」
篠宮先生
 「…」
火宮 修
 「彼女は言いました。篠宮先生、あなたへの復讐のために校長先生を殺したと、」
篠宮先生
 「私の復讐のため?」
火宮 修
 「何か心当たりがあるんじゃないですか?」
篠宮先生
 「…おそらく、あの事件が関係しているだろう」
火宮 修
 「あの事件?」
月川 壱成
 「先生!大変です!」
篠宮先生
 「何かあったのか?」 
月川 壱成
 「七星さんが、今学校に来るって」
篠宮先生
 「…」

しばらくして、学校の玄関に女子生徒が現れた。

13:15 七星 闇  学校に訪問

月川 壱成
 「あの人…」

その人に見覚えがあった。彼女は、今朝バス停で話した女だった。

火宮 修
 「あの人が七星闇…。人を殺しそうには見えないが…」
水城 沙耶
 「…人は見かけによらぬもの…ですよね?」
土浦 昌樹
 「あぁ。」
木島 快
 「先生…会いに行って!」
篠宮先生
 「…わかった。」
金澤 愛海
 「何かあったら駆けつけます。」
日比野 文佳
 「一つ、アドバイスしておきます。…嘘はつくな。全てありのままに話してください。」
篠宮先生
 「わかった。」

そして、篠宮先生が玄関へと向かい七星闇に挨拶をする。俺たちは、その様子を2階の窓から見ていた。

先生は、やや緊張気味に七星 闇に話しかける。

篠宮先生
 「…久しぶりだな。」
七星闇
 「そうですね。」
篠宮先生
 「…率直に聴くが、本当に君が」
七星 闇
 「はい。この学校の校長を殺しました。」
篠宮先生
 「なぜだ?私に恨みがあるなら、私を殺せば」
七星 闇
 「それだと、意味がないんです。」
篠宮先生
 「どういうことだ?言っている意味がわからない。」
七星 闇
 「…先生は、あの事件のこと覚えてますよね?」
篠宮先生
 「あぁ。今でも、防げなくて悔しいと思ってる。」
七星 闇
 「私の大切な人が殺されたのは、あんたのせい。…」
篠宮先生
 「やっぱり、それが理由か」
七星 闇
 「あんたのせいで生きる希望を失くした。…ミノルを返して!」
篠宮先生
 「返してと言われても、それはできん。」
七星 闇
 「だったら次は、あなたの大事な生徒を殺す」
篠宮先生
 「ふざけるな!私の教え子には手を出すな!」
七星 闇
 「手を出すな…か。臭いセリフですね、相変わらず」
篠宮先生
 「余計なお世話だ…。それより、次は誰を殺そうとしてるんだ?」
七星闇
 「…自分で考えたら?じゃあ私は帰るわ」

その頃、俺たちは2階で作戦会議をしていた。

月川 壱成
 「どうする?」
火宮 修
 「どうするって?」
月川 壱成
 「今警察呼べば、あの子捕まえれるじゃん!」
木島 快
 「…それはやめといた方が良い。」
月川 壱成
 「なんで?」
木島 快
 「校長が消えたことにより、彼女が校長を殺した証拠がなくなった。それに、彼女の単独犯では無さそうだからな。」
月川 壱成
 「え?犯人は一人じゃないの?」
木島 快
 「よく考えてみろ、彼女の体格で校長を持ち運べることができると思うか?それに、僕たちを教室に運ぶのだって体力がいるだろう」
土浦 昌樹
 「つまり共犯者がいる…ってことか」
木島 快
 「そう。そしてその犯人は、まだこの学校にいる…かもしれない。」
日比野 文佳
 「…土浦くん。ちょっと来て!」
土浦 昌樹
 「ん?」
日比野 文佳
 「…聴きたいことがあるから。」
土浦  昌樹
 「…わかった。」
月川 壱成
 「じゃあ、後で教室で合流しよう」
土浦 昌樹
 「わかった。」

そして、土浦 昌樹と日比野 文佳は俺たちの前から姿を消した。
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