青春-4つの物語-

Zero

文字の大きさ
上 下
10 / 94
登場人物

鹿羽勝 編

しおりを挟む
まずは、私が行った罪についてお話しします。

時は4年前、私は2年A組の担任でした。修学旅行として質素な村へと訪れました。私はその時から殺害するチャンスを狙っていました。

自由行動の時、クラスの問題児の中でも3人を毒が混入している注射を打って殺害した。その内1人の生徒をトンネルの奥へと運んだ。遺体をバラバラにすれば見つかりづらいと思ったからだ。トンネルの奥に置いた遺体は驚いたことに生き返り焦ったが、もう一度注射を打ち完全に殺した。

そして自由行動が終わり集合場所に集まると、そこには生徒たちの姿がなかった。俺は誰かが誘拐したと思い込んだ。引率教員と手分けして村を見回ったが生徒たちの姿はなかった。

遂には引率教員が俺が殺害した生徒 北野勇星を発見し警察に連絡していたのを発見し、私は、その教員らも毒が混入した注射を打ち殺害した。

浅蔵 刑事
 「だったら何故、充くんたちと事件を解決しようとしたんですか?」

鹿羽先生
 「それは簡単ですよ、失踪した生徒たちを見つけて殺害しようとしたからです。失踪した生徒たちを見つけるために充くんや京花さんを利用しました。彼らは私の思い通りに動いてくれると思った…」

浅蔵 刑事
 「本当に貴方がしたことはそれだけですか?」

鹿羽 先生
 「捜索中、校長先生を真島先生に殺害するよう仕向けたのも、洗脳薬を創り流通させたのも、あなたの子どもを村にやったのも、櫻井刑事を殺したのも全部私だ。」

浅蔵 刑事
 「お前がアイツを殺したのか?」

鹿羽 先生
 「だからそう言ってるじゃないですか」

浅蔵 刑事
 「ざけんな、」

鹿羽 先生
 「あ?」

浅蔵 刑事
 「ふざけんな!」

鹿羽 先生
 「その顔、素晴らしいよ!」

浅蔵 刑事
 「…貴方が苦しめた人は、絶対に貴方を許さないでしょうね。」

鹿羽 先生
 「…それは面白いでしょうね。」

私は反省なんてしなかった。ただ、私は死刑を待つだけだった。そして、どれくらい経っただろうか。面会に1人の男が現れた。

鹿羽 先生
 「久々だな、」

 「会いたかったです。…先生。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

鷹山様のご祝言

絹乃
ミステリー
極甘の和風シンデレラストーリー×伝奇ミステリー。 大正時代、嫁き遅れと言われていた星河綺世子の元に縁談が来た。相手は祓い屋の当主である鷹山伊吹。綺世子はその賢さのせいで、兄に虐げられていた。偽札事件が世を賑わす中、綺世子は伊吹に見初められ、救われる。「私の妻となる人は、あなた以外におりません」それぞれに異能の力を持った孤独な二人は、結婚を機に心を通わせ寄り添う。※表紙は、てんぱる様のフリー素材をお借りしています。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

小説探偵

夕凪ヨウ
ミステリー
 20XX年。日本に名を響かせている、1人の小説家がいた。  男の名は江本海里。素晴らしい作品を生み出す彼には、一部の人間しか知らない、“裏の顔”が存在した。  そして、彼の“裏の顔”を知っている者たちは、尊敬と畏怖を込めて、彼をこう呼んだ。  小説探偵、と。

刑事の夜話

江木 三十四
ミステリー
超ショートショートです。主に、刑事の福田君が妻のみさとさんに仕事について聞かせている話です。今後は、別の設定の話も書いていく予定です。

探偵クイズ 選択肢なしの【中級編】

紅陽悠理
ミステリー
中級編には選択肢がありません。 入門編とはまた一味違うショートミステリーをお楽しみください😊

男性向けフリー台本集

氷元一
恋愛
思いついたときに書いた男性向けのフリー台本です。ご自由にどうぞ。使用報告は自由ですが連絡くださると僕が喜びます。 ※言い回しなどアレンジは可。 Twitter:https://twitter.com/mayoi_himoto YouTube:https://www.youtube.com/c/%E8%BF%B7%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E6%B0%B7%E5%85%83%E4%B8%80/featured?view_as=subscriber

俺は探してあいつは食べる

堅他不願(かたほかふがん)
ミステリー
 主人公・矢磯 十吾(やいそ じゅうご)は、小学校の遠足でとある山奥にいった際、友人と隠れんぼをしていて朽ちかけた社(やしろ)を壊してしまう。  社に安置されていた箱を、好奇心から開けてしまった彼は、中に封印されていた悪霊に取りつかれてしまった。  悪霊は、見た目には巫女の姿をした美少女だが、取りついた人間と縁のある人間が死んだとき、その霊魂を食べることで生活していた。  十数年後。大人になった矢磯は、表では個人の運輸業、裏では逃がし屋を生業とする二十代中盤の青年となった。そして、ネコの鳴き声と渚の波音に安らぎを感じる人間でもあった。さらには、あいかわらず『彼女』に取りつかれてもいた。  二○二四年五月の晩。  夜逃げを希望する顧客の指定に応じて、彼は静岡県北東部にある廃倉庫に一人できていた。  しかし、そこには死体が一つあったきりだった。死体は五十代くらいの男性としかわからず、外傷や肌の傷みはなかった。合流するはずの顧客は、ついに現れなかった。  死体を改めてから、矢磯は、スマホに登録した自作アプリを起動した。そこで猫の鳴き声と波音を聞き、心を落ちつけた。彼女はさっそく死体の魂を食べ、それが今回の仕事にかかわっていると矢磯に告げた。  ともかく、面子を潰されたからには、徹底的に元顧客のあとを追って落とし前をつけねばならない。それは死体の真相をつきとめることを意味する。  山と海にまたがるエビス伝説は、現地の人間達によってなんとも生臭い話になっていた。否応なしに、矢磯は欲にまみれた因縁へと巻きこまれていった。

処理中です...