真実の裏

Zero

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第1章『真実の裏』

#4

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-4話-
俺たち3年は体育館に並んでいた、
おそらく学年集会かなんかだろう。

1回目に戻ったときは昔の自分と今の自分がいたが、
今回は、昔の自分の姿になっている。

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 「皆さん!よくぞ集まったなぁ」
目黒理
 「まさか、こいつって、」
????
 「改めまして、今期生徒会長の赤崎貴斗だ」
目黒理
 「あれが貴斗?何か全然違うじゃん!」
赤崎貴斗
 「皆さんに命を懸けてもらいたい」
目黒理
 「命?」
赤崎貴斗
 「その名も!友情破壊ゲーム!」
目黒理
 「友情…破壊…ゲーム?」
赤崎貴斗
 「このゲームは友情を壊すゲームだよ」
目黒理
 「ゲームの内容は?」
赤崎貴斗
 「僕を除く3年全員、計90人を3人ずつの グループに分ける。そして、グループ対抗で10のゲームにチャレンジしてもらうよ!」
目黒理
 「それは…強制か?」
赤崎貴斗
 「強制だよ!」
目黒理
 「そんな…」
赤崎貴斗
 「全ゲームの終了後、生き残った者全員に現時点では1人に付き1億円を授ける。これで文句は言わせないよ~!」

「うぉー!」「イイゾ~!」「サイコー!」
体育館は生徒会長を称える声で包まれる。
皆、生徒会長の嘘企画だと思ってるようだ
しかし俺は、貴斗の頭脳なら、実行してもおかしくないと思った。

赤崎貴斗
 「では、3人チームを組んで!15分後に始めるよ!よ~いスタート!」

俺は里奈、凛斗、穂香、日向、知佳を集める。

浜松里奈
 「6人だね、」
目黒理
 「3人ずつに分かれるか」
佐倉日向
 「じゃあグーかパーかで分かれよ!」

このチーム分けが俺らの運命を狂わせた

『グーとパーで分かれましょ!』
約9年間一緒だった俺らは、
全員同じ手を出し続けてたため
なかなか勝負がつかなかった。そして…

グー: 目黒理・浜松里奈・神童知佳
パー: 志賀穂香・坂本凛斗・佐倉日向

目黒理
 「じゃあ、皆で生き残ろうな!」
浜松里奈
 「……それって、死亡フラグだよ。」
目黒理
 「死亡…フラグ?」
浜松里奈
 「死の前兆の言動って感じかな~」
目黒理
 「よく分かんないけど、俺ら、死ぬの?」
浜松里奈
 「…ま、まぁ、私たちなら大丈夫でしょ!」

そして…

赤崎貴斗
 「グループ決め終了!チームを組めなかった者は脱落です!3101、3119、3203、3211、3234、3306番の方は残念ながら失格です。よって死刑執行の罰です。

おそらく、その番号は学籍番号だろう

3101
 「やだ、死にたくない、嫌だ、嫌だー!」
ふざけたような芝居をする生徒に向かい、
貴斗は長い銃を向け次々と発砲した。
彼の目は、ただ一方をじっと見ていた。

「おい、マジで撃ったぞ、」
「嘘だろ?ドッキリかなんかだろ?」

6人の生徒からは多量の血が溢れている

赤崎貴斗
 「の、残り84名、28チームの皆様、
  ご検討を~お祈りしま~す!」

貴斗はステージ裏へと去ってしまった。

すると、とあるチームが、
「皆で協力してここから逃げ出そう!」
「そうだな、早く出よう!」

そして体育館の非常口から出ようとするも、
扉が開かないことに気づく。

「おい、開かねぇぞ!なんでだよ!」
「てか、今さらだけど、先生いなくね?」
「ホントだ、全然気づかなかった、」

暫くして、ステージに貴斗が戻ってくる
貴斗がマイクをとると、生徒たちは黙る

赤崎貴斗
 「逃げようとしても無駄、ここから生きて帰れる選択肢はただ1つ…。10個のゲームをクリアすること。」

すると、

????
 「ふざけたゲームしやがって!てめぇ、俺らZ6の存在、知らねぇのかよ!」

見るからにヤンキー感を醸し出す男子がそう言うと

赤崎貴斗
 「もちろん、知ってますよ。あなたは…」
そう言い始め次々と指を指し紹介する。

Z6リーダー、神宮寺 翔、
副リーダー、一ノ瀬 颯汰
相沢 駿、浜田 照星、斉藤昴、渡邊元気

神宮寺翔
 「分かってて、喧嘩売ってんのか?」
赤崎貴斗
 「そちらこそ、僕のこと馬鹿にしないでもらえませんか?」
神宮寺翔
 「お前ら、行くぞ!」
颯汰・駿・昴・照星・元気
 「おう!」

そう言うと、翔を先頭にZ6はステージへ登っていく

しかし、
赤崎貴斗
 「ルール違反です、よって、脱落です!」

貴斗は銃弾を撃つ。銃声が体育館中の人を恐怖に陥れる。

赤崎貴斗
 「さて、これはルールブックです。対決は明日から行います!グループごとに部屋割りしました今日から、そこで寝泊まりしてください」

俺らは何が起こってるか分からないままルールブックの通りに従った。殺されないためにも。

夜は1・2年はいないため、3クラス×3学年=9教室と、
空き教室(音楽室や美術室を含む)21室。計30室設けられていて、部屋割りの結果、俺たちは自分のクラスに泊まることになった。

-教室-
目黒理
 「なんか、よく分からないことになったな」
浜松里奈
 「これ、生き残れるかな?」
神童知佳
 「今のうちにさ、ルールブック見ようよ、」

ルールブックの表紙をめくると、
═ 連帯責任 ═
チームの誰かが約束を破れば
連帯責任としてチーム全員脱落。

と、でかでかと書かれていた

目黒理
 「連帯責任…か。」
神童知佳
 「ごめん、私、2人みたいに器用じゃないし足手まといになるかもしれない…」

知佳は落ち込んでいるように見える
すると、

浜松里奈
 「大丈夫!絶対に大丈夫だよ!」
目黒理
 「続き読もう、何か手がかりがあるかも」
浜松里奈
 「手がかり?」

ルールブックにはその他に、
・他のチーム及びゲームマスターへの暴力禁止
・他のチームへの暴言禁止
・体育館のステージへの昇段禁止
・体育館内での携帯電話使用禁止
・宿泊時、自分の部屋以外への入室禁止
・10時以降の電気使用禁止
・毎日午前8時までに体育館に入ること
・他のチームへの妨害と見なされること禁止
・学校からの外出禁止
・キャンセル希望者は1000万円を払うこと
(なお、キャンセルした場合、社会的に死ぬ)
・警察や家への連絡禁止
・動画配信・写真撮影禁止
             と書かれていた

浜松里奈
 「こんなのってバレるもんなの?」
目黒理
 「さっきも言ったけど、アイツなら出来てもおかしくない、」
神童知佳
 「てか、キャンセルした場合の社会的死って?」
目黒理
 「社会的に死ぬってことだろ。」
神童知佳
 「どんな感じ?」
浜松里奈
 「不祥事とかを公表するってことかな」
神童知佳
 「あー、そう言う感じね。」
浜松里奈
 「にしても、そろそろお腹空いたなぁ」
神童知佳
 「食事とかってどうするんだろ?」
目黒理
 「えっと~、え?ルールブックにメニュー書いてある…結構多いよ!」
神童知佳
 「これをあの電話で頼めば良いのかな?」

知佳は教室にかけられている固定電話を指す

浜松里奈
 「お腹も空いたし何か食べる?」
目黒理
 「じゃあ俺は塩ラーメンで、」
浜松里奈
 「私は唐揚げ定食にさしよっかな、」
目黒理
 「知佳は?」
神童知佳
 「私は、カレーライスにしよっかな、」
目黒理
 「OK」

その日は食事して、そのまま眠りについた
教室の床は居心地が悪くあまり寝付けなかった。

-体育館-
赤崎貴斗
 「時間通りに来たチームは25チーム、
  残り3チームは脱落です!よって死刑!」

相変わらず、銃のコントロールをみると手慣れているのような感じがする。

目黒理
 「いよいよ、第1ゲームが始まるんだよな」
浜松里奈
 「第1ゲームは、何だろうね」

赤崎貴斗
 「第1ゲームは…"あなた"です!」

目黒理
 「ん?あなた?」
浜松里奈
 「多分、ゲーム名じゃない?」
目黒理
 「そんなゲームあるの?あなたって」

赤崎貴斗
 「今から、あなたについて教えて下さい」

目黒理
 「どういうこと?」
浜松里奈
 「自己紹介ってことかな、」
目黒理
 「自己紹介…」
赤崎貴斗
 「例えば、あなたの名前は?という質問に対し、僕の場合、赤崎貴斗です。と答えればOK!回答者はグループで交代してね」
目黒理
 「質問に答えれば良いだけ?」
浜松里奈
 「簡単じゃん!」

誰しもが最初、そう思った。

赤崎貴斗
 「私は嘘つきが嫌いだ。第一問!あなたの誕生日はいつですか?」

目黒理
 「12月25日」

「3月21日」「5月6日」「8月8日」「1月1日」
次々と各々のグループの1人が答える。
そして、
「9月12日!」

赤崎貴斗
 「第1問、クリア!」

目黒理
 「思ってた以上に簡単じゃん!」
浜松里奈
 「これなら全員クリアしそうね」

赤崎貴斗
 「第2問!好きなことは?」
 「第3問!睡眠時間は?」
 「第4問!好きな食べ物は?」
 「第5問!家族構成は?」
 「第6問!年齢は?」
皆は次々とクリアしていき、
全チームこのゲームで生き残ると思っていた


そして、第9問まで辿り着いた。

赤崎貴斗
 「第9問!ラストスパートだ」

浜松里奈
 「回答者は私ね、余裕だよ!」
目黒理
 「もうちょっとだぁ!」

赤崎貴斗「初体験はいつ?」

急に空気が変わった気がした。

すると他のグループの1人、近藤麗華が
「プライバシーの侵害じゃない?こんなの答える必要ないわよ!」
と言うと、

「そうだそうだ!」「やめよこのゲーム!」

すると、
浜松里奈
 「現在、未経験です。」

暫く、体育館には沈黙の空気があった。
その後、男子生徒は歓声でいっぱいに。

近藤麗華
 「…な、」

すると麗華のチームのメンバーが
「ほら、早く!」「簡単でしょ!」
と麗華を焦らせる

近藤麗華
 「私の可憐なイメージが…」
浜松里奈
 「あんたの変なプライドのせいで、チームのメンバーを殺さないで!」
近藤麗華
 「あなたに何が分かるの!」
浜松里奈
 「…分からないわよ!何も。」
近藤麗華
 「私は……み、未経験よ!」

『嘘が感知されました。』
赤崎貴斗
 「嘘ついたの?言ったよね、僕は嘘つきが嫌いだって、」
近藤麗華
 「しょ、証拠は!証拠がなかったら私が嘘ついてるって言えないでしょ!」
赤崎貴斗
 「…証拠…ですか。」
近藤麗華
 「そうよ!」

すると、プロジェクターからスクリーンに映し出された。
それは、男子生徒と麗華の行為が盗撮されたものだったのだ。

しかも、複数の男子だ。

「てか、これ私の彼氏なんだけど!」
「あ、あれ、ウチの彼氏なのに。」

体育館中は騒々しくなってきた

近藤麗華
 「もう、終わりだわ、」

すると、複数の女子が麗華の周りに立つ

「最低、」「この淫乱女!」「死ね、」
『他のチームへの暴言が感知されました』

赤崎貴斗
 「他チームへの暴言も失格ですよ!意外とあっさりした最期でしたね。さよなら。」

また銃声が鳴る。何発も、何発も。
複数のチームがこのゲームで亡くなった

赤崎貴斗
 「生存チームは、20チーム!5チームも脱落したのか」

目黒理
 「うっ、血の臭いが、」

赤崎貴斗
 「確かに、臭いがすごいですね。ステージを変えちゃいましょう、その前に、最後の10問目です!」

目黒理
 「回答者は俺だな、」
浜松里奈
 「さっさと終わらせよ、」

赤崎貴斗
 「次は、''はい''か''いいえ''の二択だよ」
赤崎貴斗
 「第10問!人を殺したことがある?」

その質問は俺にとって1番聴かれたくなかった。
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