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第5章
喪失と再生の記憶(8/9)
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♥
目が覚めた時、窓の外は朝日の輝きに満ちていた。時計が示す時刻は8時45分。まだまだ眠り足りないが、さすがに他人の部屋で二度寝しようとは思わない。
ベッドの上に家主の姿はなかった。そういえばあの後、タクミさんと顔を合わせた記憶がない。家主の帰りを待たずして、いつの間にか眠りに落ちたらしい。もしやまだ外にいるのではと思ったが、居室に視線を巡らせるとカーペットの上に人が倒れているのを発見した。タクミさんだった。
私が起床した気配を察知してか、タクミさんはもぞもぞと身じろぎした。呻き声を上げながら、ゆっくりと上体を起こす。
そして半目を開いた彼と視線が交錯した。その瞬間、昨夜の恐怖が蘇り、全身の血が底冷えした。
自然と息を殺す私からタクミさんはそっと視線を逸らした。なんとなく気まずそうな顔を浮かべている。ぼりぼりと首筋を掻いてから、また私に視線を戻した。
「おはよう」
そう告げてくる口元には無理やり取り繕ったような笑みが張り付いていた。
私は咄嗟に言葉を返せなかった。緊張と恐怖と、幾分かの警戒心が私から発言する自由を奪っていた。
タクミさんはまた視線を中空に彷徨わせた。昨夜とは明らかに様子が違っているように見えた。
「帰る前にシャワー浴びてきなよ」
事もなげに言われ、さらに身を硬くした。
警戒心のこもった眼差しを向けると、タクミさんはおもむろにかぶりを振った。おもてには虚弱な笑みが浮かんでいた。それもこちらをどうにか安心させようとして無理やり浮かべた笑みのようだった。
「心配しなくてももう襲ったりしないよ。……まあ、信用できないよな」
そう言って、タクミさんは立ち上がる。二日酔いで頭痛がしているのか、険しい顔でこめかみの辺りを押さえている。そのままゆらゆらとした足取りで部屋の外に向かう。
「30分くらいしたら戻ってくるから」
タクミさんはそれだけ言い残して、私の返事を待つことなく部屋から立ち去っていった。
ひとりきりになってようやく身体の自由を奪っていた緊張から解放される。その拍子に安堵の息も零れた。
――それにしても。
今し方のタクミさんの様子を振り返り、怪訝に思う。
今朝の彼は昨夜の慣れ慣れしさがすっかりなりを潜め、代わりによそよそしい雰囲気がまとわりついていた。一体どういった心境の変化だろうか?
そしてふと、彼が急に部屋を空けた意図についても察しがついた。今のうちにシャワーを済ませておけということだろう。でも、それは罠だという可能性もある。実は今頃部屋の外で待機していて、ガスのメーターが上がり出した頃を見計らって、部屋に戻ってくる算段なのかもしれない。
――ま、どっちでもいっか。
私は立ち上がって、浴室に足を向けた。
衣類を脱ぎ捨て、乱雑に洗面所の床に放置する。
洗面台には上半身を映す鏡があった。そこには暗い目をした女の姿があった。
――たとえ罠だったとしても構わない。一度犯されて純潔を失った身だ。また犯されようが、もう、どうだっていい。
そんな風にすっかり自暴自棄な考えに支配されていた。
鏡に映る自分自身と対峙しているうちに、昨夜私が失ったものは処女だけではないような気がしてきた。
※
それからきっかり30分経った頃、タクミさんが部屋に戻ってきた。
手にはコンビニ袋がぶら下がっていて、中にはおにぎりとサンドイッチと500ミリリットルのミネラルウォーターが入っていた。
タクミさんが朝食にと勧めてくるので、遠慮なく頂戴することにした。
私が朝食を取っているあいだ、タクミさんはベッドの淵に座って、窓の外を眺めていた。私たちのあいだにこれといった会話はなく、惰性でつけていたテレビの音だけが居室を占めていた。
「お世話になりました」
朝食を済ませた後、なんとなく居たたまれない空気が流れていたのを察知して、早々にお暇することにした。無理やり犯された身ではあるが、一応、寝食とシャワーを提供してもらった手前、形だけ頭を下げておく。
そんな私のことを、タクミさんはなんとも言えないような表情で見つめていた。特に会話も続かなさそうだったので、私はくるりと身を翻して玄関に足を向けた。
「カナちゃん」
靴を履いている最中にタクミさんの声がしたので振り返ると、そこには相対して深々と腰を折る彼の姿があった。
「ごめん。昨日の俺、完全にどうかしてた」
何に対する謝罪かはさすがに察しがつく。同時に今朝の遠慮がちな態度は罪の意識から生まれたものだったのかと腑に落ちた。
私は冷めた目で彼の茶髪を見下ろした。ところどころに黒い毛が混在していて、どこまでも中途半端な人だなと思った。
「ご心配なく。別に訴えたりするつもりはありませんから。その代わり、私のことは綺麗さっぱり忘れてください。今度道端ですれ違うようなことがあっても、知らん顔してくださいね」
タクミさんは顔を上げた。安堵の色が広がっているだろうと想像したが、意外にも表情は曇ったままだった。
「それがカナちゃんの望みなら、もちろん従う。訴えないでくれるのは……助かるけど。でも、できる限りの償いはさせてほしい」
私は腰に手を当てて、ため息を吐く。
「ホント、昨夜とは呆れるくらい別人ですね。タクミさん、お酒は控えた方がいいですよ」
「そうだね。酒は程々にするよ。でも、ひとつ誤解してるようだから言っておくけど、昨日の俺はそんなに深酔いしてたわけじゃないから」
「え?」
「俺、最初はもっと遊んでる子だと思ってたんだ。家出も頻繁に経験してて、夜遊びも一度や二度じゃないんだろうなって勝手に想像してた。だから多少強引に迫っても受け入れてくれるだろうって。そういう読みがあったから君を家に誘ったんだ」
思いがけないことを知らされて、私は当惑する。だってそれは昨夜の発言とは丸っきり異なるものだから。
「でも私のこと、真面目で優等生っぽいって……」
「その印象も嘘じゃない。だけど、心に大きな闇を抱えているようにも見えた。他にも何人かそういう子と遊んだことがあるけど、大概みんな火遊びが大好きで、特にカナちゃんみたいに容姿が優れてる子はその傾向が顕著だったから」
「…………」
勝手に決め付けられるのは愉快じゃないが、しかし、その理論はあながち間違いではないようにも思った。心の闇とは乱暴に言い換えるなら自己承認欲求の不満だ。それを何かしらの代替物で埋めようとした時、火遊びで得られる快楽ほどお手頃でリーズナブルなものはない。私だって欠陥を抱えていなかったなら、例に漏れず火遊びの虜になっていただろう。なにせ私にはあの母の血が流れているのだから。
「でも、お酒のせいじゃないんだとしたら、どうして……」
突然人が変わってしまったのか?――そう言葉を紡ぎたかったが、動揺のあまり途中で言葉に詰まってしまった。でも私が何が言いたいのか、タクミさんには伝わったらしい。悲しげに目を伏せてから、彼は言った。
「カナちゃんが本当に真面目なだけの子だったんだって知れたから。まさか処女だったなんて思いもしていなかった」
その瞬間、心臓を鷲掴みにされたような衝撃が全身を貫いた。
生涯処女を大切に守り抜きたいと思っていたわけではない。先輩に捧げたいと願ったことはあったが、それも今となっては叶わぬ夢だと諦めていた。だがそれでも、処女をこんな形で失うことになるなんて想定だにしていなくて、そのことに自分がこの上ないショックを受けていることは否定できなかった。涙は昨晩枯れるまで流し終えていたから今更泣けてはこなかったが、深い悲しみがまた胸の内側に広がった。
「カナちゃん」
茫然自失と立ち竦んでいたところに声をかけられ、我に返る。
タクミさんが何かを差し出してくる。見るとその手には1万円札が3枚握られていた。
「こんなことするの、最低だと自覚してる。でも今の俺にできる償いは、これが精一杯だ。どうか、受け取ってほしい」
私は衝撃を受けていた。人によっては憤りさえ覚える場面かもしれない。自分の身体の価値がたった3万円なんて安すぎる、といった具合に。でも私が感じたことは、むしろその逆だった。たったひと晩身体を重ねただけで3万円もの大金が手に入るという事実に驚きを禁じ得なかった。同額のお金をコンビニのバイトだけで稼ごうとしたなら、比にならないくらいの時間と体力を費やす必要がある。
「もう俺の顔なんか見たくないだろうけど……もし何か助けてほしいことがあったら、遠慮なく言ってくれ」
そう告げるタクミさんの目には一見して真摯な光が宿っているように見えた。もしかするとそれも報復を恐れての演技かもしれないけれど。今更疑うのも億劫になって、私は思考を放棄した。
その後は何も言うことなく彼の部屋を後にした。その手にはまるで現実感の湧かないお金が握り締められていた。
目が覚めた時、窓の外は朝日の輝きに満ちていた。時計が示す時刻は8時45分。まだまだ眠り足りないが、さすがに他人の部屋で二度寝しようとは思わない。
ベッドの上に家主の姿はなかった。そういえばあの後、タクミさんと顔を合わせた記憶がない。家主の帰りを待たずして、いつの間にか眠りに落ちたらしい。もしやまだ外にいるのではと思ったが、居室に視線を巡らせるとカーペットの上に人が倒れているのを発見した。タクミさんだった。
私が起床した気配を察知してか、タクミさんはもぞもぞと身じろぎした。呻き声を上げながら、ゆっくりと上体を起こす。
そして半目を開いた彼と視線が交錯した。その瞬間、昨夜の恐怖が蘇り、全身の血が底冷えした。
自然と息を殺す私からタクミさんはそっと視線を逸らした。なんとなく気まずそうな顔を浮かべている。ぼりぼりと首筋を掻いてから、また私に視線を戻した。
「おはよう」
そう告げてくる口元には無理やり取り繕ったような笑みが張り付いていた。
私は咄嗟に言葉を返せなかった。緊張と恐怖と、幾分かの警戒心が私から発言する自由を奪っていた。
タクミさんはまた視線を中空に彷徨わせた。昨夜とは明らかに様子が違っているように見えた。
「帰る前にシャワー浴びてきなよ」
事もなげに言われ、さらに身を硬くした。
警戒心のこもった眼差しを向けると、タクミさんはおもむろにかぶりを振った。おもてには虚弱な笑みが浮かんでいた。それもこちらをどうにか安心させようとして無理やり浮かべた笑みのようだった。
「心配しなくてももう襲ったりしないよ。……まあ、信用できないよな」
そう言って、タクミさんは立ち上がる。二日酔いで頭痛がしているのか、険しい顔でこめかみの辺りを押さえている。そのままゆらゆらとした足取りで部屋の外に向かう。
「30分くらいしたら戻ってくるから」
タクミさんはそれだけ言い残して、私の返事を待つことなく部屋から立ち去っていった。
ひとりきりになってようやく身体の自由を奪っていた緊張から解放される。その拍子に安堵の息も零れた。
――それにしても。
今し方のタクミさんの様子を振り返り、怪訝に思う。
今朝の彼は昨夜の慣れ慣れしさがすっかりなりを潜め、代わりによそよそしい雰囲気がまとわりついていた。一体どういった心境の変化だろうか?
そしてふと、彼が急に部屋を空けた意図についても察しがついた。今のうちにシャワーを済ませておけということだろう。でも、それは罠だという可能性もある。実は今頃部屋の外で待機していて、ガスのメーターが上がり出した頃を見計らって、部屋に戻ってくる算段なのかもしれない。
――ま、どっちでもいっか。
私は立ち上がって、浴室に足を向けた。
衣類を脱ぎ捨て、乱雑に洗面所の床に放置する。
洗面台には上半身を映す鏡があった。そこには暗い目をした女の姿があった。
――たとえ罠だったとしても構わない。一度犯されて純潔を失った身だ。また犯されようが、もう、どうだっていい。
そんな風にすっかり自暴自棄な考えに支配されていた。
鏡に映る自分自身と対峙しているうちに、昨夜私が失ったものは処女だけではないような気がしてきた。
※
それからきっかり30分経った頃、タクミさんが部屋に戻ってきた。
手にはコンビニ袋がぶら下がっていて、中にはおにぎりとサンドイッチと500ミリリットルのミネラルウォーターが入っていた。
タクミさんが朝食にと勧めてくるので、遠慮なく頂戴することにした。
私が朝食を取っているあいだ、タクミさんはベッドの淵に座って、窓の外を眺めていた。私たちのあいだにこれといった会話はなく、惰性でつけていたテレビの音だけが居室を占めていた。
「お世話になりました」
朝食を済ませた後、なんとなく居たたまれない空気が流れていたのを察知して、早々にお暇することにした。無理やり犯された身ではあるが、一応、寝食とシャワーを提供してもらった手前、形だけ頭を下げておく。
そんな私のことを、タクミさんはなんとも言えないような表情で見つめていた。特に会話も続かなさそうだったので、私はくるりと身を翻して玄関に足を向けた。
「カナちゃん」
靴を履いている最中にタクミさんの声がしたので振り返ると、そこには相対して深々と腰を折る彼の姿があった。
「ごめん。昨日の俺、完全にどうかしてた」
何に対する謝罪かはさすがに察しがつく。同時に今朝の遠慮がちな態度は罪の意識から生まれたものだったのかと腑に落ちた。
私は冷めた目で彼の茶髪を見下ろした。ところどころに黒い毛が混在していて、どこまでも中途半端な人だなと思った。
「ご心配なく。別に訴えたりするつもりはありませんから。その代わり、私のことは綺麗さっぱり忘れてください。今度道端ですれ違うようなことがあっても、知らん顔してくださいね」
タクミさんは顔を上げた。安堵の色が広がっているだろうと想像したが、意外にも表情は曇ったままだった。
「それがカナちゃんの望みなら、もちろん従う。訴えないでくれるのは……助かるけど。でも、できる限りの償いはさせてほしい」
私は腰に手を当てて、ため息を吐く。
「ホント、昨夜とは呆れるくらい別人ですね。タクミさん、お酒は控えた方がいいですよ」
「そうだね。酒は程々にするよ。でも、ひとつ誤解してるようだから言っておくけど、昨日の俺はそんなに深酔いしてたわけじゃないから」
「え?」
「俺、最初はもっと遊んでる子だと思ってたんだ。家出も頻繁に経験してて、夜遊びも一度や二度じゃないんだろうなって勝手に想像してた。だから多少強引に迫っても受け入れてくれるだろうって。そういう読みがあったから君を家に誘ったんだ」
思いがけないことを知らされて、私は当惑する。だってそれは昨夜の発言とは丸っきり異なるものだから。
「でも私のこと、真面目で優等生っぽいって……」
「その印象も嘘じゃない。だけど、心に大きな闇を抱えているようにも見えた。他にも何人かそういう子と遊んだことがあるけど、大概みんな火遊びが大好きで、特にカナちゃんみたいに容姿が優れてる子はその傾向が顕著だったから」
「…………」
勝手に決め付けられるのは愉快じゃないが、しかし、その理論はあながち間違いではないようにも思った。心の闇とは乱暴に言い換えるなら自己承認欲求の不満だ。それを何かしらの代替物で埋めようとした時、火遊びで得られる快楽ほどお手頃でリーズナブルなものはない。私だって欠陥を抱えていなかったなら、例に漏れず火遊びの虜になっていただろう。なにせ私にはあの母の血が流れているのだから。
「でも、お酒のせいじゃないんだとしたら、どうして……」
突然人が変わってしまったのか?――そう言葉を紡ぎたかったが、動揺のあまり途中で言葉に詰まってしまった。でも私が何が言いたいのか、タクミさんには伝わったらしい。悲しげに目を伏せてから、彼は言った。
「カナちゃんが本当に真面目なだけの子だったんだって知れたから。まさか処女だったなんて思いもしていなかった」
その瞬間、心臓を鷲掴みにされたような衝撃が全身を貫いた。
生涯処女を大切に守り抜きたいと思っていたわけではない。先輩に捧げたいと願ったことはあったが、それも今となっては叶わぬ夢だと諦めていた。だがそれでも、処女をこんな形で失うことになるなんて想定だにしていなくて、そのことに自分がこの上ないショックを受けていることは否定できなかった。涙は昨晩枯れるまで流し終えていたから今更泣けてはこなかったが、深い悲しみがまた胸の内側に広がった。
「カナちゃん」
茫然自失と立ち竦んでいたところに声をかけられ、我に返る。
タクミさんが何かを差し出してくる。見るとその手には1万円札が3枚握られていた。
「こんなことするの、最低だと自覚してる。でも今の俺にできる償いは、これが精一杯だ。どうか、受け取ってほしい」
私は衝撃を受けていた。人によっては憤りさえ覚える場面かもしれない。自分の身体の価値がたった3万円なんて安すぎる、といった具合に。でも私が感じたことは、むしろその逆だった。たったひと晩身体を重ねただけで3万円もの大金が手に入るという事実に驚きを禁じ得なかった。同額のお金をコンビニのバイトだけで稼ごうとしたなら、比にならないくらいの時間と体力を費やす必要がある。
「もう俺の顔なんか見たくないだろうけど……もし何か助けてほしいことがあったら、遠慮なく言ってくれ」
そう告げるタクミさんの目には一見して真摯な光が宿っているように見えた。もしかするとそれも報復を恐れての演技かもしれないけれど。今更疑うのも億劫になって、私は思考を放棄した。
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