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第1章
再会は戸惑いと共に(5/5)
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♥
10分ほどが経ち、ようやく先輩のいびきが聞こえてきた頃になっても、まだ私の心臓はバクバクと早鐘を打っていた。
危ないところだった。すんでのところで逆ギレして、なんとか切り抜けることができたが……私の意思がもう少し弱かったら確実に空気に流されて股を開いていた。
ひとりで盛っているところを目撃された時は驚きのあまり心臓が飛び出るかと思った。熟睡していると思って完全に油断していた。想像以上に大きな音を立てていたのかもしれない。
堪えようと努力はしたけれど、さすがに我慢の限界だった。
実のところこの部屋を訪れて先輩の顔を見た瞬間から、すでに股下が疼くのを感じていたのだ。1週間に一度、想像上の先輩をおかずにして致していることが習慣になっているからだろう、ほとんど条件反射のように身体が反応していた。
そんな彼と一日中同じ空間にいて、お風呂に入ったりエッチなビデオを観合ったりしていれば、変な気待ちにならないわけがない。
あまつさえ、ここは『セックスしないと出られない部屋です』だなんて言われたら、先輩でなくたって相手のことを意識するなという方が難しい。
むしろよく持った方だと思う。私からの度重なる誘惑に耐えきってみせた先輩の理性もなかなか見上げたものだけど、私の忍耐力も案外捨てたものじゃないなと自画自賛したくなる。
振り返ると幸せな一日だったが、ハードな一日でもあった。
ムラムラしているのにクールに振る舞わなければなかったり、ニヤニヤしたいのにキリッと顔を引き締めていなければならなかったり……。今日一日を通して何度先輩とまぐわいたいと思ったか、数え出したらきりがない。
とにかく、怒濤のような一日だった。
先輩のことを考えると、それだけで股下が疼いてくる。自然とまた手が伸びかけていたが、先輩にはしたない女だと思われたくないので(もう思われてる?)、さすがに自重する。
音を立てないよう慎重に寝返りを打って、先輩の顔を覗き見る。
寝息を立てている先輩の顔はとても気難しそうに歪んでいた。悪い夢でも見ているのだろうか?
――ああ、なんて可愛いんだろう。
その寝顔に胸がときめき、頬の筋肉が弛緩する。
ごめんなさいね、と心の中で謝る。
――セックスしたくて仕方ないのでしょうけど我慢してくださいね。もう少し、もう少しだけ長く、先輩と一緒にいたいので。
そう願う一方で、その逞しくて大きな男の手でめちゃくちゃに犯されることを夢見る自分もいた。
ああ、明日がこんなに待ち遠しいと思えるなんて、一体いつぶりだろう? それこそ3年前に先輩と交流があった時以来かもしれない。
幸せな気分に浸りつつ、ほんの少し先輩の方に身を寄せてから、この日私は眠りに就いた。
10分ほどが経ち、ようやく先輩のいびきが聞こえてきた頃になっても、まだ私の心臓はバクバクと早鐘を打っていた。
危ないところだった。すんでのところで逆ギレして、なんとか切り抜けることができたが……私の意思がもう少し弱かったら確実に空気に流されて股を開いていた。
ひとりで盛っているところを目撃された時は驚きのあまり心臓が飛び出るかと思った。熟睡していると思って完全に油断していた。想像以上に大きな音を立てていたのかもしれない。
堪えようと努力はしたけれど、さすがに我慢の限界だった。
実のところこの部屋を訪れて先輩の顔を見た瞬間から、すでに股下が疼くのを感じていたのだ。1週間に一度、想像上の先輩をおかずにして致していることが習慣になっているからだろう、ほとんど条件反射のように身体が反応していた。
そんな彼と一日中同じ空間にいて、お風呂に入ったりエッチなビデオを観合ったりしていれば、変な気待ちにならないわけがない。
あまつさえ、ここは『セックスしないと出られない部屋です』だなんて言われたら、先輩でなくたって相手のことを意識するなという方が難しい。
むしろよく持った方だと思う。私からの度重なる誘惑に耐えきってみせた先輩の理性もなかなか見上げたものだけど、私の忍耐力も案外捨てたものじゃないなと自画自賛したくなる。
振り返ると幸せな一日だったが、ハードな一日でもあった。
ムラムラしているのにクールに振る舞わなければなかったり、ニヤニヤしたいのにキリッと顔を引き締めていなければならなかったり……。今日一日を通して何度先輩とまぐわいたいと思ったか、数え出したらきりがない。
とにかく、怒濤のような一日だった。
先輩のことを考えると、それだけで股下が疼いてくる。自然とまた手が伸びかけていたが、先輩にはしたない女だと思われたくないので(もう思われてる?)、さすがに自重する。
音を立てないよう慎重に寝返りを打って、先輩の顔を覗き見る。
寝息を立てている先輩の顔はとても気難しそうに歪んでいた。悪い夢でも見ているのだろうか?
――ああ、なんて可愛いんだろう。
その寝顔に胸がときめき、頬の筋肉が弛緩する。
ごめんなさいね、と心の中で謝る。
――セックスしたくて仕方ないのでしょうけど我慢してくださいね。もう少し、もう少しだけ長く、先輩と一緒にいたいので。
そう願う一方で、その逞しくて大きな男の手でめちゃくちゃに犯されることを夢見る自分もいた。
ああ、明日がこんなに待ち遠しいと思えるなんて、一体いつぶりだろう? それこそ3年前に先輩と交流があった時以来かもしれない。
幸せな気分に浸りつつ、ほんの少し先輩の方に身を寄せてから、この日私は眠りに就いた。
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