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放課後デート
総一(2)
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※※※
はじめは昼休みに時間を貰って絵を描こうと思っていたが、それでは時間が足りない。
部活の時に来て貰うという手もあるが、秀次にモデルをして貰うことは、部員には教えたくなかった。
それならうちに来て貰えばいい、ばぁちゃんも会いたいと言っていたし、休日も二人きりでいられる。
それに家ならば、無理なお願いも聞いて貰えそうだ。
「待っていたぞ」
「おう、どうも」
何か眩しそうな顔をしているな。丁度、日が差し込んでいるしな。カーテンを閉めておけばよかったか。
でも、風が気持ちいいしな。秀次が閉めて欲しいといってからでいいか。
秀次が腰をおろすのを待ち、
「秀次、モデルの件なんだが」
と話し始める。すると秀次が身構えはじめ、俺は大丈夫だよという意味を込めて笑ってみせた。
「今日からと言ったけれど、土曜か日曜、どちらか俺の為に時間をくれないか」
「別にかまわないけれど、ここで描くんじゃねぇの?」
「いや、家に来てほしい」
その方が色々と都合がいい。
「昼休みは時間が足りないし、秀次のことは他の部員に知られたくないし」
部員の数名に俺と秀次が友達だと言うことは知られている。
モデルまで頼んだと知ったら色々と聞かれそうだし、それに三芳には知られたくない。猫をかぶって「私のモデルもして欲しい」なんて頼みかねないからだ。しかも自分の魅力を知っているからそれを使って落としかねない。
秀次はもともと美人な人が好きみたいだしな。簡単にコロっといきそうだ。
「わかった」
何故だろう、秀次の様子がおかしい。
目を見開いたまま俺を見て、ぽろりと頬に涙が伝う。
それを急いで手の甲で拭い、何事もなかったかのようにしようとした。
俺は秀次に何をした?
俯く秀次の顎を掴み、顔をあげさせる。不安げな眼差しに胸がずきりと痛む。
「不安になるようなことを言ってしまったのか、俺は」
「べつに、なんでもねぇよ」
強がって嘘をついて、そんなことをするなと、俺は秀次の頭を抱きしめて撫でる。
「秀次、何が気になったんだ。話してくれないか」
「他の部員に知られたくないって」
そうか、周りに知らしめるために仲の良い姿をみせたというのに、会わせたくないみたいなことをいったら、それならどうしてあんなことを言ったんだと思うよな。
「勘違いさせたか。そういう意味じゃない」
「じゃぁ、どういう意味だよ」
「俺以外の奴に、ちやほやさせたくない」
ただの独占欲だから。それが伝わったか、秀次の顔が真っ赤に染まる。
「まったく、お前は可愛い奴だな」
恋愛に初心ではないだろうに、俺の前ではそんなだから、手を出したくなるんだ。
「んぁ、そういちさん」
快楽に弱い所も、たまらない。すぐに顔が蕩けるよな。もっと、気持ち良くさせたい。俺の手で感じて欲しい。
服の中へ手を入れ、脇腹を撫で、腹筋へと触れる。
うん、思った通りにイイ身体だ。全て脱がせてみてみたい。
「やっぱりいい筋肉している」
「駄目だって」
胸を強く押され、唇と手を離す。
俺から身を守るように自分自身を抱きしめて身を小さくしている。
拒否られたか。残念だ。
「油断も隙もねぇ」
「好きな子にさわりたいと思うのは普通だろ」
秀次が止めなければ、別の場所まで触れていただろう。
もっと触ってほしいと思わせるように、摘まんで、扱いて、この手でイかせて……。
「学校ではやめてほしい」
「我慢できたらな」
と、頬に口づけた。
「我慢する気なんか、全然ねぇだろ」
ばれたか。
胸板に、パンチが一発。キスが嫌で殴られたのではなく、照れからくるやつだ。
だから調子に乗ってしまうんだよな。
にやにやする俺に、秀次がジト目を向ける。
ごめんと言って手を合わせれば、ため息をつき、顔を背けた。
はじめは昼休みに時間を貰って絵を描こうと思っていたが、それでは時間が足りない。
部活の時に来て貰うという手もあるが、秀次にモデルをして貰うことは、部員には教えたくなかった。
それならうちに来て貰えばいい、ばぁちゃんも会いたいと言っていたし、休日も二人きりでいられる。
それに家ならば、無理なお願いも聞いて貰えそうだ。
「待っていたぞ」
「おう、どうも」
何か眩しそうな顔をしているな。丁度、日が差し込んでいるしな。カーテンを閉めておけばよかったか。
でも、風が気持ちいいしな。秀次が閉めて欲しいといってからでいいか。
秀次が腰をおろすのを待ち、
「秀次、モデルの件なんだが」
と話し始める。すると秀次が身構えはじめ、俺は大丈夫だよという意味を込めて笑ってみせた。
「今日からと言ったけれど、土曜か日曜、どちらか俺の為に時間をくれないか」
「別にかまわないけれど、ここで描くんじゃねぇの?」
「いや、家に来てほしい」
その方が色々と都合がいい。
「昼休みは時間が足りないし、秀次のことは他の部員に知られたくないし」
部員の数名に俺と秀次が友達だと言うことは知られている。
モデルまで頼んだと知ったら色々と聞かれそうだし、それに三芳には知られたくない。猫をかぶって「私のモデルもして欲しい」なんて頼みかねないからだ。しかも自分の魅力を知っているからそれを使って落としかねない。
秀次はもともと美人な人が好きみたいだしな。簡単にコロっといきそうだ。
「わかった」
何故だろう、秀次の様子がおかしい。
目を見開いたまま俺を見て、ぽろりと頬に涙が伝う。
それを急いで手の甲で拭い、何事もなかったかのようにしようとした。
俺は秀次に何をした?
俯く秀次の顎を掴み、顔をあげさせる。不安げな眼差しに胸がずきりと痛む。
「不安になるようなことを言ってしまったのか、俺は」
「べつに、なんでもねぇよ」
強がって嘘をついて、そんなことをするなと、俺は秀次の頭を抱きしめて撫でる。
「秀次、何が気になったんだ。話してくれないか」
「他の部員に知られたくないって」
そうか、周りに知らしめるために仲の良い姿をみせたというのに、会わせたくないみたいなことをいったら、それならどうしてあんなことを言ったんだと思うよな。
「勘違いさせたか。そういう意味じゃない」
「じゃぁ、どういう意味だよ」
「俺以外の奴に、ちやほやさせたくない」
ただの独占欲だから。それが伝わったか、秀次の顔が真っ赤に染まる。
「まったく、お前は可愛い奴だな」
恋愛に初心ではないだろうに、俺の前ではそんなだから、手を出したくなるんだ。
「んぁ、そういちさん」
快楽に弱い所も、たまらない。すぐに顔が蕩けるよな。もっと、気持ち良くさせたい。俺の手で感じて欲しい。
服の中へ手を入れ、脇腹を撫で、腹筋へと触れる。
うん、思った通りにイイ身体だ。全て脱がせてみてみたい。
「やっぱりいい筋肉している」
「駄目だって」
胸を強く押され、唇と手を離す。
俺から身を守るように自分自身を抱きしめて身を小さくしている。
拒否られたか。残念だ。
「油断も隙もねぇ」
「好きな子にさわりたいと思うのは普通だろ」
秀次が止めなければ、別の場所まで触れていただろう。
もっと触ってほしいと思わせるように、摘まんで、扱いて、この手でイかせて……。
「学校ではやめてほしい」
「我慢できたらな」
と、頬に口づけた。
「我慢する気なんか、全然ねぇだろ」
ばれたか。
胸板に、パンチが一発。キスが嫌で殴られたのではなく、照れからくるやつだ。
だから調子に乗ってしまうんだよな。
にやにやする俺に、秀次がジト目を向ける。
ごめんと言って手を合わせれば、ため息をつき、顔を背けた。
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