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上司と部下の「恋」模様
蓮と利成
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着信音が鳴る。
テーブルの上に置かれているのは三木本のスマートフォンからで、恋人だからとて勝手に触るのはいけない。
なので無視しておくことにしたが、今度はメールが送信されてきたようだ。
余程、彼に用事があるのだろう。
緊急の用事かもしれないなと、少し気になりかけていた所に、三木本が髪を拭きながらリビングにくる。ほんのりと赤くそまった頬が色っぽくて良い。
手招きをすれば、少し照れながら隣へ座る。
「蓮、スマホ、鳴っていたよ」
首に掛けてあるタオルをとり髪を拭いてやる。
「え?」
スマートフォンを手にして画面を操作していたが、ため息をついてソファーへと画面を伏せておく。
「急用じゃないの?」
「いいえ。後で返事しておきますので」
この話題には触れられたくないようで、気まずそうな表情を浮かべている。
だから余計に気になってしまった。
「僕には言えない相手かな?」
肩が揺れる。どうやら図星だったようで、ソファーから立ち上がる。
「そ、そういう訳ではなくて」
「蓮」
「怒りません?」
「ん、もしかして怒られるような相手なの?」
「いえ、そういう訳では……」
怒ったふりをして腕を組めば、何か言いにくそうに言葉を濁す。
ジト目で彼を見れば、ため息をひとつ吐き捨てて話だす。
「セフレの一人で、もう会えないと連絡したら、会って話がしたいと言われていたのですが、ずっと無視をしてました」
セフレの一人や二人、今更驚かない。その原因の一つは、彼の想いを受け入れてあげなかった八潮なのだから。
だが、面白くはない。
「あぁ、そういうこと。そうだねぇ、僕のだってちゃんとおしえてあげないと駄目だよねぇ。よし、彼に会おうか」
「雄一郎さんも一緒に会うんですか!?」
「うん。例の、彼じゃないよね?」
同じ会社の男のことを言うと違うと首を振る。
「そう」
嫉妬していたのが顔に出てしまったか。三木本の顔色が真っ青だ。
「すみません。俺」
「僕のせいだよね。解っているから、ね」
「でも、怒って」
「あはは、蓮が僕のだって思うようになってから心が狭くなっちゃったみたい」
いわゆる、独占欲というものだ。
「……すみません」
でも、嬉しいと、胸へ顔を埋めてくる。
「会うのは一人で行ってきます。信じて待っていてくれますか?」
「あぁ、わかった。君のことを信じて待っているよ」
ちゃんと断って帰ってきてね。そう抱きしめながら囁くと、三木本は頷いて顔を上げる。
その熱っぽい目は八潮を誘う。
それならば、もう一つ。独占欲の証をその首に。
目立つ位置につけたキスマークに、相手が気がつけばいい。
◇…◆…◇
会いたいと何度も送られてきたメール。
返事をすることなく無視してきたのだが、それをたまたま恋人に見られてしまった。
今まで逃げていたのだが、きちんと話をしないと駄目だとメールの相手に連絡を入れた。
待ち合わせはいつも使っていたバーにした。相手は既に来ており、三木本を見ると笑顔で手を上げる。
マスターには既に話をしてあり、奥の部屋を貸してもらうことになっていた。
「いらっしゃい。奥、良いわよ」
「お借りします。利成、来い」
「あ、はい」
そこは従業員が使う部屋で、二人はソファーへと腰を下ろした。
「ずっと無視して悪かった」
「蓮さん」
「お前が俺に好意を持ってくれていることに気が付いていた。だから……」
利成が待ってと掌を向けて出す。
「蓮さん、告白させてください」
「利成」
その想いには応えられないと、眉を寄せて相手を見れば、解っていますと口する。
「蓮さんにきちんとふって欲しんです」
気持ちの整理をつけるためにお願いしますと頭を下げられる。
本気で自分を想ってくれていたのだと改めて思わされる。
そう、自分も以前、八潮に告白をしてふられた。それで気持ちを新たに思い続けることが出来た。
利成にその機会すら与えてあげることをせず、お前では無理だと心の中で思っていた。随分と酷いことをしていた。
「わかった」
「では。蓮さん、好きです」
「ありがとう。でも、ごめん」
「あぁ、やっと告白できた! 聞いてくれてありがとうございます」
笑顔を向けてお礼を言える利成は凄い。改めて、彼は良い男だと思うし、もっと色々と話をすればよかった。
今更だが、自分は勿体ないことをしていた。
「利成……」
「蓮さん、これからは友達として仲良くしてくれませんか?」
それは願ったりだ。こんな自分で良いと言うのならお願いしたい。
「良いのか?」
「はい。ここにこんな痕をつける独占欲の高い彼氏さんの話も聞きたいですし」
目立つ位置につけられた痕へと触れれば、慌てた様子でそこをなでる。
「なんだって!?」
その痕をスマートフォンで撮り、三木本へと見せてくれた。
「なっ」
気が付かなかった。夢中になりすぎて八潮になら何をされてもいい状態になってしまう。
恥ずかしくてそれを見られないようにとシャツのボタンをはめた。
「蓮さん、幸せになってくださいね」
「あぁ」
それから部屋を出て、カウンター席へと座り一緒に酒を飲んだ。
下の名前で呼び合うのも、と、今更だなと笑いながら互いに自己紹介をしあった。
【了】
テーブルの上に置かれているのは三木本のスマートフォンからで、恋人だからとて勝手に触るのはいけない。
なので無視しておくことにしたが、今度はメールが送信されてきたようだ。
余程、彼に用事があるのだろう。
緊急の用事かもしれないなと、少し気になりかけていた所に、三木本が髪を拭きながらリビングにくる。ほんのりと赤くそまった頬が色っぽくて良い。
手招きをすれば、少し照れながら隣へ座る。
「蓮、スマホ、鳴っていたよ」
首に掛けてあるタオルをとり髪を拭いてやる。
「え?」
スマートフォンを手にして画面を操作していたが、ため息をついてソファーへと画面を伏せておく。
「急用じゃないの?」
「いいえ。後で返事しておきますので」
この話題には触れられたくないようで、気まずそうな表情を浮かべている。
だから余計に気になってしまった。
「僕には言えない相手かな?」
肩が揺れる。どうやら図星だったようで、ソファーから立ち上がる。
「そ、そういう訳ではなくて」
「蓮」
「怒りません?」
「ん、もしかして怒られるような相手なの?」
「いえ、そういう訳では……」
怒ったふりをして腕を組めば、何か言いにくそうに言葉を濁す。
ジト目で彼を見れば、ため息をひとつ吐き捨てて話だす。
「セフレの一人で、もう会えないと連絡したら、会って話がしたいと言われていたのですが、ずっと無視をしてました」
セフレの一人や二人、今更驚かない。その原因の一つは、彼の想いを受け入れてあげなかった八潮なのだから。
だが、面白くはない。
「あぁ、そういうこと。そうだねぇ、僕のだってちゃんとおしえてあげないと駄目だよねぇ。よし、彼に会おうか」
「雄一郎さんも一緒に会うんですか!?」
「うん。例の、彼じゃないよね?」
同じ会社の男のことを言うと違うと首を振る。
「そう」
嫉妬していたのが顔に出てしまったか。三木本の顔色が真っ青だ。
「すみません。俺」
「僕のせいだよね。解っているから、ね」
「でも、怒って」
「あはは、蓮が僕のだって思うようになってから心が狭くなっちゃったみたい」
いわゆる、独占欲というものだ。
「……すみません」
でも、嬉しいと、胸へ顔を埋めてくる。
「会うのは一人で行ってきます。信じて待っていてくれますか?」
「あぁ、わかった。君のことを信じて待っているよ」
ちゃんと断って帰ってきてね。そう抱きしめながら囁くと、三木本は頷いて顔を上げる。
その熱っぽい目は八潮を誘う。
それならば、もう一つ。独占欲の証をその首に。
目立つ位置につけたキスマークに、相手が気がつけばいい。
◇…◆…◇
会いたいと何度も送られてきたメール。
返事をすることなく無視してきたのだが、それをたまたま恋人に見られてしまった。
今まで逃げていたのだが、きちんと話をしないと駄目だとメールの相手に連絡を入れた。
待ち合わせはいつも使っていたバーにした。相手は既に来ており、三木本を見ると笑顔で手を上げる。
マスターには既に話をしてあり、奥の部屋を貸してもらうことになっていた。
「いらっしゃい。奥、良いわよ」
「お借りします。利成、来い」
「あ、はい」
そこは従業員が使う部屋で、二人はソファーへと腰を下ろした。
「ずっと無視して悪かった」
「蓮さん」
「お前が俺に好意を持ってくれていることに気が付いていた。だから……」
利成が待ってと掌を向けて出す。
「蓮さん、告白させてください」
「利成」
その想いには応えられないと、眉を寄せて相手を見れば、解っていますと口する。
「蓮さんにきちんとふって欲しんです」
気持ちの整理をつけるためにお願いしますと頭を下げられる。
本気で自分を想ってくれていたのだと改めて思わされる。
そう、自分も以前、八潮に告白をしてふられた。それで気持ちを新たに思い続けることが出来た。
利成にその機会すら与えてあげることをせず、お前では無理だと心の中で思っていた。随分と酷いことをしていた。
「わかった」
「では。蓮さん、好きです」
「ありがとう。でも、ごめん」
「あぁ、やっと告白できた! 聞いてくれてありがとうございます」
笑顔を向けてお礼を言える利成は凄い。改めて、彼は良い男だと思うし、もっと色々と話をすればよかった。
今更だが、自分は勿体ないことをしていた。
「利成……」
「蓮さん、これからは友達として仲良くしてくれませんか?」
それは願ったりだ。こんな自分で良いと言うのならお願いしたい。
「良いのか?」
「はい。ここにこんな痕をつける独占欲の高い彼氏さんの話も聞きたいですし」
目立つ位置につけられた痕へと触れれば、慌てた様子でそこをなでる。
「なんだって!?」
その痕をスマートフォンで撮り、三木本へと見せてくれた。
「なっ」
気が付かなかった。夢中になりすぎて八潮になら何をされてもいい状態になってしまう。
恥ずかしくてそれを見られないようにとシャツのボタンをはめた。
「蓮さん、幸せになってくださいね」
「あぁ」
それから部屋を出て、カウンター席へと座り一緒に酒を飲んだ。
下の名前で呼び合うのも、と、今更だなと笑いながら互いに自己紹介をしあった。
【了】
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