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王都
シリル ③
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計画を実行する。
部屋を出る時にわざと本を一冊テーブルの上に置いたままにしておいた。
「すまないが本を取りにいっては貰えないだろうか」
と護衛に頼むと、疑うことなくそれを取りに向かった。
「よし、行ったぞ」
護衛が離れ、レジスは自分の服を一つ手渡した。
「これを着てください」
今、シリルが着ている服では目立つからと司書が着ている服をかしてくれた。
フードがついているのでそれをかぶりさらに目立たなくする。
「では、参りましょうか」
先にレジスがドアを開きあたりを見わたす。
「大丈夫です。今のうちに」
本を数冊抱えて俯き加減に廊下を歩く。
ここで焦れば返って目立つので、いつもの通りにと心の中で呟く。
角を曲がり外へと出ると、緊張が解けて大きく息を吐いた。
「もう平気か?」
「はい。一先ず、ここまでくれば大丈夫だと思います」
計画が上手くいき、心から楽しいと思ったのは久しぶりだ。
「それにしても呆気ないものだな」
此処まで誰にも見つからないとは。それほどまでに自分は王子として周りから関心をもたれていないのだろうと、すぐに楽しい気持ちは萎んでいく。
「王子、少し寄り道をしていきましょうか」
と、向かった先は美しい花々が咲く場所であった。
「ここは……?」
「王妃様が作られた庭です。王宮に勤める者がすこしでも心休まる場所になればよいという思いから出来たのです」
「そうか、母様が」
花を眺め歩き出す。しばらく行くと、小さな池があり、そこには魚が泳いでいた。
「綺麗な模様をした魚だな」
「人の王から贈られた鯉という魚だそうですよ」
暫く池の中を覗いていたが、ゆっくりとしている時間は無い。
図書室に居ないことに気が付いて、そろそろ探しはじめるかもしれない。
「そろそろ行くか」
立ちあがった所に、
「これは、これは、シリル様ではありませんか」
気がつけば二人を取り囲むように若者が数名いた。
質の良い物を身に着けていることからして、ここに出はいる出来る身分の高い者、高官の子息であろう。
しかも司書の服を着ているのにシリルだと確信している。
隣に立つレジスへと視線を向ければ顔が強張っており、故意にこの状況を作り出したのだろうと気が付く。
結局は目的の為に近づいてきたのか。
「何用だ」
「シリル様とお話をしたくてね。参りましょうか」
「いや、話ならここで」
「誰にも邪魔をされたくはないのでね。おい、お連れしろ」
とレジスに命じる。
「シリル様、参りましょう」
手が震えている。顔色も真っ青だ。
「レジス、お前」
「申し訳ございません」
男を見る目に恐怖の色を感じ、もしや、彼に命じられて仕方なく手を貸したのだろうか。だが、裏切られたことには変わりない。
連れて行かれたのは物置小屋のような場所でひとけがない。
流石にこれから起こるであろうことを感じて肝が冷える。
「成人をお迎えになられるようで、お祝い申しあげます」
丁寧な口調だが、素直にお祝いをしているのではなく目元には侮蔑の色が混じり、周りの者も同じような目をしていた。
「本題に入れ」
「王族に必要な品格というのはご存じあるのか?」
散々、王宮に勤める古参達に聞かされてきた言葉だ。充分にわかっている。
「ハッキリと言ったらどうだ? 私は王族には必要ないとな」
「お話が早くて助かります。そうですよ、毛並が悪い者が王族だなんて虫唾が走る」
彼に良く似た目を見たことがある。そう、老臣の後ろで彼と同じように自分を見ていた、あの目と同じ。
「お前は、もしやカルメの息子か」
「マルク・カルメです。父様が常々おっしゃってましたよ。貴方様は王族に相応しくないとね」
毛並の悪い獣人は身分関係なく王都から追放すべきだという。
本気でそう思っているのだろう。目には侮蔑の色が混ざる。
両腕を掴まれ、床へと這いつくされる。なんて屈辱的な恰好をさせるのだろうか。
それをニヤニヤと眺めるマルクと周りの者達だ。
「やめてください。話が違うじゃないですか。シリル様とお話をしたいというからお連れしたのに」
「うるさい。俺がお前の尻尾を切っても黙っていたのは金の為だよな。意地汚い獣人は黙ってろ」
レジスの腹をおもいきり蹴とばし、簡単に吹き飛んで壁に背中を打ち付ける。なんて酷い真似をするのだろうか。
「よせ、蹴るなんて最低だ」
どうにか逃れようと力を込めるが、非力なシリルには彼の手から逃れることが出来ない。
「シリル様、大人しくしていてくださいよ。黙らせますよ?」
ゾクッとするようなことを笑顔で口にする。彼にとってシリルの命など虫けらのようなものなのだろう。
こんな獣人の屑に殺されて終わる人生なんて。自分は親に疎まれるだけではなく同族にまで殺したいと思う程嫌われているのか。
悔しくて目頭が熱くなる。だが、泣いたら負けだと歯を食いしばる。
「あれにも利用価値がありましてね。今から起こることの罪を全てかぶってもらうという、ね」
ニタリと笑い、マルクが男からナイフを受け取る。
「下種が」
きつく相手を睨みつければ、髪を掴まれて視線を合わせられる。
「そういう貴様は醜悪だろうがっ」
と、頬を叩かれ。ナイフが振り上げられる。
「あっ」
刺されると瞳を閉じたその瞬間、ドアが勢いよく開かれた。
「シリルっ」
その声に、目を開けてそちらへと向ければ、二番目の兄・ヴァレリーとファブリス、そして沢山の騎士が飛び込んできた。
「シリルを離せ」
と、馬乗りになっていたマルクの身が吹き飛び、彼と共に来た仲間たちは騎士により捕らえられた。
「ひぃっ」
這いながら逃げようとするマルクに、ファブリスが剣を突きつける。
「貴様のことは決して逃がしはしない。シリル様にしたことを償わせる」
無理やり立たせ、連れて行けと乱暴に突き飛ばした。
「ヴァレリー兄様、ファブリス」
「シリル、大丈夫だったか」
そう強く抱きしめる腕はヴァレリーのものであった。
これは夢だろうか。だが、確かに抱きしめられている。
「あの、兄様」
「あぁ、すまない。苦しかったか?」
こんなに優しい表情は知らない。いつもシリルを見る目は冷たく、そして無表情だったから。
「ヴァレリー様、シリル様が驚かれてますよ」
その通りだ。どうしてなのか理由が知りたかった。
「そうだよな。シリル、その話は謁見の間で。ファブリス、後は任せる」
「はい」
ファブリスが指示をしに向かい、マルクに蹴られたレジスは医療班に担架へと乗せられていた。
「レジス」
そこへと寄れば、うっすらと目を開けて、
「シリルさま、申し訳、ございません」
と身を起こそうとするが、痛みでうずくまる。
「レジス、そのままでいい。それに何故、謝るんだ。悪いのはあのバカ息子だ」
「ですが、私がっ」
「言うな。今は、怪我を治すことを考えろ。そしてまた、お勧めの本を教えて欲しいな」
「はい」
涙を流すレジスに、泣くなと涙を指ですくう。
医療室に連れて行くために担架で運ばれていく。それを見送ると、行こうとヴァレリーの腕が腰へと回る。
あんなに冷たかった家族に優しくされている。それがむずかゆく、そして心が温かい。
まるで夢を見ているかのようだ。
ふわふわとした足取りのまま、ヴァレリーと共に謁見の間へと向かった。
部屋を出る時にわざと本を一冊テーブルの上に置いたままにしておいた。
「すまないが本を取りにいっては貰えないだろうか」
と護衛に頼むと、疑うことなくそれを取りに向かった。
「よし、行ったぞ」
護衛が離れ、レジスは自分の服を一つ手渡した。
「これを着てください」
今、シリルが着ている服では目立つからと司書が着ている服をかしてくれた。
フードがついているのでそれをかぶりさらに目立たなくする。
「では、参りましょうか」
先にレジスがドアを開きあたりを見わたす。
「大丈夫です。今のうちに」
本を数冊抱えて俯き加減に廊下を歩く。
ここで焦れば返って目立つので、いつもの通りにと心の中で呟く。
角を曲がり外へと出ると、緊張が解けて大きく息を吐いた。
「もう平気か?」
「はい。一先ず、ここまでくれば大丈夫だと思います」
計画が上手くいき、心から楽しいと思ったのは久しぶりだ。
「それにしても呆気ないものだな」
此処まで誰にも見つからないとは。それほどまでに自分は王子として周りから関心をもたれていないのだろうと、すぐに楽しい気持ちは萎んでいく。
「王子、少し寄り道をしていきましょうか」
と、向かった先は美しい花々が咲く場所であった。
「ここは……?」
「王妃様が作られた庭です。王宮に勤める者がすこしでも心休まる場所になればよいという思いから出来たのです」
「そうか、母様が」
花を眺め歩き出す。しばらく行くと、小さな池があり、そこには魚が泳いでいた。
「綺麗な模様をした魚だな」
「人の王から贈られた鯉という魚だそうですよ」
暫く池の中を覗いていたが、ゆっくりとしている時間は無い。
図書室に居ないことに気が付いて、そろそろ探しはじめるかもしれない。
「そろそろ行くか」
立ちあがった所に、
「これは、これは、シリル様ではありませんか」
気がつけば二人を取り囲むように若者が数名いた。
質の良い物を身に着けていることからして、ここに出はいる出来る身分の高い者、高官の子息であろう。
しかも司書の服を着ているのにシリルだと確信している。
隣に立つレジスへと視線を向ければ顔が強張っており、故意にこの状況を作り出したのだろうと気が付く。
結局は目的の為に近づいてきたのか。
「何用だ」
「シリル様とお話をしたくてね。参りましょうか」
「いや、話ならここで」
「誰にも邪魔をされたくはないのでね。おい、お連れしろ」
とレジスに命じる。
「シリル様、参りましょう」
手が震えている。顔色も真っ青だ。
「レジス、お前」
「申し訳ございません」
男を見る目に恐怖の色を感じ、もしや、彼に命じられて仕方なく手を貸したのだろうか。だが、裏切られたことには変わりない。
連れて行かれたのは物置小屋のような場所でひとけがない。
流石にこれから起こるであろうことを感じて肝が冷える。
「成人をお迎えになられるようで、お祝い申しあげます」
丁寧な口調だが、素直にお祝いをしているのではなく目元には侮蔑の色が混じり、周りの者も同じような目をしていた。
「本題に入れ」
「王族に必要な品格というのはご存じあるのか?」
散々、王宮に勤める古参達に聞かされてきた言葉だ。充分にわかっている。
「ハッキリと言ったらどうだ? 私は王族には必要ないとな」
「お話が早くて助かります。そうですよ、毛並が悪い者が王族だなんて虫唾が走る」
彼に良く似た目を見たことがある。そう、老臣の後ろで彼と同じように自分を見ていた、あの目と同じ。
「お前は、もしやカルメの息子か」
「マルク・カルメです。父様が常々おっしゃってましたよ。貴方様は王族に相応しくないとね」
毛並の悪い獣人は身分関係なく王都から追放すべきだという。
本気でそう思っているのだろう。目には侮蔑の色が混ざる。
両腕を掴まれ、床へと這いつくされる。なんて屈辱的な恰好をさせるのだろうか。
それをニヤニヤと眺めるマルクと周りの者達だ。
「やめてください。話が違うじゃないですか。シリル様とお話をしたいというからお連れしたのに」
「うるさい。俺がお前の尻尾を切っても黙っていたのは金の為だよな。意地汚い獣人は黙ってろ」
レジスの腹をおもいきり蹴とばし、簡単に吹き飛んで壁に背中を打ち付ける。なんて酷い真似をするのだろうか。
「よせ、蹴るなんて最低だ」
どうにか逃れようと力を込めるが、非力なシリルには彼の手から逃れることが出来ない。
「シリル様、大人しくしていてくださいよ。黙らせますよ?」
ゾクッとするようなことを笑顔で口にする。彼にとってシリルの命など虫けらのようなものなのだろう。
こんな獣人の屑に殺されて終わる人生なんて。自分は親に疎まれるだけではなく同族にまで殺したいと思う程嫌われているのか。
悔しくて目頭が熱くなる。だが、泣いたら負けだと歯を食いしばる。
「あれにも利用価値がありましてね。今から起こることの罪を全てかぶってもらうという、ね」
ニタリと笑い、マルクが男からナイフを受け取る。
「下種が」
きつく相手を睨みつければ、髪を掴まれて視線を合わせられる。
「そういう貴様は醜悪だろうがっ」
と、頬を叩かれ。ナイフが振り上げられる。
「あっ」
刺されると瞳を閉じたその瞬間、ドアが勢いよく開かれた。
「シリルっ」
その声に、目を開けてそちらへと向ければ、二番目の兄・ヴァレリーとファブリス、そして沢山の騎士が飛び込んできた。
「シリルを離せ」
と、馬乗りになっていたマルクの身が吹き飛び、彼と共に来た仲間たちは騎士により捕らえられた。
「ひぃっ」
這いながら逃げようとするマルクに、ファブリスが剣を突きつける。
「貴様のことは決して逃がしはしない。シリル様にしたことを償わせる」
無理やり立たせ、連れて行けと乱暴に突き飛ばした。
「ヴァレリー兄様、ファブリス」
「シリル、大丈夫だったか」
そう強く抱きしめる腕はヴァレリーのものであった。
これは夢だろうか。だが、確かに抱きしめられている。
「あの、兄様」
「あぁ、すまない。苦しかったか?」
こんなに優しい表情は知らない。いつもシリルを見る目は冷たく、そして無表情だったから。
「ヴァレリー様、シリル様が驚かれてますよ」
その通りだ。どうしてなのか理由が知りたかった。
「そうだよな。シリル、その話は謁見の間で。ファブリス、後は任せる」
「はい」
ファブリスが指示をしに向かい、マルクに蹴られたレジスは医療班に担架へと乗せられていた。
「レジス」
そこへと寄れば、うっすらと目を開けて、
「シリルさま、申し訳、ございません」
と身を起こそうとするが、痛みでうずくまる。
「レジス、そのままでいい。それに何故、謝るんだ。悪いのはあのバカ息子だ」
「ですが、私がっ」
「言うな。今は、怪我を治すことを考えろ。そしてまた、お勧めの本を教えて欲しいな」
「はい」
涙を流すレジスに、泣くなと涙を指ですくう。
医療室に連れて行くために担架で運ばれていく。それを見送ると、行こうとヴァレリーの腕が腰へと回る。
あんなに冷たかった家族に優しくされている。それがむずかゆく、そして心が温かい。
まるで夢を見ているかのようだ。
ふわふわとした足取りのまま、ヴァレリーと共に謁見の間へと向かった。
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