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王都
君に恋している
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風にあたろうと外へ出ようとするが、そこにはゾフィード以外の獣人がいて、ドニを見てどうしたと声をかけてきた。
茶色の毛をもつルルス系の獣人だ。他に三人いるのだが、いつも少し離れた場所にいて話をしたことはなかった。
人の子である自分たちと話をしたくないのだと思っていたのだが、そういうわけではなさそうだ。
いつものドニなら話しかけてくれたことをチャンスと思い、触りまくっていただろう。
「少し外の風にあたりたくて」
「ゾフィードは?」
「あ……、一人で外に行きたいなって」
「一人では許可できんな。俺で良ければ付き合う」
とニカっと笑う。愛想のいい獣人だ。
「付き合って欲しい」
「わかった」
手を握りしめられる。大きくて暖かな手をしてた。
外へ出ると風が頬にあたり気持ちがいい。
「えっと……」
「俺はセドリックだ。君は?」
「ドニ」
「それで、ゾフィードと喧嘩でもしたのか?」
ずっと傍にいたのにドニが一人でいることが気になったのだろう。
「うんん。失恋しちゃっただけ」
「ん、失恋?」
ずいっと顔を近づける。
「ゾフィードにか」
「うん」
セドリックが腕を組み首を傾げる。
「俺たちに『人の子と接触しないように』というから、君を独占したいと思っていたのかと」
違うのかと聞かれて、違うよと否定する。
「だって、ドニ、可愛いから」
「え、可愛いって」
こんな貧弱なちびのどこが可愛いのとセドリックの腕を叩く。
「可愛いぞ。ほかの獣人たちも君と話したいと思っているのだが、ゾフィードが君の傍を離れないから」
「違うよ。だって、俺は大切な招待客だからって言っていたもの」
傍にいるのも優しくするのもそのため。ほかの獣人に接触させないのはドニの性格を知っているからだろう。
「俺のことは特になにも思っていないって、そういうことだよね」
想いが届かないことがこれほど辛く悲しいことだなんて思わなかった。
「恋ってむずかしい」
胸がしめつけられる。目から涙があふれて声が震える。
「ドニ」
もふんと顔にあたる。セドリックに抱きしめられていた。
「うっ、うわぁん」
子供のように泣きじゃくるドニに、
「泣くだけ泣け。俺のたてがみをかしてやろう。癒されること間違いない」
と自信満々な顔をして首の周りのモフモフを指さした。
「ごめんね、少しだけ」
優しい獣人だ。
しばらく泣いていたら気持ちがやっと落ち着いてきた。
「ありがとう」
涙で濡れてしまったのに嫌な顔もみせず、
「いや。可愛い子は大歓迎」
といってくれる。
「セドリック」
「さ、そろそろ中へ入ろうか」
「うん」
家の中へと入るとゾフィードが他の獣人と一緒にお茶を飲んでいたが、ドニの姿を見て立ち上がる。
気まずくてドニはセドリックの後ろへと隠れると、
「ドニって可愛いな」
そんなことをいきなり口にする。
「団長……」
「誰かさんより俺のほうがいいって思ってもらえるように口説くことにしたから」
そういうと振り返って抱きしめられた。
「え、セドリックっ」
いきなりすぎて、ついていけない。
「出会ったばかりでも俺は君に好感を持った。だからもっと知りたい」
君ならわかるだろう、そういわれてゾフィードへ視線を向ける。
そうだ、ドニもゾフィードに触れたあの夜に、彼に好感を持ったんだ。
「何を、ドニは獣人に対して変態なんですよ」
「変態?」
「変態じゃなくて獣人愛が強いだけ」
「あぁ、獣人が人の子に興味があるように、君は獣人に興味があるてことだな」
同じではないかと豪快に笑う。
「ちがう、すぐに興奮して涎を垂らすような奴ですよ」
「なぁ、お前はドニを振ったよな。まるで誰にも渡したくないように聞こえる」
そうセドリックがいうと、ゾフィードが目を見開き黙り込んだ。
「あの、それ本当のことだよ?」
「そうです、決してそういうつもりで言っているのではありません。ともかく、口説くのはご自由に。ドニ、もう休め。明日も旅は続くのだから」
というとゾフィードは家から出て行った。
「はぁ。困った部下だ。ドニ、ごめんね。でも、口説くというのは本気だから」
そう口にすると、黙って話を聞いていた獣人たちがヒューっと口笛を鳴らす。
「あ、う、俺、部屋に戻るね」
まさかこんなことになろうとは思わず、しかも慣れぬことに照れてしまいドニは逃げるように部屋へと戻った。
シリルからオイルのお礼だと手鏡を貰ったのだが、それにうつる顔にため息をつく。あれから眠れずに朝となってしまった。
「ドニ、目が赤いな」
「あ、ロシェ、おはよう」
昨日のことを知らぬのはロシェだけだろう。ゆえに安心する。
「なんだ、眠れなかったのか」
「うん。ほら、ご飯の前に寝ちゃったから」
「そうだな。ゾフィードが起こすなというからそのままにしておいたが」
「そうだったんだ」
目が覚めるまで寝かせておいて、起きたらスープを用意しようと傍にいてくれたのだろう。
本当、その優しさは今のドニにはきついものだ。
「ドニ、どうした?」
「うんん、別に」
目頭が熱くなった。涙が出そうになってロシェから視線をはなす。
「顔洗ってくる」
井戸にいくために外へ出ると、セドリックが身体を拭いていた。
たくましく、そして綺麗な毛並みをしている。
「ふぁ……」
思わず見惚れ、そして我に返る。気を抜いたら涎がでそうだった。
「おはよう、ドニ」
「うん、おはよう」
「ドニも身体を拭きにきたのか?」
「違うよっ。顔を洗いにきたの」
昨日、この雄に口説かれたんだと思うと顔が熱くなってしまった。
いつもならラッキーとばかりにじっくりと眺めるところだが、さすがにできなくて後ろを向くと今度はゾフィードの姿が目に入る。向こうもドニに気がついたようで目が合い、気まずくなるかと思いきや、
「なんだ、覗きか変態」
といつもの調子で声をかけられた。
「違うよ」
まるで昨日は何もなかったかのような態度だ。気まずい思いをしたくないからなのか、どうでもいいと思っているからなのか。ゾフィードの気持ちがわからず、きっと表情が強張っているだろう。
「なんだよ、さっき俺の身体に見惚れていたくせに」
バレていた。違うとも言えず口を手で覆う。
「は、お前は獣人なら誰でもいいんだな。それでよく俺にあんな言葉を言えたものだ」
そうゾフィードはいい、
「そろそろ出発するから用意をしに行け」
と馬車の方へ歩いて行った。
「あんないい身体を見たら見惚れるの当たり前だよ。それなのにどうして誰でもいいってなるの」
意味がわからない。それに好きの意味が違う。ゾフィードに伝えた好きは恋愛対象としてだ。
「はは、褒めてくれてありがとう、ドニ」
頭に手をぽんと置く。
「あぁ、もうっ、俺にはわからないよ」
ぎゅっとセドリックの腰に腕を回し、尻尾を撫でまわす。
「ちょっと、ドニ、口説こうとしている雄の尻尾を撫でまわすのか」
「うっ、そうだけど、もふもふ」
「はは、どっちもどちか」
何がどっちもどっちなのかはわからぬが、十分に尻尾を撫でまわして離れた。
「ほら、準備をしておいで」
「わかった」
家の中へと入り荷物を持つとドニと一緒に馬車へ向かう。
中に入ると不機嫌そうにゾフィードが腕を組んで座っていた。
「行くぞ」
「うん」
重苦しい空気の中、馬車は目的地に向けて出発した。
茶色の毛をもつルルス系の獣人だ。他に三人いるのだが、いつも少し離れた場所にいて話をしたことはなかった。
人の子である自分たちと話をしたくないのだと思っていたのだが、そういうわけではなさそうだ。
いつものドニなら話しかけてくれたことをチャンスと思い、触りまくっていただろう。
「少し外の風にあたりたくて」
「ゾフィードは?」
「あ……、一人で外に行きたいなって」
「一人では許可できんな。俺で良ければ付き合う」
とニカっと笑う。愛想のいい獣人だ。
「付き合って欲しい」
「わかった」
手を握りしめられる。大きくて暖かな手をしてた。
外へ出ると風が頬にあたり気持ちがいい。
「えっと……」
「俺はセドリックだ。君は?」
「ドニ」
「それで、ゾフィードと喧嘩でもしたのか?」
ずっと傍にいたのにドニが一人でいることが気になったのだろう。
「うんん。失恋しちゃっただけ」
「ん、失恋?」
ずいっと顔を近づける。
「ゾフィードにか」
「うん」
セドリックが腕を組み首を傾げる。
「俺たちに『人の子と接触しないように』というから、君を独占したいと思っていたのかと」
違うのかと聞かれて、違うよと否定する。
「だって、ドニ、可愛いから」
「え、可愛いって」
こんな貧弱なちびのどこが可愛いのとセドリックの腕を叩く。
「可愛いぞ。ほかの獣人たちも君と話したいと思っているのだが、ゾフィードが君の傍を離れないから」
「違うよ。だって、俺は大切な招待客だからって言っていたもの」
傍にいるのも優しくするのもそのため。ほかの獣人に接触させないのはドニの性格を知っているからだろう。
「俺のことは特になにも思っていないって、そういうことだよね」
想いが届かないことがこれほど辛く悲しいことだなんて思わなかった。
「恋ってむずかしい」
胸がしめつけられる。目から涙があふれて声が震える。
「ドニ」
もふんと顔にあたる。セドリックに抱きしめられていた。
「うっ、うわぁん」
子供のように泣きじゃくるドニに、
「泣くだけ泣け。俺のたてがみをかしてやろう。癒されること間違いない」
と自信満々な顔をして首の周りのモフモフを指さした。
「ごめんね、少しだけ」
優しい獣人だ。
しばらく泣いていたら気持ちがやっと落ち着いてきた。
「ありがとう」
涙で濡れてしまったのに嫌な顔もみせず、
「いや。可愛い子は大歓迎」
といってくれる。
「セドリック」
「さ、そろそろ中へ入ろうか」
「うん」
家の中へと入るとゾフィードが他の獣人と一緒にお茶を飲んでいたが、ドニの姿を見て立ち上がる。
気まずくてドニはセドリックの後ろへと隠れると、
「ドニって可愛いな」
そんなことをいきなり口にする。
「団長……」
「誰かさんより俺のほうがいいって思ってもらえるように口説くことにしたから」
そういうと振り返って抱きしめられた。
「え、セドリックっ」
いきなりすぎて、ついていけない。
「出会ったばかりでも俺は君に好感を持った。だからもっと知りたい」
君ならわかるだろう、そういわれてゾフィードへ視線を向ける。
そうだ、ドニもゾフィードに触れたあの夜に、彼に好感を持ったんだ。
「何を、ドニは獣人に対して変態なんですよ」
「変態?」
「変態じゃなくて獣人愛が強いだけ」
「あぁ、獣人が人の子に興味があるように、君は獣人に興味があるてことだな」
同じではないかと豪快に笑う。
「ちがう、すぐに興奮して涎を垂らすような奴ですよ」
「なぁ、お前はドニを振ったよな。まるで誰にも渡したくないように聞こえる」
そうセドリックがいうと、ゾフィードが目を見開き黙り込んだ。
「あの、それ本当のことだよ?」
「そうです、決してそういうつもりで言っているのではありません。ともかく、口説くのはご自由に。ドニ、もう休め。明日も旅は続くのだから」
というとゾフィードは家から出て行った。
「はぁ。困った部下だ。ドニ、ごめんね。でも、口説くというのは本気だから」
そう口にすると、黙って話を聞いていた獣人たちがヒューっと口笛を鳴らす。
「あ、う、俺、部屋に戻るね」
まさかこんなことになろうとは思わず、しかも慣れぬことに照れてしまいドニは逃げるように部屋へと戻った。
シリルからオイルのお礼だと手鏡を貰ったのだが、それにうつる顔にため息をつく。あれから眠れずに朝となってしまった。
「ドニ、目が赤いな」
「あ、ロシェ、おはよう」
昨日のことを知らぬのはロシェだけだろう。ゆえに安心する。
「なんだ、眠れなかったのか」
「うん。ほら、ご飯の前に寝ちゃったから」
「そうだな。ゾフィードが起こすなというからそのままにしておいたが」
「そうだったんだ」
目が覚めるまで寝かせておいて、起きたらスープを用意しようと傍にいてくれたのだろう。
本当、その優しさは今のドニにはきついものだ。
「ドニ、どうした?」
「うんん、別に」
目頭が熱くなった。涙が出そうになってロシェから視線をはなす。
「顔洗ってくる」
井戸にいくために外へ出ると、セドリックが身体を拭いていた。
たくましく、そして綺麗な毛並みをしている。
「ふぁ……」
思わず見惚れ、そして我に返る。気を抜いたら涎がでそうだった。
「おはよう、ドニ」
「うん、おはよう」
「ドニも身体を拭きにきたのか?」
「違うよっ。顔を洗いにきたの」
昨日、この雄に口説かれたんだと思うと顔が熱くなってしまった。
いつもならラッキーとばかりにじっくりと眺めるところだが、さすがにできなくて後ろを向くと今度はゾフィードの姿が目に入る。向こうもドニに気がついたようで目が合い、気まずくなるかと思いきや、
「なんだ、覗きか変態」
といつもの調子で声をかけられた。
「違うよ」
まるで昨日は何もなかったかのような態度だ。気まずい思いをしたくないからなのか、どうでもいいと思っているからなのか。ゾフィードの気持ちがわからず、きっと表情が強張っているだろう。
「なんだよ、さっき俺の身体に見惚れていたくせに」
バレていた。違うとも言えず口を手で覆う。
「は、お前は獣人なら誰でもいいんだな。それでよく俺にあんな言葉を言えたものだ」
そうゾフィードはいい、
「そろそろ出発するから用意をしに行け」
と馬車の方へ歩いて行った。
「あんないい身体を見たら見惚れるの当たり前だよ。それなのにどうして誰でもいいってなるの」
意味がわからない。それに好きの意味が違う。ゾフィードに伝えた好きは恋愛対象としてだ。
「はは、褒めてくれてありがとう、ドニ」
頭に手をぽんと置く。
「あぁ、もうっ、俺にはわからないよ」
ぎゅっとセドリックの腰に腕を回し、尻尾を撫でまわす。
「ちょっと、ドニ、口説こうとしている雄の尻尾を撫でまわすのか」
「うっ、そうだけど、もふもふ」
「はは、どっちもどちか」
何がどっちもどっちなのかはわからぬが、十分に尻尾を撫でまわして離れた。
「ほら、準備をしておいで」
「わかった」
家の中へと入り荷物を持つとドニと一緒に馬車へ向かう。
中に入ると不機嫌そうにゾフィードが腕を組んで座っていた。
「行くぞ」
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