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素直になれない恋心
黒(2)
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海と過ごす日もあと一日となった。
明日、一樹さんと会うんだなと思うと今からドキドキしてくる。
俺の心臓もつのかなって思っていた所に、チャイムが鳴る。
家族以外でチャイムを鳴らす相手は宅配便くらいだ。何か送ってくれたのかなとモニターを見れば、そこにいたのは一樹さんで。
「え、なんで!?」
とつい、大きな声が出てしまう。
「一日早く終わってね。帰ってきた」
「い、いま開けるから」
緊張して胸がばくばくいってる。
ドアを開くとスーツ姿の一樹さんが目の前。
「ただいま、晴海」
「え、あ、おかえり……」
「上がっても?」
「うん。どうぞ」
「お邪魔します。海、ただいま」
と黒猫を抱き上げる。
「晴海、ありがとうね。これ、お土産」
「ありがとう」
触れられる距離に一樹さんが居る。
言うって決めたんだろ、と自分を叱咤するが上手く口にすることが出来ない。
「晴海、明日、改めて海の事を迎えに来るからさ、このまま預かってくれる?」
荷物があるから車でくると、海にキスをして玄関に向かう。
「待って。一樹さんも泊まっていきなよ。疲れてるでしょ」
「え?」
「明日でいいじゃん」
「良いの?」
「一樹さんが望むなら、膝枕もしてあげる、よ?」
前に言っていたでしょうと言いつつ、顔が熱くなってくる。
恥ずかしくて顔を背ければ、一樹さんに抱き寄せられた。
「恋人にして貰えって言ったじゃない」
「うん。だから、よりを戻しても、いいかなって」
「晴海がそう言うのを待ってた」
「え?」
どういう事なの。僕は目を瞬かせながら一樹さんを見る。
「だって、晴海は俺じゃないとだめだしな。それに、別れるってお前が言った時、俺は何も言ってないしね」
確かに、あの時は一樹さんの返事を聞かずに部屋を飛び出してしまった。
「でも、俺が別れたんだからと言った時、そうだったなって言ったじゃん」
「晴海の方はそうだったけなっていう意味」
何それ。
じゃぁ、俺だけが一樹さんと別れたと思って、いろいろ悩んでいたって事なの?
解っていて何も言ってくれない一樹さんにムカついた。
「酷い!!」
「ねぇ、晴海は本気で俺と別れたいの?」
俺はグッと喉を詰まらせる。
真剣な目。その答え次第で俺達は本当にお別れすることになるかもしれない。
「そんなの、嫌」
「うん。なら、ちゃんと答えを聞かせてよ」
と額をくっつけてくる。
「別れたくない。好き、なんだ。一樹さんが」
「じゃぁ、もう我慢しなくていいかな?」
耳を甘噛みをされて舐められる。
「ひゃぁっ、みみ……」
「晴海不足だよ、俺」
抱きしめられて、スンスンと匂いを嗅ぎ始める一樹さんはなんだか犬っぽい。
「一樹さん」
「晴海の匂い」
いい匂いだと、服の中へと手を差し込み、肌を撫で始める。
「ん、一樹さん、シャワーを浴びてから、ね?」
「一緒に?」
「俺は済んでるから。ベッドで待ってる」
上目使いで一樹さんを見れば、蕩けるような笑顔を見せる。
「すぐ済ませてくるから」
そう言うと額に口づけをしてバスルームに向かう。
捨てられずにしまってあった、一樹さん用のバスローブ。またこれを使う日がこようとは。
バスタオルと共に脱衣所に置いておき、俺はベッドの淵に腰を下ろす。
「晴海、お待たせ」
腰を抱き寄せて口づけをしながら服を脱がされる。
「わわっ、まって」
「待たない。はやく舐めたいし触りたい」
「もうっ、助平なんだから」
「晴海が俺をそうさせているんだよ」
覚悟してねと言われて、手が敏感な箇所へと触れた。
その言葉のとおり、一樹さんは遠慮がなかった。
何度も突かれてイかされた。
今だ、中に挿し込まれているかのような感覚が残る。
俺を抱きしめながら、満足そうな表情を浮かべる一樹さんを見ていたら、やりすぎって怒れなくなった。
「晴海」
そのせいか、いつまでもちゅっちゅと音をたて首や鎖骨に口づけながら肌を撫でてくる。
「胸、ぷっくりとして、真っ赤に熟しておいしそうだね」
吸われすぎて痛む胸を弄られ、感じ始めたからだは下半身に熱をためる。
「やぁん、一樹さん、もう無理……」
「ん、でも、晴海のここがいやらしくって」
「いやらしいのは一樹さんの方、あっ」
粒を摘まんでぐりぐりと動かされ、身体の芯が甘く痺れる。
「んぁ、そんな風にされたら、感じちゃうからぁ」
一樹さんの大きな手で触られると、俺の身体はすぐにおかしくなる。
「晴海、触るだけだから」
甘えられて求められたら、もう俺は駄目って言えなくなるじゃん。
「もう、しょうがないな」
優しく撫でられて、反応した下半身のモノがたちあがる。
それをゆるゆると撫でながら、
「晴海、舐めて良い?」
と顔を近づける。
「ん、触るだけっていった」
ダメと頬を包み込んでそのまま抱きしめた。
「だって、食べて欲しいって、晴海のがいっている」
指で先の方を弄られ、蜜がまた溢れて垂れていく。
「や、イくなら一緒がいぃ」
跨って自分のを押し付ける。
「可愛い我儘だなぁ。良いよ、一緒にね」
互いに高め合い、そして一緒に放ちあう。
くったりと身体を預ける。
「やっと晴海で満たされた」
「一樹さんたら、どんだけ俺が好きなんだよ」
「そうだなぁ、一生、離してあげられないくらい、かな」
「なんだよそれ」
嬉しくて照れてしまう。
顔を見られないように顔を埋めれば、いつの間にか傍に来た海がざりっと頬を舐めた。
「海」
「なんだ、一緒に寝たいのか」
二人の顔の間に丸くなる海に、俺と一樹さんは互いに目を合わせて微笑む。
「俺も、ずっとこうしていたい」
一樹さんと海がいて、毎日が幸せで楽しい日々。
「晴海、俺もだよ」
一緒に暮らさないかと手を差し伸べられて、俺はこくっと頷いてその手を握り返した。
明日、一樹さんと会うんだなと思うと今からドキドキしてくる。
俺の心臓もつのかなって思っていた所に、チャイムが鳴る。
家族以外でチャイムを鳴らす相手は宅配便くらいだ。何か送ってくれたのかなとモニターを見れば、そこにいたのは一樹さんで。
「え、なんで!?」
とつい、大きな声が出てしまう。
「一日早く終わってね。帰ってきた」
「い、いま開けるから」
緊張して胸がばくばくいってる。
ドアを開くとスーツ姿の一樹さんが目の前。
「ただいま、晴海」
「え、あ、おかえり……」
「上がっても?」
「うん。どうぞ」
「お邪魔します。海、ただいま」
と黒猫を抱き上げる。
「晴海、ありがとうね。これ、お土産」
「ありがとう」
触れられる距離に一樹さんが居る。
言うって決めたんだろ、と自分を叱咤するが上手く口にすることが出来ない。
「晴海、明日、改めて海の事を迎えに来るからさ、このまま預かってくれる?」
荷物があるから車でくると、海にキスをして玄関に向かう。
「待って。一樹さんも泊まっていきなよ。疲れてるでしょ」
「え?」
「明日でいいじゃん」
「良いの?」
「一樹さんが望むなら、膝枕もしてあげる、よ?」
前に言っていたでしょうと言いつつ、顔が熱くなってくる。
恥ずかしくて顔を背ければ、一樹さんに抱き寄せられた。
「恋人にして貰えって言ったじゃない」
「うん。だから、よりを戻しても、いいかなって」
「晴海がそう言うのを待ってた」
「え?」
どういう事なの。僕は目を瞬かせながら一樹さんを見る。
「だって、晴海は俺じゃないとだめだしな。それに、別れるってお前が言った時、俺は何も言ってないしね」
確かに、あの時は一樹さんの返事を聞かずに部屋を飛び出してしまった。
「でも、俺が別れたんだからと言った時、そうだったなって言ったじゃん」
「晴海の方はそうだったけなっていう意味」
何それ。
じゃぁ、俺だけが一樹さんと別れたと思って、いろいろ悩んでいたって事なの?
解っていて何も言ってくれない一樹さんにムカついた。
「酷い!!」
「ねぇ、晴海は本気で俺と別れたいの?」
俺はグッと喉を詰まらせる。
真剣な目。その答え次第で俺達は本当にお別れすることになるかもしれない。
「そんなの、嫌」
「うん。なら、ちゃんと答えを聞かせてよ」
と額をくっつけてくる。
「別れたくない。好き、なんだ。一樹さんが」
「じゃぁ、もう我慢しなくていいかな?」
耳を甘噛みをされて舐められる。
「ひゃぁっ、みみ……」
「晴海不足だよ、俺」
抱きしめられて、スンスンと匂いを嗅ぎ始める一樹さんはなんだか犬っぽい。
「一樹さん」
「晴海の匂い」
いい匂いだと、服の中へと手を差し込み、肌を撫で始める。
「ん、一樹さん、シャワーを浴びてから、ね?」
「一緒に?」
「俺は済んでるから。ベッドで待ってる」
上目使いで一樹さんを見れば、蕩けるような笑顔を見せる。
「すぐ済ませてくるから」
そう言うと額に口づけをしてバスルームに向かう。
捨てられずにしまってあった、一樹さん用のバスローブ。またこれを使う日がこようとは。
バスタオルと共に脱衣所に置いておき、俺はベッドの淵に腰を下ろす。
「晴海、お待たせ」
腰を抱き寄せて口づけをしながら服を脱がされる。
「わわっ、まって」
「待たない。はやく舐めたいし触りたい」
「もうっ、助平なんだから」
「晴海が俺をそうさせているんだよ」
覚悟してねと言われて、手が敏感な箇所へと触れた。
その言葉のとおり、一樹さんは遠慮がなかった。
何度も突かれてイかされた。
今だ、中に挿し込まれているかのような感覚が残る。
俺を抱きしめながら、満足そうな表情を浮かべる一樹さんを見ていたら、やりすぎって怒れなくなった。
「晴海」
そのせいか、いつまでもちゅっちゅと音をたて首や鎖骨に口づけながら肌を撫でてくる。
「胸、ぷっくりとして、真っ赤に熟しておいしそうだね」
吸われすぎて痛む胸を弄られ、感じ始めたからだは下半身に熱をためる。
「やぁん、一樹さん、もう無理……」
「ん、でも、晴海のここがいやらしくって」
「いやらしいのは一樹さんの方、あっ」
粒を摘まんでぐりぐりと動かされ、身体の芯が甘く痺れる。
「んぁ、そんな風にされたら、感じちゃうからぁ」
一樹さんの大きな手で触られると、俺の身体はすぐにおかしくなる。
「晴海、触るだけだから」
甘えられて求められたら、もう俺は駄目って言えなくなるじゃん。
「もう、しょうがないな」
優しく撫でられて、反応した下半身のモノがたちあがる。
それをゆるゆると撫でながら、
「晴海、舐めて良い?」
と顔を近づける。
「ん、触るだけっていった」
ダメと頬を包み込んでそのまま抱きしめた。
「だって、食べて欲しいって、晴海のがいっている」
指で先の方を弄られ、蜜がまた溢れて垂れていく。
「や、イくなら一緒がいぃ」
跨って自分のを押し付ける。
「可愛い我儘だなぁ。良いよ、一緒にね」
互いに高め合い、そして一緒に放ちあう。
くったりと身体を預ける。
「やっと晴海で満たされた」
「一樹さんたら、どんだけ俺が好きなんだよ」
「そうだなぁ、一生、離してあげられないくらい、かな」
「なんだよそれ」
嬉しくて照れてしまう。
顔を見られないように顔を埋めれば、いつの間にか傍に来た海がざりっと頬を舐めた。
「海」
「なんだ、一緒に寝たいのか」
二人の顔の間に丸くなる海に、俺と一樹さんは互いに目を合わせて微笑む。
「俺も、ずっとこうしていたい」
一樹さんと海がいて、毎日が幸せで楽しい日々。
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