［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

陽華の受難

第11話 みんな家族に・・・（11）

確定申告も終わった。
２月から３月は個人の確定申告。
４月から５月は決算の為の処理。

それが終わって、のんびりしている時に国税から手紙が届いた。
陽華さんが泣きながら来た。

「お尋ね」と呼ばれるものだ。
内容を確認すると贈与税だった。

２億３，０００万円。
ただの病院代なのに・・・。

基礎控除額を計算する。
２億３，０００万円－１１０万円＝２億２，８９０万円

税率は、３，０００万円以上だから５５％。
２億２，８９０万円×５５％＝１億２，５８９万５千円

控除額４００万円がある。
１億２，５８９万５千円－４００万円＝１億２，１８９万５千円

この金額に無申告加算税が２０％加算される
１億２，１８９万５千円×１２０％＝１億４，６２７万円４千円

そんな金額払えない。
陽華さんはつぶやく。

家族の病院代を支払するのに贈与が発生するのか？

調べてみる。

介護費用、医療費、生活費の為であれば非課税になる。
ただ、扶養義務者に限るとある。

この部分の解釈が問題になる可能性がある。

一夫多妻制法案の可決はされているが施行されていない。
その為、まだ結婚していない。

悩ましい。

税務署に相談をする。
医療費、生活費の為なので贈与税はかからないと主張する。

税部署とは見解の相違状態だ。
贈与税が必要だという。

おかしくないか？

内縁状態なのだから、贈与税がなくても・・・。
領収証などの証票も提出したけど・・・。

これを認める事はできない。
それが税務署の結論。

弁護士にも相談する。

裁判をしてみないと解らない。

そんなお話も・・・。