［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

６章 めぐみのいる新生活（仕事・・・）

第3話 おとーさんになって

今日も僕は、のぶしげ君とひかりでお風呂に・・・。

のぶしげ君とひかりはいつものようにお湯をかけて遊んでいる。

突然、のぶしげ君が言った。
「おじちゃん。
　おかーさんの事好き？」
「のぶしげ君のお母さん？」

「うん」
「なんで、そんな事を聞くの？」

「ぼくには、おとーさんがいない。
　『なんでいないの？』って聞いたら、『結婚していないから』だって」
「そうなんだ」

「ぼくね。おじちゃんがおとーさんかなぁって思うときがあるの」
「そうなんだね。けど、のぶしげ君のお父さんじゃないんだ」

「もし、おかーさんの事が好きなら、
　『おとーさんになったら良いのに』って思ったの」
「結婚は、何人もできないんだよ」

「そーなの？二人とはダメなの？」
「うん。星華と結婚しているから、できないの。
　ごめんね」

「べつに良いよ。
　僕が勝手に思っただけだから・・・。
　たぶん、おかーさんは、おじちゃんの事好きだと思うから・・・。
　良いアイデアだと思ったのに・・・。
　ひかりちゃんからおとーさんを取っちゃだめだしね」
「そうか・・・。
　お父さんにはなれないけど、その分、お父さんのように遊んであげるから」

「わーい。ありがとう」

いつも、お父さんのように遊んでいるから、変わらないけど・・・。