［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

3章 新たな出会い

第7話 学校での二人

僕は、学校で基本的には平和だった。
僕のお弁当を見られた時は、
『彼女できたのか？』
と聞かれ、少しビビったけど。

星山さんは、いろんな人としゃべっていた。
なんで、『友達じゃない』っていうんだろう。
僕の家より、よほど安心だと思うんだけど・・・。

そんな事を考えていたら、学校は終わった。
今日の授業は早かった。
何も頭に入ってないけど・・・。


星華も考えていた。
授業中に・・・。

真田君。
なんでこんなに優しいの？
一人が嫌って言っていたけど・・・。
学校ではいつも一人。

私なんて助けても何のメリットにもならない。
朝ごはんやお弁当を作ったら
『ありがとう』って言ってくれた。

全部、真田君の家であるものなのに・・・。
私は、ちょっと調理しただけ。
ただ、それだけなのに・・・。

大人な感じも良いよね。
高校生っぽくないあの感じ。
無理やり強要しないし・・・。
ギャップのある子供のような純粋な感じも・・・。

いろんなことが魅力的に・・・。

授業の内容は全然、頭に入らない。
考えもまとまらない。

休み時間は、いろんな人が来る。
あんまり考えれない。
他の人に何か気づかれても嫌だ。
いつものように話をする。


そして、学校が終わる。

僕はさっさと車を取りに行った。
制服の上着を脱いでトランクに・・・。
サングラスをして行けば、誰かはわかんないだろう。

LAINEで連絡すると朝より１本裏の道で待っているらしい。
そこまで迎えに行く。

「待った？」
「ご迷惑をおかけしてごめんなさい」
「僕は全然大丈夫だよ。
　僕も一人より二人の方が良いしね。
　WIN・WINだと思うよ。
　星山さんと一緒だったから、楽しかったよ。
　じゃあ、行こうか」
星山さんは、顔が少し赤くなった。
「ありがとう」

車を走らせる。