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3章 新たな出会い

第3話 ドライブ

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星山さんと雑談をしながら駐車場に行った。
少し打ち解けてきたみたいだ。

「いがーい!
 こんな車に乗ってるの?
 もしかして、お金持ち?」
「別にお金持ちじゃないよ・・・。
 けど、意外でしょ。
 学校とは違って・・・。
 オープンにできる車に乗りたくて・・・」
「この車、オープンにできるの?」
「できるよ。ちょっと待ってね」
エンジンをかけ、屋根のロックを外してボタンを押す。
するとトランクが開いて電動でオープンに・・・
「おもしろーい」
「そしたら、行こうか」

一緒にドライブをしながら、家に帰った。

「僕の噂は聞いたことある?」
「少しだけ・・・、
 言い難いんだけど・・・、
 同級生で、
 幼馴染の彼女に裏切られて・・・、
 別の人との子供ができたぐらいは・・・」
「そうだね。そんな男にホイホイついて来て良かったの?」
「・・・大丈夫だと思う。
 誠実な感じするもん」
「ありがとう。
 その期待は裏切らないから安心して」

意外とオープンカーは中に風が入らない。
気持ちいい感じの風だ。

僕は少し考えた。
本当に我が家に連れて帰ってもいいのか?
不審者じゃないよね。
今日だけでも一人じゃないのも良いよね。
自分に言い聞かせる。

10分位で家に着いた。
ビルトイン車庫のシャッターをリモコンで開ける。

「家、ここだよ」
「えっ、ここに一人暮らし?」
「うん。親は死んでるからね」
「ご、ごめん。本当にごめんなさい」
「気にしなくていいよ。じゃあ、入ろう」

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