［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

3章 新たな出会い

第1話 夜の公園

今日は５月某日。
天気は晴れ。
過ごしやすい。
良い気温だ。
花粉症さえなければ・・・。
稲の花粉、ブタクサの花粉憎し・・・。

夕食後、夜景の良い高台の公園に来た。
なんか、家に帰りたくない気分だ。

「はぁー」
気分が乗らない。

最近、ずっと一人だ。
前は、彼女もいたのに・・・。

「もう、死んでもいいなぁ」
本当に思う。

お金を支払う時に少し憂鬱になる時がある。
まだ、めぐみがくれた財布を使っている。
センス良いし・・・。
使いやすいし・・・。
たぶん、まだ、未練が・・・。
もう、二度と会う事はないけど・・・。

そんな時にこの公園に来ることがある。
この公園は夜景がきれいだ。

残念な事にカップルとかもいる。
寂しい。

けど、僕はこの景色が好きだった。
高台から見えるこの夜景。

綺麗だよね。
風も気持ちいいし。
星も少し見える。

自分の悩みなんてちっぽけなものと言わんばかりに・・・。
なんか良い。

・・・

十分に堪能した。

帰ろうかなぁと思い、駐車場に向かった。

駐車場への道の途中のベンチに綺麗な人が一人で座っている。
なんか違和感が・・・。

あれ？どうしたんだろう。

しかもうちの学校の制服だ。

時計を見る。
今は２２時、もう遅い。
こんな時間に・・・。

よく見ると同じクラスの星山星華さんだ。
今年から転校してきた。
初登場ながら学校の人気ランキングで２位。
すごく美人で評判の人だ。

いろんな人に告白されているけど、成功した人はいないという噂の・・・。
いつも陽きゃの女子グループにいたような・・・。
僕とは反対の人だ。

そんな人が、どうしたんだろう。
なんか、僕と同じ空気を感じる。

見ていると目があった。
そんな気がした。