［1分読書］彼女を寝取られたので仕返しします・・・

第5章 ・・・

第96話 今後の進路 （4）

「なるほど・・・。
　信長くんのご両親はどうなの？」
「まだ、相談していません。
　まず、桜美さんのお母さんにと思って・・・」

「そうなのね」

桜美のお母さん。
もっと怒るかと思ったけど・・・。

お母さん。いつもと違う。
すごく怖いイメージだったけど、この件では、違った面も・・・

「私は、学生の時に桜美を産みました。
　絶対に学生の時は避妊に気をつけなさいって言ったけど・・・。
　カエルの子はカエルね。仕方ないわね。
　本当に、どうしたら・・・」
「お母さん。もっと怒ると思ったけど・・・」

「だから、信長くんも緊張しているのね。
　私は、二人とも悪いと思う。
　信長くんは、責任を感じて、誠意のある対応をしようとしている。
　なのに、怒る必要はないと思うわ。
　桜美も悪いのだから・・・。
　信長くんだけを怒る事は考えていない」
「すみません」

「もう、謝らなくても良いわ。
　信長くんのご両親ともお話しないといけないけど・・・。
　生活面に関しては、援助するわよ」
「ありがとうございます」
「ありがとう」

「その上で、二人はどうしたいか考えなさい。
　私は、ちょっとお手洗いに行ってくるね」

桜美のお母さんは、席を外した。
二人っきりになった僕たち。
戻ってくるまでに話さないと・・・。