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第9章

第30話 その後の社会

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「ユキムラ、獣人達の村の代表にならないか」
「ソフィア、僕は獣人じゃないから、きちんと獣人達の中から選んだ方が良いと思う」

「私は、村長の娘。その夫になってくれないか?」
「急にどうしたの?
 僕は、そんな器でもないし・・・。
 エリスと一緒にいる事ができれば幸せなだけだから・・・」

「獣人の社会では、何人もの妻をもつのは普通だ。
 だから、問題ない」
「そう言っても・・・」

「エリスはどう思う?」
「みんなに頼られているんだから、そのまま代表になっても良いと思うよ」

「けど・・・。エリスは何人もの奥さんがいても良いの?」
「いいよ。私は、ユキムラとの子供を作れるか解らない。
 それなら、他の人と・・・」

「わかった。がんばってみる」

ユキムラは、この社会の代表となる。
代表って言っても、絶大な権力がある訳ではないが・・・。

人間、獣人、魔族が仲良く暮らせるように・・・。

違反をする者も多い。
特に人間・・・。

獣人達と交流が生まれた事に伴って悪さをする者が・・・。

ユキムラは、容赦なく生体エネルギーの刑にした。
エドワードと違って、期間限定だが・・・。
1日でも受けると、この刑の辛さが評判となる。
悪さをした者が二度としなくなるぐらいに・・・。
最長でも1週間が限界らしい。

それを続けられているエドワード。
ある意味哀れだった。
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