［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第9章

第23話 魔王vs勇者 7

騎士団長は、通信を繋ぐ。

「国王陛下。報告申し上げます」
「騎士団長、どうした？」

「魔王の討伐は完了しました」
「ご苦労じゃ」

「しかし、いろいろ問題が発生しておりますので報告します」
「どうした？」

「獣人の代表の方より提案を頂いています。
　『人間、獣人、魔族の統一社会の実現に協力して欲しい』と・・・。
　現状、我々討伐軍は包囲されております」

「エドワードはどうしたのか？」
「捕えられております。この提案を受け入れしない場合、
　勇者様と我々騎士団が壊滅すると思われます」

「最後通告の段階という事じゃな」
「はい」

「なぜ、そうなったんだ？」
「現在、勇者パーティは分裂しております。
　この原因は、エドワード様の行動に問題があったと思われます」

「なにがあったんだ？」
「エドワード様が勇者パーティに対して乱暴をしてきたみたいです」

「そうか・・・。
　それで今の状態は？」
「エドワード様は捕えられております。
　エリス様の記憶が戻り、エドワード様とは敵対関係にあります。
　エリザベス様とマーガレット様は中立。
　リーゼロッテ様は、負傷し戦える状態ではありません」

「人間、獣人、魔族の統一社会は可能だと思うか？」
「現在、獣人の代表の方は人間です。
　この状況からすると可能かと・・・」

「そうか・・・」