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第8章 恋人・・・

第16話 エレシュキガルの覚醒 後編

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「うん。エレシュキガルと僕によって産み出された存在なんだって」
「えっ。
 それって子供みたいな感じ?」
「わらわはうれしいぞ」

アンジュとエレシュキガルが睨みあっている。

「ちょっと、喧嘩はやめてくれ」
「そうね」「わかった」

二人は睨みあいをやめる。

「ダークは、僕にも力を貸してくれるって言ってた」
「そうか・・・。
 普通の人間じゃと、念話ができないから難しいけど、
 ユキムラならできるかもな。
 わらわは問題ないぞ。
 存分に使え」

「ありがとう。
 エレシュキガルは、他に強くなったの?」
「あとは、レベルアップの強化版みたいな感じじゃ。
 今後も仲が深くなれば、より強くなれると思うけど・・・」

「そうしたら、かなりの戦力アップにはなっているね。
 とりあえず、旅には安心だ。
 また、山賊に会うかもしれないし・・・」

アンジュとエレシュキガルは頷く。

「アンジュ。
 今回はごめんね。
 けど、いつかは、僕との子供を・・・」
「うん。約束だよ」
少し、アンジュの顔が赤い。

「そういえば、エレシュキガルは獣人とは、会ったことある?」
「あるぞ」

「敵対はしていないよね」
「昔、仲良くなったものもおる」

「それなら、獣人の村に向かいたいと思うけど、良い?」
「うん」

今後の方針は決まった。
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