［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第8章 恋人・・・

第1話 山賊との再会

ユキムラとアンジュは故郷の村を出て、獣人の村に戻る予定だった。
ロザリーとの約束の為に・・・。

その途中。

前に対峙した山賊が・・・。
連れているのは、魔族の子供？

こっちはバレていない。

「アンジュ。どうする？」
「あれは、魔族の子供だよね」

「うん。助けて山賊を捕らえるのが理想だけど・・・」
「魔族の為にリスクを冒す必要があるの？」

「難しい所だ。
　おそらく、魔族とは言っても、普通の人間と変わらない。
　獣人と同じように・・・」
「そうなんだ。
　どうしよう？
　山賊に対しては、恨みもあるから、やっつけたいけど・・・」

この場所だと、騎士団までは遠い。
どうすれば良いのか？

山賊の思い通りになるのは、面白くない。
やっぱり、山賊の邪魔はしたい。
ロザリーみたいに捕らわれている感じだから・・・。

「とりあえず、アジトを突き止めよう」
「うん」

二人は、慎重に追う。

今日は、村の宿屋に泊るみたいだ。
ちょうど、僕達と同じ・・・。

「アンジュ。睡眠魔法で眠らせられると思うか？」
「厳しいと思う。
　あいつら、けっこう、実力者だったから・・・。
　夜でも、かけられた事に気がついて攻撃してくると思う」

「そうか・・・。
　何か良い方法はないかなぁ？」
「とりあえず、隙を探るぐらいしか・・・」