［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第6章 ３人の再会・・・

第9話 山賊たちの作戦

ムラサメは、解放されてすぐに山賊の野営地に向かった。
山賊の野営地が騒然とした。

捕らえられたはずのムラサメが解放されたからだ。

ムラサメは、すぐに捕らえられる。
「はなせ！」
「裏切者。
　なんで解放された？
　他の者は解放されていないのに」

「てっ手紙を・・・」
「手紙？」
「副頭領の身柄が捕らえられている。
　その交換交渉の手紙を届ける為に解放されたんだ」
「その手紙は？」
「懐だ」

ムラサメの懐を探ると手紙が出てくる。

「お頭。手紙が出てきました」
頭領に手紙を渡す。

「時間がねえなぁ。
　人手を集める事はできねぇ
　・・・
　けど、この交渉は受けるしかねえなぁ・・・
　ものども！
　出発の準備だ」　

「へい！」
「俺を放してくれ。
　これで信用できただろ」

・・・

「こいつは、あとで考える。
　出発までは、目隠しと耳栓で何も聞こえないようにしておけ。
　妙な真似をするんじゃねえぞ。
　したら、斬れ！」
「へい！」

ムラサメに目隠しと耳栓をする

「ものども！
　決戦の準備だ」
「へい！」

こんな交渉をするのだから、相手の方が戦力が少ない。
こちらは、獣人たちより戦力が多いはずだ。
挟み撃ちをすれば、瞬く間に捕らえる事ができるだろう。

部下たちを左右から獣人たちの斜め後方に回り込ませる。
そして、挟み撃ちをする体制で・・・。